桜さくら堂

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自分を「ごきげん」にする方法 スポーツドクター 辻秀一著 サンマーク出版 の感想です。

ごきげんってすごく大事だなって、≪ 自分を「ごきげん」にする方法 ≫ を読んでよくわかったような気にはなりました。だけど、頭ではわかっているけれど、実際はすごく難しいですよね。なにしろこの世の中は、嫌な事で満ちあふれていますからね。

 スポーツドクターの辻秀一氏は、『 心の状態は「脳」がつくる 』と本の中で語っています。ごきげんな心が、ごきげんな人生をつくるのだそうです。ライフスタイルを磨いていくと、外側からやってくる出来事から解放されて自由に生きられるのだと教えてくれています。

 そういえば、斉藤一人さんも、同じようなことを言っていましたね。不機嫌になるとテンションが下がって、悪いことが起こるから気をつけなければならないって言っていますが、本当にそうだと思います。私もなるべくいつもテンションを上げておきたいものです。不機嫌な人間に引きずられないで、自分の機嫌は自分でとる、これですね。

 辻秀一氏はスポーツドクターなだけあって、面白いエピソードが紹介されていました。どんなスポーツでも、最後までやらなくても、実はその前に結果がわかるのだと言っていました。

 マラソンにしても、それまでどんな練習をどんなふうにどの位やってきたか、身体のコンディションや精神状態をどう上げてきたか等を詳細に検証すれば、スタートラインに立った時点で、誰が勝つかすでに結果は出ているというのです。

 そこで剣道の世界チャンピオンになった栄花直輝さんに、こんな質問をしたのだそうです。

「柔道だと相手と組んだ瞬間とか、バスケなら試合が始まって少したつと、相手が自分より強いか弱いかわかります。剣道でもそれがわかるのですか。わかるとすれば、それはいつですか。構えた瞬間ですか。それとも打ち合ってからですか」

 この質問に、剣道の世界チャンピオンの栄花直輝さんは、

「座っているだけでわかります」

と、答えたそうです。

 なぜかというと、座るというたったそれだけの行動にも、その人の心の状態(その人自身の人間力)が反映されるからなのだそうです。外側の出来事に、自分の心を持っていかれるのではなく、ゆらがず、とらわれず、いつも自分が最高のパフォーマンスが出せるように、機嫌のいい心の状態をつくる努力をしたのです。その過程でスキルが磨かれて、栄花直輝さんも、ここぞという一撃を必要な時に出せるようになったのだろうと書いてありました。

 ゆらがずの心の状態に、ゆらぐ心は絶対に勝てないからだそうです。なんだか、カッコいいですね~~。

 シカゴ大学 心理学教授のチクセントミハイ教授が、フローとゾーンについて解説していました。

 ゾーンに入ると、何をやっても上手くいく気がして、不安も焦りもなく、気持ちが集中して、自分が持てる最大の力が発揮できます。ゆらがず、とらわれず、無に近い状態です。

 ちょっと前に、ゴルフでローリー・マキロイが勝ちまくっていた時期に、ゾーンという言葉を連発していましたね。いいですね、ゾーン。スポーツだけではありませんね。

 私もたまに好きなことをやっている時には、フローに近い状態になることがあります。ちなみにフローは、ゾーンの前の段階です。フローについてはこう言っています。

一つの活動に深く没入して、それ自体が非常に楽しいので、純粋にそれ自体が非常に楽しいので、純粋にそれをすることのために、多くの時間や労力を費やしている状態です、と。いいですね~~、フロー。自分のための時間が、もっとあったらなあって、いつも切に思っています。

 自分を「ごきげん」にする方法 スポーツドクター 辻秀一著 サンマーク出版 の

自由気ままな感想でした。ではでは。