桜さくら堂

いらっしゃいませ! 今日もあなたのために、とっておきのお話をご用意しました。

「あなたに金持ちになってほしい」ドナルド・トランプ&ロバート・キヨサキ共著について Ⅰ

 本棚を整理していたら、10年程前に出版されたこの本を見つけました。手に取ってみると、今世界中のTVを賑わしている金髪の男性の顔がありました。そうです、アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏です。トランプ氏は髪が今よりももっとふさふさとして、自信が漲った実業家の顔をしています。もう一方のロバート・キヨサキ氏は、これまたかの有名な「金持ち父さん、貧乏父さん」で大ヒットし、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリスト上位に7年連続でランクインした人物です。ハワイで育った日系四世のアメリカ人です。

 懐かしい感じがします。これで3度目でしょうか……1度目は新刊で買っていつの間にか手放していました。2度目はアマゾンで古本で買いました。もう一度、読んでみたい箇所が後から出てきたからです。ページをめくってみると、赤……というかピンク色のラインマーカーが引いてある箇所があって、ちょっとショックでした。この時期は、私も色々と大変な時期でした。今思えば、人生で最も暗い所をさまよっていた時で、すっかりくたびれ果ててちょっとヤケにもなっていました。そんな時、ふと、この本のことが思い出されたのです。

WHY  we  want  YOU  TO  BE  RICH

≪ あなたに金持ちになってほしい ≫

ドナルド・トランプ  ロバート・キヨサキ  

 この本は様々な示唆に富んでいて学ぶことが多いので、何回かに分けて書いてみようかなと思っています。出版は筑摩書房さんです。当時は読み飛ばしていましたが、改めて読んでみると、もうすでにこの頃からアメリカ大統領出馬への強い働きかけがあると書かれています。

 裕福な家庭に育ち、世界的な富を築き上げ、健康と幸せな家族を持ち、超人気テレビ番組「ジ・アプレンティス」に出演し名声も十分なトランプ氏が、あえてリスクが高い大統領選に出馬したのだろうか? ドナルド・トランプ氏とロバート・キヨサキ氏はこう書いています。

≪ 金持ちはますます金持ちになっている。だが、あなたはどうだろう?

 中流階級がどんどん減っている。中流階級の縮小はアメリカの安定にとって、そして世界の民主主義そのものにとって脅威だ。私たちはあなたに金持ちになってもらいたい。そして、問題の一部ではなく、問題の解決の一部になってもらいたい。≫

 その前に、私の話をしましょう。思いもかけず人生の歯車が狂ってしまうことは、誰にでも起こりえることですよね。人災だったり、天災だったり……病気とか事故とか、人に裏切られる、会社が潰れる、地震、それから今回の豪雨災害とか……なんで私がこんな目に遭わなきゃならないのって……本当にそうですよね。それでも人は生きていかなければなりません。それで仕事につきました。

 真冬の真っ暗な夜です。知的障がい者の施設でした。夜勤の巡回をしていると、あるご利用者さんがトイレの壁も床も本人も、〇〇〇まみれです。シャワーをして着替えさせて、寝かしつけました。それからトイレ掃除です。深夜の2時頃でした。シーンと静まり返ったトイレを、一人で掃除をしながら思いました。

「何で私は、こんなことをしているんだろ?」

 また、こうも思いました。ここから、何としても抜け出したいとーー。

 そんな時に浮かんだのが、ドナルド・トランプ & ロバート・キヨサキ の

≪ あなたに金持ちになってほしい ≫ というこの本の事でした。それにはこう書いてあります。

「自分が今のような自分になったこれまでの経緯を振り返り、今やっていることをなぜやっているのか、その理由を少し時間をとって考えることだ。これは自分の頭を使って考えるためのいいきっかけになる。それに、この質問に対して正しい答えを見つけられるのは、おそらくあなた以外誰もいないだろう」と。さらに、こうも書いてあります。

「……そこにはそれ相当の理由があるというわけだ。あなたも言い訳をするのではなく、理由を考えてみてほしい。そうすれば、すべてがはっきりしてくるだろう」

 日本も含めて世界中の評論家が、ドナルド・トランプ氏の事をあーでもない、こーでもないと好き勝手な事をいいます。皆はそれを鵜呑みにして、自分の頭を使って本当にそうなのかと考えてみることをしません。≪自分の頭を使って≫よぉく考えてみれば、なぜこんなにも悪評があるのに、こんなにもアメリカ国民の高い支持があるのかが見えてくるかもしれません。

 ただ私はトランプ氏に、あの時、力をもらいました。それだけは事実です。あの場から逃げ出すのではなく、どのようにして進んだらいいのかを、教えてもらいました。あの本を読んで、あの時、私は思いました……

……いつか、ケア・マネージャーになろうと。