桜さくら堂

いらっしゃいませ! 今日もあなたのために、とっておきのお話をご用意しました。

資産は銅メダル、健康は銀メダル、経験は金メダル

 お金はあった方がいい。無いよりはあった方がずうっといいと思うけれど、健康は無くてはならないものだとしみじみと思います。そうして経験は、あればあるほどいいものですよね。

 そういう観点からみれば、高齢者は経験という宝物を豊かに持っていることになります。経験を積むためにこの世に生まれてきたと仰られる高僧もいるくらいです。

ポルノグラフィティは、喜びも悲しみも、♪ My name is love ~♪ って歌いましたね。

 確かに経験してきた出来事の中には、忘れてしまいたいこともたくさんあります。私もそうです。でも、それだからといって本当に忘れたくはありませんよね。

 にもかかわらず、忘れてしまうのが「認知症」です。恐ろしいですね~。そうして、自分は認知症かもしれないと言う人はだいたいは違っていますが、そう思っていない人になぜか認知症にかかっている人が多いようです。

 ただ認知症は、初期の段階で治療したりきちんとした対応をすれば、症状の進行がゆるやかになったり回復したように感じることもあるので、早期の発見が大切です。それには素人判断ではなくて、医師の診断や治療が必要となります。でも、本人はもちろんご家族もおかしいと思ってはいても、はっきりと現実に直面するのが恐い事もあって、医療機関へ行くのが遅くなってしまう傾向にあります。

 それで徘徊が始まったり色々な妄想が出現してきて、もうどうしようもなくなってやっと病院に来ます。ただ、その時にはもう治療のしようがなくなっているという事が本当に多いんですね。もっと早く受診すればと思うと、残念なことです。ケアマネージャーとしてもなかなか言い辛いので、遠回しに言うことが多いですね。はっきり言うと、「うちのおばあちゃんは、おかしくありませんっ!」って、怒られてしまうこともあるので気をつけています。

 そこで今日は、色々な認知症について簡単にお話をしてみようかなと思います。

・アルツハイマー型認知症

 認知症の中で最も多い症例です。新しい事が覚えられない、思い出せない、何度も繰り返し同じことを言ったりします。ひどくなると自分の家族の顔もわからなくなったり、食事をしたのかも忘れて、何度も催促したりします。ここがどこかわからなくなって徘徊などをしたり、物をどこにしまったのか忘れてしまって人に盗られたという事もあります。これは異常なたんぱく質が脳の神経細胞に蓄積して破壊し、脳が委縮したことで起こります。医療で進行を遅らせることができるので、早めの受診をお勧めします。

・脳血管性認知症

 脳梗塞や脳出血などで脳の細胞に酸素が送られなくなって、神経細胞が死んでしまうことで障害が起こります。脳のどの部分が死んでしまったかなどによって、症状はまちまちです。判断力はあっても物忘れがあるとかまだらに出たり、人によって現れる症状はさまざまです。 

・レビー小体型認知症

 いないはずの人が見えたり聞こえたりするようで、何もない空間に向かって話かけたりします。手足が震えたり小刻みに歩くなどのパーキンソン病のような歩行障害の症状が現れます。これはレビー小体という特殊たんぱく質が脳内に蓄積して、脳神経の伝達を阻害するために起こります。

・アルコール性認知症

 記憶障害、見当識障害、作話(自分の都合がいいように話を作ることです)などの症状がでます。見当識障害は、ここがどこだかわからないとかいつだかわからないなどの症状です。脳血管障害やビタミンB1の欠乏による栄養障害から発症します。

・全頭側頭型認知症

 ピック病とも言い、前頭葉と側頭葉の委縮によって起こります。今まで穏やかだった人が怒りっぽくなって、家族が驚いたり困惑したりします。万引きや無銭飲食などをしてしまうこともあります。

・正常圧水頭症

 脳髄液が脳室にたまって脳室が大きくなり、周りの脳が圧迫されることで起こります。動作や思考がゆっくりになったり、足元がふらつく等の歩行障害や尿失禁等が怒ります。自発性もなくなってきます。これは手術によって良くなったりします。

・若年性認知症

 初期症状ではうつ症状に似て、頭痛や不安感、不眠などが現れます。65歳未満で発症した場合になります。

 高齢になってからの引っ越しなどの大きな環境の変化が、認知症の引き金になることもよくあります。なので引っ越したり施設に入居しても、部屋の間取りや家具を前と同じようにするとか、以前行っていた所と同じデイサービスを使うとか、何もかも違うものにしないようにするのも気持ちの安定につながるのかなって思います。家族との齟齬やトラブルも、本当は認知症を発症していたからっていうこともありますので注意が必要ですね。

 このように認知症と言ってもさまざまで、治療や対処の方法も違いますので、早期に医療機関を受診して適切な治療を受けることが大切かなあって思います。

 まだまだ認知症になる原因ははっきりとはつきとめられてはいませんが、会話をすることや、良く笑うこと等が最近では有効だと言われていますね。