桜さくら堂

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時間泥棒にサヨナラ!

 今、あなたの一番の悩みは何でしょうか? 

 あれもやりたい、これもしたい、それなのに最近、時間がないってことはありませんか? そうなんです。私は、もっか、これが一番の悩みですね。ブログも更新したいのに、その時間がないんですね~~(*´Д`) ……本当に困ったものです。

 先日、何となく自宅の近くにあるBook off にぶらっと立ち寄りました。行っても仕方がないなぁと思いながら、です。なぜ行っても仕方がないって思ったのかっていうと、本を読む時間が無いからなんですね。家には、買ったけれど、まだ読んでいない本が結構あるんです。あと、途中まで読んでそのまま積んである本が、これまたたくさんありまして……、これ以上読めない本を増やしても仕方がないって、普通思いますよね。まったくそれが常識です。

 でも、なぜかその日は、それでもなんとなくフラッと、Book off に足が向きました。まあ、駅から自宅までの途中にありますからね、立ち寄るのは簡単なんです。もともと本は好きですからね。あれやこれやと眺めていたら、

≪ 夢を実現する「一日の過ごし方」 多胡 輝 ≫ 

という本に出合いました。新講社さんですね。別に手に取ったのは、この本だけではありませんよ。それまでにもいくつかの本を手に取っては、ぺらぺらとめくり、また棚に戻すということを何度となく繰り返していました。普通の文庫本のコーナーやら、ハードカバーの辺り、日本の作家、外国の作家、How to 本、写真集、自己啓発と……。この本のタイトルは、自己啓発の棚で埋没していました。でも、手に取ってパラパラと眺めていたら、気に引っかかる箇所があったので、迷わず買って帰りました。この本の中に、時間を作り出すヒントがあったような気がしたからです。

 以前にも、こういうことがあって、本の中にたった1か所気になった所があったにもかかわらず棚に戻して帰ったばかりに、その後もずうっとそれが気になって、結局、再度その本を買うためだけに来たという痛い経験がありますからね、忙しいのに、もう一度来るくらいなら、今買っておこうと思ったわけです。

 買って、もうすでに2回くらい読みました。時間が無いのに、2回もです。これはすごいことです。その前に、なぜ私に時間が無いのかを簡単に説明します。それはカンタンです。フルタイムで仕事をしているからです。休みは月9日です。これは決まっています。祭日が何日あろうと、月9日と決まっています。ただ休む日は、自分で勝手に決められます。ですが、一応皆さんに合わせて土日を休んでいます。

 平日の朝は、だいたい朝5時30分頃に起きます。早いですね、世間的には。訳ありで高校の頃にそうなったのですが、それも悪くはないなって最近は思っています。起きて朝食を食べて、お弁当をつめて、いろんな家事をやります。その中には猫のトイレ掃除っていうのもあります、で、8時前に出勤します。お昼休みが1時間あって、5時30分ぴったりに帰ります。これがすごいんですが、もう、みんなぴったりに帰るんです。帰れるんですよ、すごいでしょう、マジ、ホワイトです、ここだけは。ただ、そうするために、バリバリ働きます。だらだらやって残業はしたくないですからね。そういうわけで、ほっとすると1日の疲れがドドーっと出て、もうぐったりですね。気づいたら寝ている感じです。そうして、無情にも次の日の朝が淡々と訪れるわけです。平日はそんな感じですかね。ブログ更新しなくちゃとか、本を読もうとか、あれをしたいとか頭をよぎったりはするんですが、忙しさの中に埋没してしまいます。

 土日は、すでに金曜日辺りから、楽しみなわけです。金曜日はなぜか夜更かししてしまいますね。それに1週間の仕事の疲れも残っているしで、土曜日の朝はだらだらと過ごしてしまいます。洗濯や買い物くらいはしますけれど。ようやく午後になってから、ジムに行ったりしす。そういえば、最近、スポーツ・ジムを変えました。ここから、日曜日にかけてが、ようやく自分の時間となるわけです。遊びに行ったりもします。それはあっという間で、すぐに月曜日となるわけです。それに土日にも、いろいろな付き合いがあったり、なんだかんだと義理の何かがあるわけですね。あと老猫が、甘えてくるので、これにも付き合っていると、なぜかやる気がシューシューと風船の空気が抜けていくような感じになって、今日も涙の~♪ 日が暮れる~♪ とフウテンの寅さんのようになってしまうわけなんです。ダメですね。

 どこかに無理やり、自分のための時間を作り出さなくては、と思います。そんな矢先に出会ったのが、この ≪ 夢を実現する「一日の過ごし方」 多胡 輝 ≫ という本でした。時間泥棒って何だろう? って思いました。本にはこう書いてあります。

「夢を実現したかったら、その夢のための時間をつくることです。そのためにはまずテレビのスイッチを切ること。テレビは万人の夢を儚いものに変えてしまうという意味で「時間泥棒」と言ってもいいでしょう。……毎晩3時間観ている人なら、1時間削ったらどうでしょうか。そうすれば何もしない(何をしてもいい)時間が1時間手元に転がり込んできます。……略……テレビの前にぼんやり座っていることは「時間に支配されている」ことになるのです。その時間は決して主体的な時間ではありません。あなたはテレビ局が提供する番組を〈授乳〉する受け身の存在にすぎません。テレビを消して、自分のやりたいことを始めればこの流れは止められます。そして「時間を支配する」側に回るのです。

ああ、これだ! と思いました。確かに観たい番組はありますが、そうでもない番組もあります。観たい番組と観たい番組の間に、どうでもいい番組をただつけっぱなしでぼんやりと観ていることがよくあります。

そういえば昔、ゲームを止めたことがありました。テレビゲームですね。あれは面白かったですね。それで色々なゲームをやって、クリアしたんですね。その時、すごくうれしかったのですが、同時に思ったことは、

「もう、ゲームはやめよう」 

でした。クリアするまでに使った膨大な時間をふり返ってみて、見合わない と思ったからでした。ゲームに使った時間が、もったいなかったなとしみじみと思いました。それで、きっぱりとゲームをやめました。やめて、すごいものを手に入れました。それは単なる物理的な時間だけではなく、その時間を使ってやったことによる成果です。あと経験や思い出も今は宝物となっています。それは想像以上のものでした。

 こんな話があります。

「美しい流れの大きな川の傍に、小さなマンションが建っていました。最上階の人と下の方の階の人がエレベータに乗りました。すると下の階の人が、

「上からは川の水が見えますか?」と最上階の人に聞きました。

下の階の人には川の水は見えず、いつも土手を見ていたからなのです。きっと上の階の人は、きれいな川の流れが見えるのだろうと、そればかり想像していたのです。最上階の人は言いました。

「見えますよ」と。

「それはいいですね」そう言って、下の階の人はエレベーターから降りていきました。

 でも、最上階から見えるのは、美しい川の流れが見えるだけではありませんでした。富士山が見えました。東京スカイツリーも。夏には隅田川の花火、それから東京ディズニーランドの花火、元旦の初日の出もみんなが土手まで登ってきて見るのを、自宅のベランダからコーヒーを飲みながら眺めることができます。それは下の階の人は、想像もしていないことでした。……でも、さすがにそれは言えませんでした」

 何を言いたいのかっていうと、時間を手に入れるっていうのは、たぶん今想像していること以上のことなんだろうな、っていうことなんです。想像以上って、すごいことですよね。よくスポーツ選手が、「金メダルを獲った所から見える景色を見てみたい」って、よく言いますよね。頂点に立った人だけが見える景色って、いったいどんな景色なんだろうか……。