桜さくら堂

みなさま、こんにちは!🌸本の感想や俳句、猫ちゃん、植物のことなどを中心に、カフェやお出かけの情報など楽しんでいただければと思います。(*˘︶˘*)読者登録をお願いします💛

脳力アップには、シングルタスクが 👍 Good !!

みなさま、こんにちは

           桜さくら堂へ、ようこそ !!  

  f:id:sakurado:20210119093148p:plain   YUYUで~す 💛 f:id:sakurado:20210310161545p:plain

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桜の季節になりましたね!!

 

この頃、

たくさんの事を同時進行するマルチタスクが

つらくなってきました。

みなさんはどうでしょう?

 

昔のビジネス書では、

マルチタスクで情報化社会をのりきろう

とかってよく言われていました。

 

でも、最近では世界中の有名大学が、

マルチタスクは、マジヤバい!!

って、警鐘をならしているそうですよ。

 

なぜなら研究の結果、

脳は1つのことしか処理できない

ということが判ったからです。

 

2つの事を処理しているように見えるが、

MRIをのぞくと、

脳がもの凄い早さで使う場所を切りかえているだけで、

1つのことしか処理していないことが判ったのです。

 

たとえば、テレビを観ながら勉強をしていると、

テレビ⇒勉強⇒テレビ⇒勉強⇒テレビ⇒

というようにタスクスイッチングをするので、

脳にものすごく負担をかけていて、それが

脳と心にダメージを与えているそうです。

怖いですね!

 

どのくらいの負担かというと、

・集中力が40%低下

・IQ 10 以下

・注意力低下で、ミスが1.5倍増加

・作業スピードが40%ダウン

これは違法薬物やっている人や

徹夜明けよりもひどい数値だそうですよ。

 

じつは、もっと怖いのはここからです。

このマルチタスクが習慣になると、

脳がいつもオーバーヒートして、

コルチゾールというホルモンが出っぱなしになります。

その影響で、不安のブレーキの役目の前頭葉と海馬

小さくなるという脳細胞の委縮が起こり、

逆に不安のアクセルの偏桃体が大きくなって、

不安でいつも心の中がザワザワして、

気持ちが散漫になっていきます。

 

すると不安が暴走し、

さらにコルチゾールが分泌し、

もっと脳が委縮し、

心の病へと発展していくそうですよ。

まさに悪循環ですね!!

 

実際、情報量とうつ病の増加は

正比例しています。

 

ながら勉強、歩きスマホ、食事をしながらスマートフォン

は、やめた方がいいみたいですよ。

っていうと、なんか大反発をくらいそうですが、

かのアイフォンのスティーブ・ジョブス氏

30年間、禅の指導を受けて、

 

思考をシンプルにするには、努力がいる。

だが、それだけの価値はある。

なぜなら、山をも動かせるからだ。

 

と語っています。

そうやってシングル脳を鍛えて開発したものが、

今、1番のマルチの原因になっているというのは、

なんだか皮肉なものですねえ。

 

逆にシングルタスクで、集中していると、

幸福度が高く、

心が安定するそうです。

集中する ⇒ 没頭する ⇒ 人は没頭したものを好きになる

からだそうです。

 

そういえば、1つのことに集中していた方が、

脳が疲れない気がします。

そして、1つ1つやっていった方が

なんだか丁寧にやっているような達成感もありますね。

まあ自分としては、これも無理をしないで、

音楽くらいはかけながらでもいいかなあ

な~んて思ってもいます。

f:id:sakurado:20210210162601p:plainみなさんは、どうでしょうか?

 

今日も最後までお付き合いくださって、

ありがとうございます。

(´゚д゚`)ぐち、悪口、文句、不平不満から卒業したいです~~💦

今週のお題「〇〇からの卒業」

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 みなさま、こんにちは

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卒業にふさわしく、

さわやかなマーガレットの花を買ってきました。

 

今、(´゚д゚`)

ぐち、悪口、文句、不平不満から卒業したい

と切に願っています。

これって絶対に言わないぞって思っていても、

ふとした時に口から出た言葉に

我ながらがく然とします。

 

たとえばニュースを見ていると、

新型コロナが増えています……なんでほいほい出歩くのかなあ

とか、

子供を虐待する親が……なんてひどいことをするんだ!!

とか、

あおり運転で事故です……怖いなあ

などなど、

ぐち、悪口、文句、不平不満を言わないぞ

と誓ったばかりなのに。

ガックシ(*´Д`)

 

なんとかこらえてホッとしたのもつかの間、

雨が降ったら、

「今日はあいにくのお天気で」

なあんて挨拶をしちゃったりして。

お天気にも文句を言ってはいけません。

 

ぐち、悪口、文句、不平不満からの卒業の道は

険しいです~~!!

 

でもね、小林正観さんという人が、

もし言ってしまったら、

その後に良い言葉を言えば

チャラになるって言ってたような……。

 

良い言葉は、斉藤一人さんが天国言葉

っていうのを教えてくれています。

愛してます

ついてる

うれしい

楽しい

感謝してます

幸せ

ありがとう

許します

 

いい言葉ですね~~💛

この天国言葉を味方にして、

ぐち、悪口、文句、不平不満から卒業するぞ~~!!

 

今日も最後までお付き合いいただき、

(⋈◍>◡<◍)。✧♡ ありがとうございます。

心から感謝しています。 

 

ラーメン店の幸楽苑へロボットを見に行きました!

  みなさま、こんにちは 

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  f:id:sakurado:20210119093148p:plain   YUYUです 💛      f:id:sakurado:20210310161545p:plain

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幸楽苑(幸楽苑ホールディングス)に、

ロボットがいたよ

 

という噂をききつけて、

見に行ってきました~~(^^♪

 

ラーメンを食べにでないんかい?

というツッコミがありそうですが、

入ってみると、

通路が広いので期待を持って、

一番奥のテーブルで、ラーメンと餃子を注文。

ここからだと配膳ロボットがやって来るのを

長~~く余裕を持って見ていられます。

ちなみに注文は、

テーブルに設置してある端末で注文します。

 

待つこと〇〇分。わくわく

あっ、来ました~~っ(=゚ω゚)ノ

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 ジャ~~ン!!

っていうか、なんかしゃべりながら来ます!

すごい賑やかで、かわいい声で、

「 SNS にのせてね~~っ 」

とか、

「 おみやげ買ってってね~~っ 」

とか言ってます~~。

 

おもしろい~~、

最近、自粛自粛で退屈してたんだよね。

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 料理を受け取った後、

「 頭に手をかざしてね~~ 」と。

手をかざすと、また賑やかにしゃべりながら

厨房にもどって行きます。

 

幸楽苑ホールディングス(幸楽苑)によると、

新型コロナ感染症の予防対策と人手不足解消のため、

AIを活用した非接触型の自動配膳ロボットを

導入したのだとか。

 

とりあえず目的の

ロボットを撮影できたことに満足したのですが、

ラーメンを食べ始めて、

「あ、ラーメンを撮るのを忘れた!」

ってことに気づいたのでした。

f:id:sakurado:20210117135811p:plain  が~~ん!!

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じつは「杉花粉症」なんです~~(;´д`)トホホ

今週のお題「花粉」

      みなさま、こんにちは 

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  f:id:sakurado:20210119093148p:plain   YUYUです 💛    

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じつは私、杉花粉症なんです~~っ(;´д`)

鼻水とくしゃみと、目がかゆくなり、顔までかゆくなり、

目も鼻も顔もはれてぐしゅぐしゅです~💦

外出時にはマスクの他に、

花粉症用のメガネもして出かけます。

 

そして、今はコロナ禍なので、

うっかりくしゃみをしたら周りの人の目が

気になってしまいます。

「花粉症です」っていうバッヂも買いました。

 

家に帰ったら、玄関に入る前に

まず上着などを手で払って、

それからはいつも通りに手を洗います。

 

床や家具や壁などを毎日ふきそうじすると

ちょっとだけいいような気がしますが、

どうなんでしょうか?

 

そういうわけで、今は散歩は行かず

家の中をぐるぐる回って歩いています。

ルームランナーを買おうとも思ったのですが、

たぶん私は飽きっぽいので、そのうちに

部屋の隅に埃をかぶってってことになりそう

で、無駄になるのでやめました。

 

花粉症は私は杉花粉だけなので、いつも

ちょうど桜が満開になった頃に、

花粉症も治ってすっきりします。

もっといろんな花粉症に悩まされている人は、

その後もずうっと続くそうなので

大変だろうなと思います。

 

目の痒みは薬局で安い目薬を買ってつけたのですが、

ぜんぜん効かず、医院で処方してもらった目薬が

すご~~く効いて、痒みがとれて

鼻水までなくなって、顔の皮膚の痒みもとれました。

 

やっぱり病院に行くのが1番ですが、

コロナもあるし行きたくない人には、

ロートのアルガード アレルギー専用

が、ちょっとお値段が高いですが効くようですよ。

 

小林正観さんが、花粉症について

 宇宙を味方にする方程式 』致知出版社

という本の中で、しかも第1章のしょっぱなから

書いています。この本の紹介は後日しますね。

 

花粉症になる方程式

というのがあるのを、小林正観さんが人間観察をしてきて

気づいたのだそうです。

 

花粉症の人には人格上の共通項があります。

その共通項とは、

「花粉症の人は完全主義者の人がほとんどである」

ということ。

     ー 略 ー

完全主義者というのは、完璧に物事をやらなければ

気がすまないと思っている人です。

って書かれています。

それに対して、ある女性が

「私は花粉症だけれど、完全主義者ではない。

何をやっても完全にはできないし、

ちゃんとできない。

いつもそれで自己嫌悪で落ち込んでいる。

私は完全主義者じゃありません!!」

と言ってきたそうです。それには、

 

そういう人を完全主義者と呼ぶのですね。

完全に出来る人を完全主義者と言うのではなくて、

完全に完璧にやらなければいけないと

思い込んでいる人を完全主義者と呼ぶ。

と書いてあります。

 

(´゚д゚`) そうだったのか~~💦

知らなかった!!

私は花粉症だから、

完全主義者だったんだ~~(;´д`)

そして、

 

花粉症を治そうと思うのなら、

いいかげんな人になること。

「いいかげん」というのは、

「よいかげん」という意味です。

だから、

「いいかげんで適当な人になる」

というのは、

「よいかげんで自分の能力に見合った

自分の生き方をする」

という意味になります。

 

なるほど、じつに含蓄のあるお言葉です~~。

 

40歳にあるある男性が、

次の春、実際に力を入れないで、

リラックスしてみたら、例年の90%の

症状を抑え込むことができた。

そこで喜んで、

「今度は100%抑え込んでやろうと思っている」

と言ったそうです。

「それこそ完全主義者ですよ!」

って言われたとか。

 

ミスを犯しながら学習していくのが

人間のすぐれている点なのだから

完全主義者はやめよう

 

だそうですよ。

 

そうかっ、

私も完全主義者にならないように

頑張ろう!!

ってのは、 f:id:sakurado:20210210162440p:plain なのかっ。

オルタネート 加藤シゲアキ著 わかりやすい解説と感想【祝】吉川英治文学新人賞受賞 

 

🌸 最も将来性がある作家として、第42回 吉川英治文学新人賞受賞した 

加藤シゲアキ氏の オルタネート について、わかりやすく解説と感想

を書いてみました!!

 

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オルタネート というのは、加藤シゲアキ氏が考えた

高校生限定のSNSマッチングアプリ の名称で、

お互いがフロウを送り合うことでコネクトとなり、

メッセージなど直接やりとりが可能となります。

英語のalternateがもとになっているようです。

 

円明(えんめい)学園高校を舞台に、

3人の個性豊かな若者を中心に描いた青春群像です。

 

新見蓉(にいみいるる)は、調理人の父を持ち、高3の料理部長。

全国配信の料理コンテストに出場し、トラウマを抱える。

 

伴凪津(ばんなづ)は、母親の異性関係に悩み、

確かな交際相手をオルタネートに求める。

高1。

 

楤丘尚志(たらおかなおし)は、大阪梅田の高校を中退し、

円明学園高校に小学時代の友人がいるため、会いに来る。

ドラマーの夢を持ち、円明学園高校の近くのシェアハウスに住む。

 

この3人が順番にそれぞれのドラマを独自につづってゆき、

次第にそれぞれのシーンにからんでゆき、

クライマックスの祝祭では、

3人が同じシーンの中につづられるという

実に良く出来た構成となっています。

 

料理の調理法にしても、プロはだしの内容となっていて、

蓉の父親との葛藤や心情など

丁寧に書かれているなあと思います。

 

凪津については、オルタネートの相性で

高得点が出た相手との出会いやその後の流れが

実に興味深く書かれていました。

 

尚志に関しては、音楽から逃げて医師の道をめざす

友人豊との再会のシーンや、

大阪の雑居ビルのうらぶれたバー『ボニート』で

小学生の尚志がドラムを初めて叩くシーンとか、

料理人として頑固な蓉の父親とか、

髪を緑に染めていたたった一人の園芸部員のダイキなど、

数え上げたらきりがないほど登場人物が

脇役でもカッコいいんだけれど、

それでもリアリティを持って書かれています。

 

登場するキャラがみんな個性的で

それでいてリアリティがあるのはどうしてか、

加藤シゲアキ氏の周りには、

そういう人がいっぱいいるのか

な~んてことも想像したりして……。

 

文章でいえば、さっきの祝祭で視点がちょっと1行だけ

P344 2行目 『しかし彼は凪津に気づいていなかった』

このシーンは凪津の視点で描かれている場所なので違うのでは?

ラストP380 『 いつしか花びらは落ち、年月を重ねて土に還る』

ここは桜の花びらなので、

オーバーではと感じたのだけれどって思いましたが。

 

という細かい所はさておき、

全体的に文章は新鮮でみずみずしい印象でした。

 

たとえば、ライバルの三浦くんが子供の頃、

おままごとガチでやって、男子のくせにっていじめられても

やめなかったって所では、

「やめないよ、だって好きだもん。それでやめたらさ、

俺の好きな気持ち、人に盗られたってことになるじゃん。

俺の好きは自分で守るし、誰にだって奪えない」

っていう言葉とか、

別のシーンでは、

三浦くんが燃えている。燃えているのに、灰にならないで、

ずっとそこにいる。

という言葉なんか、いいなあって思います。

 

やっぱり圧巻は祝祭のシーンで、

やり直したいという桂田に、凪津が、

「私はやり直さないよ!

今までの自分を否定したりしない!」

 銀杏の葉がひらりと落ち、桂田の頭を掠め、滑って落ちる。

「もっともっと自分を信用することにする!

もっと自分を好きになる! そのために、私は私を育てる!!」

 弾けるようなリズムが遠くで鳴り響いている。

 

自分で選んだ相手を信用できずに、

オルタネートに頼って選んでいた凪津のセリフも

瑞々しい。

そして、この弾けるようなリズムというのが、

尚志と豊が警備員に包囲された中で弾いているんだな、

上手いなあ……青春だなあって思います。

 

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オルタネート [ 加藤 シゲアキ ]

 

   吉川英治文学新人賞受賞 おめでとうございます!!

 

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また、 桜さくら堂へ、ご訪問 ありがとうございました !!  

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心がほっこりする 群ようこ の本 ≪ れんげ荘シリーズ ≫ 感想

ストレス社会の現代、そこからちょっと距離をおいて 都会の片隅でつつましく心穏やかに暮らしている人達の生活を、丁寧にすくいあげて描いている群ようこ氏の人気シリーズになります。

れんげ荘という古びたアパートを舞台に繰り広げられる人間模様は、4部作で

ちょっと疲れてしまった人や癒しを求める人の心をゆっくりと温めてくれる本です。 

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f:id:sakurado:20210220161935j:plain  群ようこさんのレンゲ荘シリーズ

散歩がてら本屋さんに立ち寄って本をながめるのが、

最近の楽しみの1つになりました。

 

何気なく見ていたら、

猫のイラスト装丁の文庫本が平積みになっていました。

茶トラ猫が、のんびりとあくびをしたり、

くつろいだり……。

ちょっと我が家の猫に似ているような……

   f:id:sakurado:20210220162124j:plain ⇐ 散歩するネコ(=^・^=)

 

心がほっこりして、手に取ると、

著者は群ようこさんでした。

群ようこさんのお名前は知っていますが、

未だに1冊も読んだことが無くて……。

 

でも、かわいい猫のイラストにつられて購入しました。

本の装丁って大事ですね!!

それから帯には、

「れんげ荘」でのんびりと暮らすキョウコの心の恋人は、

近所のネコ・ぶっちゃん。

自分の将来に少々不安はあるけれど、

月10万円で楽しく生きる。

35万部突破ロングセラーシリーズ

とあります。

35万部って、みんな読んでるのかぁ

それじゃ、1冊くらい読まないと……

という思いもありました。

帯も大事です。

 

もちろん中もパラパラと詠みましたよ、

突然倒れた実母が救急病院のICUに入って、

面会謝絶。その後、認知症が出て家族がわからなくなって

っていう大変な状況が最初の2~3ページに書かれています。

しかも、主人公のキョウコと母親とは昔から相性が悪く

っていう、表紙のほのぼのとした猫の装丁とは程遠い内容です。

 

それでも行間に漂ってくるほのぼの感があって、

文章も読みやすいし、

自粛疲れで癒しを求めていたので、

やっぱり読んでみたくなりました。

 

キョウコの古アパートに

気まぐれでやってくるぶち猫に、

キョウコは勝手に「ぶちおこと、ぶっちゃん」と呼んで

可愛がっています。

本当の飼い主は上品な高齢の女性で、

「アンディ」っていうおしゃれな名前があります。

猫の行動をみると、

ぶっちゃんの方が似合っているような気もしますが、

もしかしたら、本当の飼い主の家では、

そういう上品な行動をしているのかもしれません。

どうでしょう?

 

老朽化が進んでいるキョウコのアパートには、

他に60歳過ぎのおしゃれでしゅかり者のクマガイさんや、

30歳を過ぎて、自称「旅人」という女性など

いわくありげな住人がいます。

 

キョウコは元有名出版社に勤務していたのですが、

そういう生活に嫌気がさして、

貯金をして早期に計画的に退職をして

今は身の丈にあった無理のない生活を送っています。

 

そういうささやかな日常の小さな出来事を、

まるで日記をつづるかのように書かれたのが、

このれんげ荘シリーズになります。

 

がんばり過ぎてしまった人や、

自粛疲れの人、

なんかなあって思っている人に、

おすすめのハートフルなお話です。

 

第1巻~第4巻まであって、

どうやら第4巻から読んでしまったようです。

 

 

第3巻の (=^・^=) ネコと昼寝 です~♪

   f:id:sakurado:20210220162052j:plain 第3巻 ≪ ネコと昼寝 ≫

これもほのぼのとした猫のイラストがあって、

癒されますぅ。

ちなみに昨日は にゃん、にゃん、にゃんで、猫の日とか。

今日、2月23日も、にゃん、にゃん、みゃうで、

猫の日おまけしてくださあい。

キョウコのもとに訪れるぶっちゃんは、

白黒のぶち猫というので、4巻の猫よりも

3巻のイラストの方が近いのかなって思います。

 

主人公のキョウコさんが住んでいるのは

れんげ荘というレトロ感のあるアパート名なんですが、

冬場は風の強い日だと部屋の中でひゅうひゅうと音が聞こえ、

ストーブを点けてもまだ寒く、

服を着れるだけ着込み、首にマフラーを巻き、

下からの寒気から逃れるため、1日中ベッドの上で過ごす

という凄さなんですね。

 

ちなみに都内で若者に人気の街で、家賃3万。

よくも見つけたものだと感心してしまう。

倒壊寸前のアパートで、

2階建てだけれど、あぶないので2階は貸さず、

今は1階の3室のみ住人がいます。

 

キョウコと実母は相性が合わないのですが、

たとえば甥が就職した時に、

若い人には人気がある会社に就職したと言ったら、

「若い人なんか、どうでもいいの。

ご近所の人たちがわかるような会社じゃないと

意味ないじゃないの」と言う。

なるほど、そういう人なのか、

それじゃあ、キョウコと合うわけないなと納得。

 

第4巻で実母が倒れたのに

なんて冷たい娘なのだろうと思った訳が、

さまざまな母親の言動から

だんだん判ってきたりもする。

 

第4巻から第3巻へと逆に読んでいっても、

家族や同じアパートの住人や、友人や、

ぶっちゃん、その他いろんな出来事が遡っていき、

それでこうなったのかっていう

日常生活の謎解きのような楽しみもあって面白いです。

サスペンスやミステリのような大波は無くても、

のんびり暮らしにも波が立ち、そういう

さざ波のような出来事をていねいに拾って、

読者を裏切らないで等身大で描いてある

のが共感を呼ぶのかなと思う。

  f:id:sakurado:20210212100557p:plain

 

第2巻の≪ 働かないの ≫  です。 

f:id:sakurado:20210220162023j:plain 第2巻 ≪ 働かないの ≫

チユキさんというスタイル抜群の若い女性が

リヤカーをれんげ荘に引っ越してきます。

そういえば1階は3室なのに、

キョウコとクマガイさんと、コナツさんと

チユキさんでは数が合いませんね。

じつはコナツさんは、物置に住んでいたのです。

コナツさんの仕事は、自称「旅人」で、

ほとんど部屋にいないんですね。

 

ところで、みなさん、

リヤカーって知っていますか?

知らない人はスマホかなんかで調べてくださいね。

 

タワーマンションの23階に住んでいたのですが、

そこが嫌になって、友人夫婦に貸して

夏は蚊の大群やいろんな虫が出るという

れんげ荘が気に入って来るのです。

チユキさんはマンションを友人夫婦に貸して、

家賃収入で暮らしていたのですが、

夜逃げをされていまいます。

 

キョウコはというと、

刺繍をしたり、図書館に行ったり、

つつましく穏やかな生活をしていきます。

時どき、市役所の人が、

「 働きませんか 」

と言ってきたりします。

その理由を説明するんですが、

それがこの本のタイトルになっています。

 

 多くの女性があこがれる心やさしく、

ささやかな幸せを大切にする生活。

でもそれは、現実には

手が届きそうで届かない生活のような気がします。

トイレとシャワー室が共用で、🐛がいて、

隣の部屋の音がつつぬけの生活に

飛び込むには、ちょっと勇気がいるかもしれない。

 

そして、ついに 第1巻 れんげ荘 です。

f:id:sakurado:20210220161956j:plain 第1巻 ≪ れんげ荘 ≫

ついに第1巻の解決編というか、

会社を辞めて、れんげ荘に暮らすようになるまでの

キョウコの生い立ちと、

母親が異常なまでにご近所を気にするようになった経緯や

早期に仕事をやめようと思ったきっかけが、

丁寧に書かれていて腑に落ちました。

 

日常生活の謎解きですね、

れんげ荘は駅前は再開発でビルが立ち並んでいるが

少し歩くと古くからの住宅街が広がっていて、

駅周辺は今風の格好をした若者が多いが、

それにまじって古くからの住人とおぼしき

高齢者も多く、

「ここだったら、まぎれて暮らせる」

という場所。

なんとなくわかります。

 

2巻からは女性ばかりの住人になっていますが、

1巻はサイトウさんという男性が住んでいます。

ブラックな小料理店で働いているんですが……。

 

どのエピソードも

私たちの身近でありそうな話ばかりで、 

リアリティがあって共感できます。

そして、読者を裏切らない……

それはどういうことかというと、

普通、サスペンスやミステリーだと

読者の想像を超えた意外な展開があるわけです。

それが意外であればあるほど

面白いってことになります。

小説でもそうですね、

ありきたりの話だとつまらない、平凡だってなるわけです。

 

でも、このれんげ荘シリーズは、

そういう意外性が全くないのです。

読者が想定した範囲内に着地します。

 

もともとこれを読んでいる読者は

意外性を期待していないんですね。

こう月10万円でつつましく暮らしていたけれど、

遺産が転がり込んできて裕福になりましたとさ

とか、

 ミステリを書いたら売れて、映画にもなりました

あるいは、

家庭料理の店を出したら有名人が来て繁盛しました

なんて意外なことは、

普通の人には起こらないんです。

お金持ちの親族が亡くなったりもしないし、

そんな才能なんてないし、有名人の友人知人なんかもいないのです。

 

 

キョウコを身近な人と思って読んできたら、

あら、違ったのね、

となって、どこか遠い人のように感じてしまいます。

 

だから、この話の場合、

意外性がないということが、

 なんですね。

 

キョウコというもう一人の自分が、

出来そうで出来ないつつましい生活をしてくれるのを

追体験することで、

なんとなく癒されてくるのです。

 

ほのぼのと……。

ちょうど猫のように。

      f:id:sakurado:20210210162533p:plain ほのぼの~~💛

    読者のみなさま、こんにちは

           桜さくら堂へ、ご訪問 ありがとうございます !!  

  f:id:sakurado:20210119093148p:plain           f:id:sakurado:20210220162941p:plain


 

あるおばあさんの話です (=゚ω゚)ノ

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 みなさま、こんにちは

           桜さくら堂へ、ようこそ !!  

  f:id:sakurado:20210119093148p:plain   YUYUで~す 💛     f:id:sakurado:20210211134020j:plain

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     今日は、  

    (^O^) モニタリングで訪問したおばあさんの話です。 

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 モニタリングっていうのは、月に1回以上、

 サービスが適切にちゃんと行われているかどうかを

 確認することです。

 そのためにご本人に会ってようすを見たり、

 お話をうかがったりします。

 

 あるおばあさんは訪問すると、きまって、

「青春なんか、なかった!」

っていうのが、口ぐせでした。

         f:id:sakurado:20210211140059j:plain

「あたしが高校の時は戦争だったから、

勉強なんかやらないで、皆、色んな所に行かされて、

働かされたんだよ。あたしは顔が良くないから、

大丈夫だろうって思ったんだか、駅で荷物係をやらされたんだ。

毎日、毎日、学校へ行かないで駅で働かされて、

そのまま高校卒業になっちゃったから、

青春なんか無かったんだ。本当は上の学校に

行きたかったんだよね。でも、あたしなんかまだいい方だよ。

工場に行かされた子もいるし……。

ある日、帰ろうと思ったら爆弾が落ちて、

道でいっぱい人が倒れてて、あたしはそこを帰ったんだよ」

っていう話を、くり返し、くり返ししていました。

 

戦時中だったから……

非常時だったから……

 

そうして、今、世界中がコロナという非常時になっています。

全ての世代が自粛をして、辛い思いをしています。

自粛をして、いろいろ考えるようになりました。

青春時代に戦争という非常時だった人達も、

年をとってから、

またコロナという非常時に遭遇しています。

 

たとえば何十年か経って、

今の若者が歳をとった時に子供や孫に、

「わたしが若い頃は、コロナがあって、

遊びに出られなくて、青春が無かった!!」

って語るのだろうか……

なあんてことも。

 

それとも些細な事と忘れてしまうのだろうか?

その頃、この世界はどんな世の中になっているのだろう

と、ふと、未来に思いを馳せてみました。

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お題「#この1年の変化