「今、横浜について、考えてるんだ」
って、常連のフラットさんがおっしゃった。
登場して2回で、もう常連さんかい?っていう突っ込みはあるかと思いますが、いい感じの人、いや、いい感じの猫(=^・・^=)さんだったので、1回でも常連さんにしちゃいたいんですよね。
あなただって、そうでしょう?
え、そんなことないって?
横浜、いい街ですもんね。
横須賀もいい街ですが、横浜もいいですよね。
って、私は言った。
よく遊びに行くんですよ。最近では、台風の被害もあって大変みたいですよね。
さらに、へらへらと私は続けた。ちょっとしゃべりすぎたかなと思って、
「で、横浜の、何を考えてるんですか?」
私は尋ねた。
「市長が、あれをつくるって言ってるじゃないか」
あれ、あれって言いますと、もしかしての、あれ、ですかね。
「横浜を、ギャンブルの街にしちゃっていいのかな?」
私も、そう思いますよ。ただ、よその街なんで、外野は引っ込んでろ、
「関係ないだろ!!」
なあ~んて言われそうなんで、見守っている感じなんですよね。
ただ最近、本屋さんで『田中泰延』さんの本に出合いまして、
ちなみに、『たなかひろのぶ』さんと呼ぶそうです。やすのぶさんかと思っちゃったんですが、『ひろのぶ』さんと呼ぶそうです。久々に面白い本に出合いました!! もと電通にいたらしいですよ。
「読みたいことを、書けばいい」という本ですね、ダイヤモンド社です。
購読してくれと書いてあったので、私は素直に買いました。なんて素直な購買者なんでしょうか!! しかも、本の紹介までしている!! って、自画自賛。ふふっ。
自画自賛、なんてステキな四字熟語なんでしょうか!!
あなたも、そう思いませんか?
え?
で、この「読みたいことを、書けばいい」の中で、田中泰延さんが、というよりも、ダイヤモンド社の今野良介さんですね、その人が、田中泰延さんに送った手紙の中で、
書き手が嘘をついている
って、書いてあるんですよね。
私は、嘘はついてない……つもりなんだけど、
「本当に思っていないことを書く」
「他人から借りてきた言葉をそのまま使う」
「その対象に愛がないのに紹介する」
も、嘘に含むってあって、さっき田中泰延さんの本が面白いって紹介しちゃったけど、
愛まであるのかな、ってなると ? で、私はもう
すでに15行前で嘘をついてたってことになるんでしょうか、
ショック!!
けっこう、私、都合が悪いことも言ってないわけだし……。
「そういえば、横浜っていえば、少し前にふるさと納税でも話題になってましたよね~~。他からいただいた寄付は 9170万円、ほかの自治体へのふるさと納税によっての減収は53億円とか」(2016年度)
ふるさと納税に、あんまり気が進まなかった私としては、
(その理由は後で)
「さすが横浜人って、やることにソツがない。
うまいことやってるなあ~~」
っていうのと、
「横浜、大丈夫かなあ」
っていうのとがあったんですが、市は
「影響は大きいが、すぐに住民サービスに影響が出るわけではない」
と言っていたらしいので、
さすが、懐がおっきいなあと思っていたんですね。
財政課も、
「高価なお礼で寄付を募る『返礼品競争』には加わらない方針」とのことだったので、
すごいなあって思っていました。
ただ、すぐに影響は出ないってことは、長期になると難しいってことなんでしょうか? あれから少し経ちましたけど、
「横浜がギャンブルの街にっていうのは、減収も関係してるのかな?」
「どうだろうね、ただ市長が言うには、税金が足りないみたいなことも言ってるみたいだね。横浜の未来がどうとか言ってるらしいね」
「ふぅ~~ん」
私はふとなぜか、親戚のおっちゃんネコのことが浮かんだ。
おっちゃんネコは、給料日の帰りににおいしい店に寄っちゃって、なんかいい思いをしたらしいんだ。
そんでもって、家のかみさんにいつもより少ない給料を渡したんだ。
それでも今まで通りのサービスをしろって、えばったんだ。
困ったかみさんは家計の助けにしようと思って、家の庭で夜の商売を始めようとした。すると家族のネコは、それはやめてくれって言ったらしいんだよね。
「横浜のボスが、目の黒いうちはそんな街にさせないって言ってるから、それを信じたいね」
「カッコいいね、横浜のボスって。じゃあ、いつまでも、がんばって、黒い目でいてほしいですね」
ははは。
「そういえば逆に、制度の趣旨なんかくそくらえ、儲かればいいんだっていう市もあったよね」
「決まったパイなんだから、みんなで仲良く分け合ってほしいもんだね」
「なんだか、そういう市って住みにくそうだね」
「どうして、そう思うんだい?」
「だって、自分だけ良ければ、他なんてどうでもいいっていう感じじゃない。そういう市民が、いっぱいいそうな感じがする。本当は、そうじゃないかもしれないけど、そんな印象」
「そういえば、茶トラ猫さん家のドラコちゃん、高校生になってバイトができるようになったんだってね。それで、
最初はふつうに、バイトしていたらしいんだけど、いつものお小遣い以外にもお金が入るんで、この頃じゃ、夜もバイトやって、現役女子高生の店ってんで、じゃんじゃん儲かっちゃって、すごいらしい。
でも、父ちゃん猫に、バイトばっかり熱あげてないで、学生らしくまず勉強をして、部活をして、って言われて。
しかも、ドラコちゃんの店の影響で、細々とやっていた周りのお店が入らなくなっちゃって、困ってたから、気のいい父ちゃん猫、娘のせいで申し訳ないって、その店から出前とったりして、出費があって大変だったらしいよ。それで、しばらくお小遣いもなしにしたそうだ。
ドラコちゃん、夜やっちゃダメだって、最初言わなかったって、ブウブウ、父ちゃん猫に文句言ってるらしいよ」
「ふ~~ん、そうなんだ」
「禁止を決めないと思いやれないなんて、なんだか悲しいね。国が一方的にって文句を言っているらしいけど、それはちょっと違う気がする。法律は少なくてすめばすむほど、上級な国なんだよ」
「日本も、思いやりとか、他を思う気持ちとか大事にする美徳がある国だったのにね。お金に目がくらんで……とまでは言いたくないけどね」
「そういえば、ふるさと納税に気が進まなかったって?」
「まあね、そんなに税金払ってるわけでもないしね。それに生まれ育った故郷も、それなりに、なんとかやっているようだし。それよりも、今、住んでいる所の自治体にも結構お世話になってるし。道もよく整備してくれてるし、色んな公共機関も使ってるし、図書館なんか、良く使ってるんだ、私。今住んでいる所も、おろそかに出来ないよね、いろんなサービスを受けてるんだからねぇ」
「たまには、思っていることも言わないと、ダメだよ。ストレスがたまると、身体に悪いからね」
フラットさんが言った。
「あ、そのおしぼりは、泉州なんですよ。どれもこれもブランドってわけにはいかないけど、せめてタオルくらいはね、タオルは今治と泉州が最高ですよね」
そういえば、田中泰延さんの「読みたいことを、書けばいい」って本についての愛は、ちょっと自信が無かったけど、
横浜については、ちょっとは愛があるんじゃないのだろうか?
これだけ長い文章を一生懸命書いてるのだから、ここまでで「2878文字」。
横浜について「2878字の愛」って、キャッチ・コピー、
田中泰延さん、どうですか?
あ、2930文字になっちゃった。
ところで、
本屋さんで買った田中泰延さんの「読みたいことを、書けばいい」っていう本ですが、本屋で本を買うなんて当たり前すぎるから無駄な文章だって、田中泰延さんに突っ込まれそうなんですが、じつは本を手にする手段っていっぱいありますよね。
amazonで1円で買うとか、図書館で借りる、古本屋で買う、どこかで拾う(ほとんどないけれど、ゼロではない)、家族や友人の本棚から無断で持ってきてしまう、どこかの待合室で手にするなど、まあ、けっこうあるわけです。
その中でも、本屋で買うって、私としてはすごく稀なことなんです。
なぜなら、内容が代金に見合うと判断できなければ、ぜったいに購入とはならないわけなんですね。で、買って帰って残念な結果だったら、「バカヤロー、金返せ」ってなる訳なんですけど、当然、払った代金は返ってきません。
なので、本屋で本を買うのには慎重になるわけです。
でも、田中泰延さんの「読みたいことを、書けばいい」って本は、即断即決で買いました。まだ、最後のページに至っていませんが、すでに、払った代金以上のものを受け取った感じですね。得した!
買って良かった、ありがとう。
なので、田中泰延さんの「読みたいことを、書けばいい」という本について、
「本屋で買うくらいの愛」はあったわけだから、
私は嘘をついていないってことになりますかね。
ああ、良かった~~~(*^-^*)