ほと、と音がしてふり返ると、
深紅の美しい紅葉が散るなかで、青いまま落ちてゆく紅葉がありました。
それは若者なのか、それとも志を遂げぬままの老人なのか……ふと、
道半ばにして別れたさまざまな人の顔が、つぎつぎと脳裏をよぎります。
まだ、まだと言いながら、去らねばならなかった人達の声なのか、
ほと、ほとと言って、青きまゝでも、季節がめぐり北風が吹けば落ちてゆく
美しい紅葉のために一句。
ほと、と音がしてふり返ると、
深紅の美しい紅葉が散るなかで、青いまま落ちてゆく紅葉がありました。
それは若者なのか、それとも志を遂げぬままの老人なのか……ふと、
道半ばにして別れたさまざまな人の顔が、つぎつぎと脳裏をよぎります。
まだ、まだと言いながら、去らねばならなかった人達の声なのか、
ほと、ほとと言って、青きまゝでも、季節がめぐり北風が吹けば落ちてゆく
美しい紅葉のために一句。