桜さくら堂

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雨ふる本屋 日向理恵子〖ファンタジー・児童文学〗感想・レビュー

フルホン氏は言いました。

 「必要なのは、人間ひとりぶんの〈夢の力〉なのだよ」

 

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雨ふる本屋 日向理恵子作 /童心社

お題「我が家の本棚」

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おつかいの帰り道、ルウ子は雨宿りした市立図書館でカタツムリを追いかけているうちに、雨ふる本屋という不思議な古本屋に迷い込んでしまいます。

そこは部屋の中だというのに、雨が降っています。やわらかな床には草が生えています。

そして、店主がめがねをかけたフルホン氏というドードー鳥なのです。助手のかわいい舞々子さんは半妖精なのです。

ところで、

ドードー鳥ってご存知ですか?

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↑↑↑ こ~んな感じの鳥で、絶滅危惧種になっているそうです。

・・・ということは、空想の鳥ではないということですね。

それなら、いつかワタクシもこの目で、見てみたいものです。TVでもいいです。この際、贅沢はいえません。

 

さて、この古本屋は、そんなわけですから、本棚の形もおかしいのです。

棚や机には、水中花のはちや、月の模型や、ガラスの汽車や、虹色の液体が入ったビンや、ゼンマイじかけの竜や人形が、ごちゃごちゃと置かれています。

 

そして、ドードー鳥のフルホン氏がいうことには、

「最近、〈読みあさりブンブン〉が少なくなってしまった。なぜなら、面白い本が少なくなったからだ」

とか。

読みあさりブンブンというのは、本の虫のことを言います。

 

ここにある本は、みんな

人間にわすれられた物語と、それから雨でできている。

と、舞々子さん

 

その、迷子の物語――”物語の種がだよ!近ごろじゃ、仕入れても仕入れても、うまく本に育たんものばかりなのだ!

フルホン氏は、両の翼で頭をかかえました。

 

「なにが、原因なんですか? どうやったら、その、ちゃんとした種ができるんですか?」

たずねると、フルホン氏と舞々子さん、それにふたりの妖精が、いっせいにルウ子を見つめました。

 

フルホン氏は雨ふる本屋の製本室を案内してくれます。

ここへ流れてくる物語の種は、ほっぽり森から来るのですが・・・

 

「その、ほっぽり森で、なにかが起こっているのだ。

物語をカスカスにし、狂わせてしまうなにかが・・・・それがなんなのか、わしにも、舞々子くんにもわからん。

その森へ行くには、人間ひとりぶんの〈夢の力〉が必要なのだ」

 

とゆうわけで、ルウ子は、説得されて、ほっぽり森へ行くことになります。

でも、1人で行くのではなく、ホシ丸くんという男の子といっしょに行くのです。

ホシ丸くんの正体は、人間ではなく、ひたいに白い星のマークがあるルリ色の小鳥でした。

とても不思議な鳥です。どうやら、人間のとても強い願いによって生まれたらしいのです。

ホシ丸くんは、こう言っています。

 

「ぼく、あっちこっちへ行って、さがしてるんだよ」

「なにを?」

いぶかるようにまゆをまげるルウ子とは反対に、はにかむような笑みが、ホシ丸くんの顔に浮かびました。

「ぼくのこと、夢見た人をさ。

・・・人間の友だちがほしくて、幸福の青い鳥がほしくて、希望のいちばん星がほしかった人」

 

それにしても、こも物語の描く情景は、なんて透明で美しいのでしょうか。

フルホン氏の製本室もしかり、ほっぽり森はこんなふうに描かれています。

 

木々はどれも、巨人のように太く、高くそびえています。

その幹はガラスのように、真珠色に透きとおっていて、うちがわから、透明な明かりをはなっているのです。

それが何本も、何本も、巨大で静かなランプとなって、闇をやわらげていました。

 

ここでは雨は降っていません。ところが、くねる根っこのからみあう地面は、いちめん、水におおわれていました。

まるで、森ぜんたいが、巨大な水たまりです。

水は、あるところでは青くきらめき、またあるところではぶどう色の闇をたたえ、べつなところでは、なんの色もまざらずに、澄みきっていました。

 

ここではルウ子は、ホシ丸くんと一緒に、物語あらしと戦うことになります。

その正体は、意外な・・・・。

 

f:id:sakurado:20211130114824p:plain  雨ふる本屋にフルホン氏に舞々子さん、そして、ほっぽり森・・うーん、ネーミングがダジャレですか。。。というのはさておき、

 

本好きなあなたなら間違いなく、ついルウ子といっしょに、小さな冒険の旅に出かけてしまうことでしょう。

人間がわすれてしまった物語を、こんなふうに雨で花咲かせて本にするとは、なんてステキではありませんか。

それがどこにでもある、いつも行く図書館がファンタジーの入り口になっているところが、いいですね。

ルウ子たちは、ほっぽり森で美しい音色に引き寄せられて行ってみると、そこにあったのは、わすれられた物語の種だったのです。

ここの描写が、この本の中では、最も美しく丁寧に描かれています。

ここは実際に本を読んでみることをおすすめします。

作者がどれだけ物語を、大切に愛おしく思っているかが、よく分かる場面でもありますね。

それはきっと、作家だけじゃなくて、誰の心にもある大切な物語なのだろうと思うのです。

本当は、それを自分で大切に育んでいかなくてはならないのだというのが、物語を読んでいくと、だんだんとわかってきます。

そう、ルウ子にも、ルウ子だけの物語があったのでした。

 

たぶん、私には私だけの、

そして、あなたにはあなただけの物語があるのですね、きっと。

雨降りの日には、なんだか、いつもとは違う、ちょっとステキなことが起こるかもしれない・・・

と思わせる、雨ふる本屋でした。

 

作者について: 日向 理恵子

1984年兵庫県に生まれる。兵庫県在住。

幼少の頃から、おとぎ話を書き始める。

主な作品に、『魔法の庭へ』(童心社)「すすめ―図書くらぶ」(岩崎書店)シリー

ズ。

 


雨ふる本屋 [ 日向理恵子 ]

 

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みなさん、こんにちは💛

いつもご訪問をありがとうございます。

 

昨日は、雨ではなく、雪でした。


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斎藤一人さんの言霊「天国言葉」と「地獄言葉」が、わたしの推しです(*^^)v

なんでも、どんなことでも、タネをまいて水をやって、

1歩、1歩なんだなって思います。

何かを思ったら・・・夢でも、目標でも、

まず種を蒔きます。

そして、水やりをします。

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初めのうち、しばらくは何の変化もありません。。。

変化はないけれど、

種を蒔いた土と、何もない土では違います。

 

「トーゼンだろ」って?

 

当然なんです。

トーゼンなんだけど、このしばらくが待てなかったのです。

ワタクシのことです。

しばらく水やりをして、なかなか芽が出ないと、疑い始めるんです。

 

本当に、芽が出るんだろうか・・・

とか、

ここじゃなかったんだろうか・・・

とか、さらには、

本当に種を蒔いたんだっけ? なんてね。

 

このしばらく何の変化もないのをじぃ――っと待つ、

芽が出るのを待つには、忍耐が大事です。

それから、信じることです。

 

じつはワタクシ、ずう~~っと前から、地獄言葉を言わないようにしようという目標を立てながら、いつも撃沈していたのです。

地獄言葉というのは、これです↓↓↓

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これは斉藤一人さんのファンが集まるという銀座まるかん新小岩店でもらったもので、

 

こういう言葉を言っていると、もう一度こういう言葉をいってしまうような、イヤなことが起きます。

 

と、書いてあります。

 

ワタクシはとりあえず、

不平不満、グチ、泣きごと、悪口、文句に加えて、

嫌味を言いません

人を批判しません

という目標を立てました。

ところがワタクシ、気がついたら、言っているのですね。

一時は、もう、これは無理なんじゃないかって思いました。

 

でも最近、ふと気づきました。

ワタクシ、あまりイヤミや地獄言葉を言わなくなってきたと。

あいかわらず、言うには言っているのです。

でも、その回数が、いつのまにか少なくなってきているようなのです。

それに、口に出してしまっても、すぐにやめるようになりました。

 

小さな一歩ですが、良かったです。

なぜなら、これで自分にふりかかる悪運がちょっとは減るかもしれません。

 

気を良くしたところで、地獄言葉にはセットになって、

天国言葉というのが印刷されています。

それがこれです↓↓↓

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こういう言葉をたくさん言っていると、また言いたくなるような、しあわせなことがたくさん起きます。

 

と、これには書かれています。

 

これもやってみようと思い立ちました。

全部覚えて言うのもいいですが、

ワタクシはこの中から、ありがとうという言葉をたくさん言うことにしました。

ありがとうは、小林正観さんも勧めていますからね。

ほかにも、ツイてる もいいようですよ。

ツイてる は、言いやすいですから、おすすめです。

 

あ、言霊ですから、心は込めなくてもいいようですよ。

 

とりあえず、1歩、1歩です。。。

 

特別お題「わたしの推し」は、斎藤一人さんの言霊です。

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小さな小さなデジタルカウンターを買いました(^^)★感想・レビュー

このカウンターは、指につけて、カウントすることができます。

小さくて目立たないし、音もしないし、正確にカウントしてくれるのでとても便利です。

 

それが、これです↓↓↓

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以前、ダイソーに売っていたので、2個買ったのですが、1つはどこかへいってしまい、もう1つは長く使っていたので壊れてしまいました。

正確には、電池が無くなったので交換したら、うまく作動しなくなったのでした。

またダイソーで探してみたのですが、見つかりませんでした。

 

仕方なくネットで検索したところ、380円位で、ほとんど同じようなのが売っていたので、今回は3個買ってみました。

考えてみれば、もともとお安いので、電池が無くなったら本体そのものを交換した方がいいのかもしれません。

ちなみに、99,999まで数えることができます。

 

カウンターはゴルフの打数を数えたり、編み物の網目の数を数えたり、人によってさまざまな使い道があるようですが、ワタクシの場合は・・・

 

「ありがとう」の数を数えようかなと思うのです。

 

本当は1日1,000回がいいのだそうですが、それだとつづける自信がないので、

とりあえず1日、100回位から始めてみようかなと思っています。

ただ、言うだけでいいそうです。

そのうち習慣になってきたら、もうちょっと数を増やしていきたいのですが、どうなることでしょうか。

 

あ、これ、今年の抱負?です。

「ありがとう」をたくさん言う、ですね。

とりあえず今日で4日めですので、どうやら三日坊主だけは免れた感がありますねぇ~~。

今週のお題「買ってよかった2021」

 


小型 デジタルカウンター 指用 数取り器 (1個・色指定はできません) 度数計 数取器 カウンター 数取器カウンター パチンコ スロット 釣り 交通量調査 野鳥 陸上 デジタルカウンタ 数取器デジタル 送料無料

 

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新年明けましておめでとうございます!【2022年】

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『銀河鉄道』という名のインクを使って、

『森に吹く風』というガラスペンで書いてみました。

 

ガラスペンは慣れないので、インクが濃くなったり薄くなったりしてしまいました。

 

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みなさん、お正月からご訪問をありがとうございます

 

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます

みなさんは、もう初詣に行きましたか?

YUYUは行ってまいりました。

 

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すみっコぐらし 映画≪青い月夜のまほうのコ≫感想・レビュー

とある秋の日、キャンプに出かけていったすみっコたち。

すみっ湖で楽しい時間が過ぎて夜が更けいていくと、夜空にはいつもより大きなブルー・ムーンが輝いていました。

 

すると、ぺんぎん?が、ある伝説を思い出します。

それは・・・・

 

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5年に1度おとずれる、青い大満月の夜。

魔法使いたちが町にやってきて、夢を叶えてくれる

 

というもの。

 

その伝説のとおりに、わん、つう、すりー、ふぉー、ふぁいぶという5人の魔法使いが魔法の船に乗って月からやってきます。

 

わんが、しっかり者のリーダーの魔法使い。

つうが、頭が良くて物知りの魔法使い。

すりーが、いたずらっこですばしこい魔法使い。

ふぉーが、くいしんぼうで力持ちの魔法使い。

ふぁいぶは、1番小さい魔法使いで、まだうまく魔法が使えません。

 

ふぁいぶは、魔法使いの中で、ちょっとすみっコのような感じなんですね。

 

魔法使いたちは、すみっコがいる世界に°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°魔法をかけると、街じゅうがキラキラと輝いて遊園地やパーティ会場のように彩られました。

すみっコたちは楽しい夜を過ごし、やがて魔法使いたちは船に乗って月へと帰っていきました。

 

ところが、末っ子のふぁいぶと間違って、たぴおかを連れ帰ってしまいます。

そして、ふぁいぶが置き去りにされてしまいました。

困ったふぁいぶは、やさしいとかげの家に泊まらせてもらうことになりましたが、とかげの家には、秘密があって・・・

 

キャラがとてもかわいくてほんわかしているので、それだけで満足という人も多いかもしれません。

でもじつは、大人が観てもじゅうぶん楽しめて癒される、よく出来たお話になっています。

ただし、子供の心を失っていない大人ならば、なのですが。

 

この映画は、すみっコぐらしの劇場アニメの第2弾になっています。

でもワタクシは、大人気だという第1弾を観ていないし、それ以外のものも知りません。

今回は、誘われてなんとなく映画を観たのでした。

 

でも、いいお話だというのは、すぐにわかりました。

まず、キャラが個性的でいいですね。

どのようにいいかというと、能力主義の現代の風潮に汚染されていないところです。

みんな、それぞれに悩みがあったり、ささやかな夢があったりします。それを頭から否定しないで、みんながやさしく受け止めているんですね。

そして、肩よせあって暮らしています。

昔の長屋のようですね。あ、長屋って、ごぞんじですか?

今だったら、グループホーム? それともシェアハウス?

 

キャストは、こんな感じです。(あ、知ってるって?)

 

しろくま:北から逃げてきた寒がりで人見知りのクマ。あったかいお茶をすみっこで飲んでいる時が1番落ち着くとか。

 

ぺんぎん?:自分はぺんぎん? 自信がない。昔は頭にお皿があったような・・・。

 

とんかつ:とんかつのはじっこ。お肉1%、脂肪99%。脂っぽいから残されちゃう。

 

ねこ:恥ずかしがり屋で気が弱く、すぐすみっこを譲っちゃう。体系を気にしている。

 

とかげ:じつは、恐竜の生き残り。つかまっちゃうので、とかげのふりをしている。みんなには秘密。

 

ふろしき:しろくまの荷物。すみっこの場所取りや寒い時に使われる。

 

ざっそう:いつかあこがれのお花屋さんでブーケにしてもらう!という夢を持つポジティブな雑草。

 

えびふらいのしっぽ:固いから食べ残された。とんかつとは、心通じる友。

 

たぴおか:ミルクティーだけ先に飲まれて、吸いにくいから残されてしまった。

 

ほこり:すみっこによくたまる能天気なやつら。

 

にせつむり:じつは殻を被ったナメクジ。うそついてすみません~~~。

 

おばけ:屋根裏のすみっこに住んでいて、怖がられたくないのでひっそりとしている。お掃除好き。

 

う~~ん、どのキャラも甲乙つけがたく、愛すべき≪気のいい、楽しい仲間たち≫っていう感じがしますね。

みんな、どこかで出会った誰かに似ていませんか?

えびふらいの固いしっぽは、頑固な✖✖さんに似ているなあとか、

ざっそうも、今のままではその夢厳しいんじゃないのかなとか、

とんかつは、ちょっとしつこいよね、みたいな・・・。

 

ワタクシの中にも、いろんなキャラがごたまぜになって存在しています。

しろくまのように、みんなとちょっと違うな~~っていう部分があるし、

ねこのように恥ずかしがり屋でもあるし、

ざっそうのように高望みな夢をみたり、

にせつむりのようにありのままの自分をみせられなくて、ちょっと背伸びをしちゃったりして・・・

・・・他もいろいろあるなぁ。

 

とかげが恐竜の子っていうのは、すごいポテンシャルです。

だけど、とかげの夢は、強~いゴジラのようになることじゃないんです。

ゴジラはすごいですよ。

アメリカまでいって、ヒットして、スーパースターの大成功者ですからね。

(冗談ですよ)

 

お母さんと暮らしたい

 

これが、トカゲの夢なんです。

 

夢っていえば、夢についても、ねこが夢を失って・・・・こうなって・・・って、

ちょっとふれています。

 

テーマは大きく強くとか、成功とか、誰かに勝ってっていうような能力主義じゃない、競争主義ではないんですね。

やさしさや思いやりや、そういう目に見えないようなものを描いているのですね。

だから、観ている人が癒されたり、ほっこりとするのだろうと思います。

まだ幼い、心で物語を観たり読んだりする子供には、それがわかるのだろうと思います。

競争に疲れた大人も、ときにはのんびりとすみっコぐらしの映画で癒されてみてはどうでしょうか。

 

監督を「夏目友人帳」の大森貴弘氏、脚本を「ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」の吉田玲子氏が務めています。

【作品資料より】

 

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これ、記念にいただきました!

どうもありがとうございました。

 

特別お題「わたしの推し

 

 

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みなさん、こんにちは💛

いつもご訪問をありがとうございます。

 

いよいよ今年もあとわずか!

となりました。

みなさまには、今年1年、たいへんお世話になりました。

どうぞ、良いお年をお迎えください。

 

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グーグルアドセンスさんから、クリスマスプレゼントが届きました!

グーグルアドセンスさんからのお手紙が、ポストに入っていました。

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それが、これです↓↓↓

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お支払い有効化のPINナンバーでしたっ(((o(*゚▽゚*)o)))

ちなみに支払いとゆうのは、グーグルさんからワタクシへの支払いです。

 

今年の3月下旬から4月上旬にかけて、ワタクシ、

グーグルアドセンスの登録にがんばったのでした。

 

ところがです。

登録はぶじ承認され、

承認された当初は嬉々として足げくチェックをしていたものの、

PV数の少なさにガックシとなり、

トーゼン、クリック数もさらに少なくて、

せっかくOKをくださったグーグルアドセンスさんにも申しわけなくもあり、

いつのまにか足が遠のいておりました。

 

ふり返ってみれば、

ブログを始めたときには、ワタクシ、ちょっと夢をみておりました。

しかし、PV数や登録者数をみて、すぐにそれは甘~~い夢だと悟ったのです。                                    

それからは、あまりそんな浮ついたことは考えずに、

たんたんと、でも、気が向いたときだけのスローペースでの更新となりました。

 

ところがある日、とある少年の困りごとをちょっとお助けしたところ、

なぜか、『やる気』というお返しがかえってきたのでした。

そのエネルギーで、いつかやろうと思っていたグーグルアドセンスの登録をがんばれたのでした。

こちらこそ、ありがとう、見知らぬ少年さん。

 

ワタクシ、エネルギーが少なく、すぐに疲れてヘロヘロになってしまうので、多くのブロガーさんへの訪問もなかなか出来ずに、いつも数少ないブログのみになってしまっています。

また、記事の内容によっては、誤解されたり不満に思う方もいることでしょう。

本当に申しわけなく思っていますっ。

なので、この場をかりまして、

 

f:id:sakurado:20211227103215p:plainごめんなさいっ💦

 

ただ、たまにですが事実にもとづかないで、

『たぶん、こうだろう』という憶測でおっしゃられる方もいて、

ちょっとショックだったことがありました。

ワタクシ、小心者でもありますので・・・。

あっ、繊細さんでした。

 

その時は、すぐにでも誤解をときたかったのですが、いろいろ考えてやめました。

世の中にはいろいろな考えの人がいて、こうして長くブログをやっていますと、

そういうことに遭遇するのも覚悟をしなければなりません。

 

ワタクシ、昔、D・J・シュワルツ氏から、こういう言葉を学びました。

それは・・・

 

私はほかの人の狭量は気にかけないことのする

 

というものでした。

この言葉、すご~~く役に立ちますよ。

 

でも、うちのニャンコf:id:sakurado:20211227103454p:plainは、すご~~く気にしています⤵⤵

よしよし。

 

いずれにせよ、PV数はかなりのスローペースなのですが、

いちおう、右肩上がりになっています。

いちおうね。

 

これからも訪問してくださるみなさまのために、少しでもお役に立てるような記事を、

楽しく(楽しむんかい?⇐これ、ツッコミです)

書けたらいいなあ・・・と思っています。

 

「で、アドセンスの支払い口座は、もう登録したんかい?」(⇐これも、ツッコミ)

 

あ、まだ・・・💦

 

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風のラヴソング[バトンタッチ]越水利江子【児童文学】感想・レビュー

きこえてくるのはラヴソング

さあ 泣かないで

さあ 立ちあがって

耳をすまして

 

いつでも

だれかが くちずさんでいるはず

あなたへの ラヴソング

 

おもいだして

あの日の ラヴソング

ほら

明日のあなたへの ラヴソング

 

風のラヴソングは作者の越水利江子さんが、自身の子供時代をふり返って、

あのころ、読みおわったあと、力になる物語に出会えていたらと・・・

そんな気持ちから、

今もたたかいつづけているひとりぼっちの幼い戦士たちのために書きつづった少女・小夜子の一生を通して描かれるさまざまな「愛」の物語です。

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越水利江子・作/中村悦子・絵/講談社・青い鳥文庫

お題「我が家の本棚」

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バトンタッチ

 

クリスマスツリー作るのん。

 

ツリーのかざりは、木の実をあつめるのん。松ぼっくりとか、すずかけの木の実とかに、絵の具で色つけるのん。そうや、おじいちゃん、どっかに、赤い木の実なかった?

 

よもぎの枯れ草でツリーを作ると言っているのは、太気の姉の結子です。

おじいちゃんというのは、造成地の古い作業小屋に勝手に住んでいる白い髭のホームレスのことです。

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古い作業小屋がある造成地は、その会社がつぶれたので野っ原になったまま放置されていてました。そしてここは、おじいちゃんが住む前は、太気とその友達の花郎が秘密基地にしていました。

2人はこの秘密基地を奪還しようと、いろいろと画策するのです。

ところが姉の結子は、このおじいちゃんとにこにこして話をしているのです。

 

「おじいちゃん、ずっと、ここにいる?」

お姉ちゃんがいっている。

「たぶんなあ、だれかに追いだされたりせえへんかったらな・・・」

そういって、じいちゃんが、ちらと、おれのほうを見たのでぎくっとした。

 

それからおじいちゃんは、誰かが「あそこに変な人がいます」と警察に言ったら、その日のうちに警察がやってきて追いだされると言うのでした。

太気は追いだす方法がわかってラッキーだったけれど、警察に言うというのは卑怯な気がしてできませんでした。

 

やがてクリスマスが近づいて来ると、結子はおじいちゃんのために、よもぎのクルスマス・ツリーを2日かがりで作ったのでした。しかし、

クリスマス・イヴの日、結子は交通事故であっけなく死んでしまいます。

太気の家には、クリスマスはやってきませんでした。

 

ベランダには、コスモスのたねをとったあとのプランターのそばに、お姉ちゃんのクリスマスツリーがあった。

枯れたよもぎは、土を入れた植木鉢に植えられて立っている。すずかけの木の実や、絵の具をぬった松ぼっくりがついている。

電気は消えているが、豆電球もまきつけられていた。お姉ちゃんが、じいちゃんに見せるいうて、ベランダに出したんやった。あの、交通事故にあう前の日に・・・

 

お母さん(小夜子)は、結子のツリーから目をそらしたまま、太気に「それを捨ててきて」と言うのでした。

「せっかくお姉ちゃんがつくったのに」とは言えず、太気は大型ごみの集積場所まで運んでいきます。途中で落としたねこじゃらしを拾って、ツリーにもどしたりしながら。

ふり向くと、

こわれたステレオや、冷蔵庫のそばで、お姉ちゃんのツリーが、ぽつんと立っていた。

のでした。

 

お正月が終わって、学校が始まると、友達の花郎が、「秘密基地を奪還したぞ!」と言ってきます。

どうやら、近所の誰かが警察に通報して、ホームレスのおじいさんは警察に連れていかれてどっかに追いはらわれたということでした。

 

その日、暗くなってから、花郎に呼び出されて、秘密基地である古い作業小屋に行ってみると・・・

 

「見てろ・・・」

懐中電灯が消えたやみのなかで、花郎の声がした。

ふいに、いくつもの、色とりどりの明かりがついた。明かりのなかに、やわらかな枯れ草色のクリスマスツリーが浮かびあがった。

赤や青の豆電球が、いっせいに点滅をはじめ、かざった松ぼっくりや、赤い木の実や、小さくちょうちょ結びにしたリボンがかがやいた。

それに、おれがすてたときよりたくさんの、金色のねこじゃらしがさしてあったので、ツリーはまるで黄金の雪をかぶったようにこんもりとしていた。

 

f:id:sakurado:20211225131758p:plain それは結子のクリスマスツリーでした。

太気が捨てたツリーを、おじいさんが拾ってきて、作業小屋に運んで、近くの電柱から電気を盗んで灯していたのです。

これを点けていたから、誰もいないはずの小屋に電気がついているって、近所の人にチクられたのでした。

花郎は、電気なんかつけへんかったら、見つからへんかったのに・・・と言いました。

 

太気は、お葬式の時、もう動かないお姉ちゃんを、みんなが世界中でいちばんかわいそうな子やという顔をしたのがなぜか嫌だったのです。

それがなぜ嫌だったのか、それが今わかった気がしたのでした。

 

お姉ちゃんは、かわいそうな子なんかやあらへん。おれはツリーを見ながら、はっきりそう思った。

 

f:id:sakurado:20211203070647p:plainおじいさんはたぶん、どこかで結子が死んでしまったことを知ったのでしょうね・・・。

黒い服を着た人がたくさん出入りをするのを見たのかもしれないし、ベランダに置かれて一度も点灯することのなかったクルスマスツリーをそっと見つめていたのかもしれません。

おじいさんは捨ててあった結子のクリスマスツリーを作業小屋に持ち帰って、草原のねこじゃらしをいっぱいつけたのですね。

そして、豆電球を灯しました。

豆電球を点灯したら、自分がどうなるかは、もちろんわかっていたでしょう。

それでもやっぱり、おじいさんは結子が残したクリスマスツリーを灯したかったのです。

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クリスマスツリーを灯した時のおじいさんの幸せそうな顔が見えるようですね。

ホームレスのおじいさんは、結子からのプレゼントを確かに受け取ったのです。

 

弟の太気がいうように、結子はかわいそうな子ではありません。

結子は人を思いやる温かな心を持っていました。

よもぎの枯れ草をツリーにしようとか、キラキラした心を持っていました。

誰よりも豊かな心を持っていました。ですから、

短くても人生をじゅうぶん楽しく生き生きと、生ききったのではないのでしょうか。

 

 

※ 風のラヴソングは、どれも短いお話になっていますが、どれも内容が深くて濃い作品なので、ぜひ深く味わっていただきたいので、何回かに分けて感想を書いてみたいと思います。

 

著者紹介:越水利江子さん

 高知県生まれ、京都育ち。

「風のラヴソング」(岩崎書店)で、日本児童文学者協会新人賞、

文化庁芸術選奨文部大臣新人賞受賞。

「あした、出会った少年」(ポプラ社)で、日本児童文芸家協会賞受賞。

他に「花天新選組君よいつの日か会おう」(大日本図書)、

「竜神七子の冒険」(小峰書店)、「ぼく、イルカのラッキー」「月夜のねこいち」(共に毎日新聞社)、「忍剣花百姫伝」シリーズ、「こまじょちゃん」シリーズ(共にポプラ社)、「霊少女花」シリーズ(岩崎書店)、「百怪寺・夜店」シリーズ(あかね書房)など、ヤングアダルト、エンターティンメント、幼年絵本まで作品多数。

 

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