今日は、「 ツイてる! 斎藤一人さん著 角川書店 」について、感想を書いてみました。この本にも、いい所がいっぱいあるのです。まず、「ツイてる!」っていう言葉について、そのコツが語られているところがここです。
≪ 毎日、いろいろなことがあるでしょうが、自分がしゃべった言葉の最後に、「ツイてる」という言葉をつけるようにしてみてください。たとえば、「今日は雨だ。うっとうしくて嫌になっちゃうなあ」といった後で、「でも、ツイてるな」というように。≫
斎藤一人さんが言うには、最後に言った言葉が大事なのだそうです。斉藤一人さんは、言った言葉は「天へのオーダー」だというのです。だから、「ツイてる」と言えば、ツイてる事が起こるというのです。
それに人間の脳は、言った言葉と現実との差を埋めようとするらしいのです。だから、良い事を言えば良い理由を探し出してくるし、悪い言葉を言えば悪い理由を探し出してくるということらしいです。
これは本当なのかなぁ、そうかなぁって頭で考えるよりも、実際に自分でやってみて、どんな事が起こるか試してみるのがいいのかなと思います。たぶん、ツイてることが起こるんじゃないかと思います。でも、ツイてることが起こらなくても損はないので、とりあえずやってみるのがいいのかなって思います。その方が、人生面白くなるしね。
あと一つ、印象に残ったのが、食べ物のことについてですね。億万長者なので、さぞやいい物を食べているんだろうと想像したけれど、こう語っていました。
≪ たとえば食事時に、ご飯とアジの開き、漬物しか食卓に並ばなかった。「何だ、こんな食事は」と文句を言っていたと。
でも、お米を作ってくれる人がいるから、そのご飯を食べられるんですよね。お米というのは八十八の手間がかかるというぐらい、手間のかかる作物なんです。田をたがやし、水を引き入れ、苗を植え、害虫の駆除をしといった作業を、自分の代わりにしてくれる人がいるんです。簡単なご飯なんかないんです。漬物だって、干物だってそうです。簡単にできる漬物も、干物もこの世には存在しないんです。ものすごく大勢の人がかかわり、手間のかかったものが何品も並んでいるという事実。
これを知ったとき、その食事は豪華極まりないディナーに思えるんです。だから、「感性が豊か」とは、この世の中には簡単なものなどひとつとしてない、という事実を事実として受け入れられるかどうか、ということだけなんです ≫
目からウロコでした。なんだかすごい豊かな気分になりますね。
本当にね、こう仕事で色々なご老人にお会いしますが、同じ食べ物でもいつも文句ばっかり言っている人と、いつも美味しいって言っている人に分かれますね。たいがいどっちかです。
それで、どっちがいいとかって言ってるわけではないんです。味覚障害とか、いろいろな理由がありますからね。ただ、いつも美味しいって言っている人は、なんだか幸せそうなんですね。皆にも好かれて、人が集まっていていつも楽しそうにしています。
食べ物だけではなくて、たとえば絶景の美しい風景じゃないと感動しない人もいますが、普通の生活の中で、その何気ない美しさに感動できる人もいます。たぶん後者の方が、幸せなんじゃないのかなって思います。
そういう意味でも、斉藤一人さんが言う「感性の豊かさ」って、すごく大事だなって改めて思った一冊、「ツイてる! 斎藤一人著 角川書店」でした。