桜さくら堂

いらっしゃいませ! 今日もあなたのために、とっておきのお話をご用意しました。

より良い老人ホームの選び方 1

ケアマネらしく、たまにはこんなタイトルで書いてみようかなと思います。

 それというのも巷には施設に入ってから、こんなはずじゃなかったと後悔しているご老人やご家族様であふれかえっているのを目の当たりにしているからなのです。そこで思い切って、本音で語ってみようかなと思うようになりました。

 じつは私のように施設のような所で働いているケアマネは、施設の(儲けの)意向というのがあって、普通の居宅のケアマネと違って、縛りがけっこうあります。そうはいっても老人ホームといっても経済活動ですから、儲けなしでは成り立ちません。施設で働いている職員の労働も大変なものですから、ある程度は必要と思います。そういうことを差し引いても、どうなのかなと思う事はありますね。

 そしてまた私のようなケアマネでも、現場に入ってから初めて知ったことや気づいた事もたくさんあります。さらに介護職員は疑問にすら思わないで、見過ごしていることもたくさんあるのです。専門の職員でもそうなのですから、普通の一般の人にはそういう施設を見抜くのは至難の業でしょう。入居してから後悔しないために、あるいはあなたの大切なご家族が辛い思いをしないように、私のような者の言葉の一つでもなにかご参考にしていただければと思います。

 最近、終活という言葉が流行っています。そういうことをしている方は主に意識が高い人や精神的にも経済的にも豊かでゆとりがある方が多いのではないのでしょうか。あくまでも印象ですが……。しかし、そうゆう時間的にゆとりがある方が、将来を見越して老人ホームなどの施設を見学に来られるのは、本当に稀です。私がいるようなサービス付き高齢者住宅というのは、最も在宅に近い施設なのでもっとご見学者がいてもいいような気がするのですが、ほとんどいませんね。老人ホームはなおさら、ひたすらゼロに近いといいますか、そんな感じです。でも、入居希望者は後を絶ちません。つぎからつぎと毎日のように入りたいという電話があります。そのほとんどが、せっぱつまった緊急事態のような感じで、どこでもいいから空いていたら入りたいと言ってきます。それは、どこから連絡が入るかご存知でしょうか?

 そのほとんどが病院、それからご家族からでしょうか。ご本人からというのは、まずありませんね。もしかしたらあるかもしれませんが、私に限っていえば『0』でした。誰も施設で暮らしたい、なんて考えていなかったのでしょうね。よくあるケースが、自宅で一人で暮らしていた時に転んで骨折をして、リハビリをしたけれど歩けなくなった場合とか、脳梗塞などの病気の後遺症で体が不自由になったために、自宅での一人暮らしが出来なくなったケースです。

 ある日突然、病気や怪我で救急車で病院に運ばれます。そこで緊急の治療をして良くなったら、自宅へ戻ります。でも、そうならないケースも、残念ながらたくさんあるのです。

緊急の病院⇒リハビリの病院⇒施設というケース。

 皆さん、あれから一度も家に帰っていないと言います。あれからといのは、救急車で運ばれてからということです。まさか、もう自宅に戻れないなんて思ってもみなかったことでしょう。だから、何もかも置いたままだそうです。これはとても悔いが残ります。しかも、想定外のことです。病院側からも、早く退院してくれと急かされます。あわてて施設を探すので、空いていればどこでもいいだろうっていうことになります。これではいい所に入れるはずがありません。そうならないためにも、元気なうちに、何かあったらここの施設にという場所を探しておいた方がいいのではないのでしょうか?