桜さくら堂

みなさま、こんにちは!🌸お家カフェで寛ぎながら、開運や本の話、レジン製作や絵画、植物、俳句、お出かけ情報など盛りたくさんの話で、いっしょに気分転換しましょう。     (*˘︶˘*)常連客(読者登録)になってくださいね💛

プレバト・ランキング 俳句 ≪2019年9月26日木≫

お題 / 運動会

                       ≪  敬称略  ≫

 

MC     浜田雅功

アシスタント 玉巻映美

 

増田恵子

難しかった。すごく難しかった。

ちょっと、プレッシャーです。

錣山矩幸

俳句は小学校以来。その時、国語の先生に褒められました。

1人超えとけば、親方としてのメンツは保てます。

中澤佑二

簡単でしたね。

運動会といえば、体を動かしますから。

髙田万由子

 特待生になりたいですね。

今日はね、ちょっと変化球できちゃったんで、わかんないです。

故意でやったことが、裏目に出るかどうか

Kis-My-Ft2 宮田俊成

最近、二階堂と飲みに行って、

「俳句、全然わかんねえな」って言いながら……

 

 

【第1位】 Kis-My-Ft2 宮田俊成  才能アリ 70点  

 

運動会 父とお揃い バンソウコウ

 

「写真を見て、お父さんがケガしているじゃないですか。

この後、どうするんだろうなと考えた時に、きっと、こうお母さんがバンソウコウを貼ってくれたりして、息子と 同じ所に、膝にバンソウコウを貼ってくれたら可愛いなあって、思ったんですよ」

夏井いつき

 「バンソウコウ」という物に焦点を絞ったのが、成功に1番大きな理由だったと思います。

バンソウコウを父と一緒に貼っているという状況を言ってくれているだけで、運動会という季語が主張し始めますね。運動会のその場面と、終わった後の場面を一緒に想像させる。それがこのバンソウコウに焦点を当てた1番大きな効果ですね。

あえてカタカナで書くことで、可愛らしさみたいなのもちゃんと出ましたよ。

 

【第2位】 増田恵子  凡人  60点

 

号砲の 音消す鼓動 燃ゆる秋

 

 「リレーのスターターで、ピストルの音を待っているんだけれども、待っている自分の鼓動の音の方がすごく大きい気がして、でも心は燃えているっていうような。

『燃ゆる秋』って浮かんだ時に、掴んだって思ったんですよ」

 

夏井いつき

これは合図のための鉄砲の音ですから、号砲という言葉から始まるだけで、何か競技が始まると分かる。そして、音を消す鼓動、緊張感なんだと分かりますね。ここら辺までは作者の意図がきちんと言葉になってます。

もったいないのは、『燃ゆる秋』です。燃ゆる秋と言われると、紅葉を思い浮かべる人達が出てくるんですね。この燃ゆるは、紅葉のわけは無いから、『闘志を燃やす』とか、そういうことかなと思うと、やや陳腐な感じがしてしまうと。ここが、もったいないんですよ。

全部読んだら、運動会を想像してくれそうな季語から始めてみます。運動会の空『秋晴の』とやって、

秋晴の 号砲を消す 我が鼓動

最後に緊張感・緊迫感で一句が締められます。 

 

 【第3位】 髙田万由子  凡人 55点

 

秋晴や 抜け抜け抜かせ 勝て我が子

 

「100人が100人、運動会で子供が走っている所で、親が『抜け! 抜け!』と言っている。その臨場感、躍動感みたいなのを出したかったんですけど。

この抜け抜け抜かせですよ。ここがポイントです」

 

夏井いつき

 「秋晴や」からの展開は、悪くはないんですよ。わかりやすく書いてますよ。

ただ力が入り過ぎ。17音しかないんだから、ここまで書かなくても共感してくれます、世の中の親は。

『抜け抜け抜かせ』を生かしましょう。そうなった時に、運動会でも色んな種目があるでしょう。リレーなんですね? それ入れた方が、絶対臨場感が出るんです。

秋晴のリレー 抜け抜け抜かせ 吾子

最後、叫んで終わる という、こんな感じになります。

 

【第4位】 中澤佑二 凡人 50点

 

朝五時に 場所取り並ぶ 運動会

 

「……」

「反省として、次回また」

 

夏井いつき

「運動会」「場所取り」「朝五時」この発想が、今回のキング・オブ・ザ凡人というわけです。運動会の季節になったらね、日本中の親がこんな句作るんですよ。

じゃあ、どうするかって話なんですが、

情報として、これら削ったら、あなたの言いたいことが全部無くなるでしょ。あと、どうにか捨ててもいいのは、「並ぶ」とか説明ですから、「に」も無くてもいいけど。4音で、何かやらないといけないということになります。

今、お父さんが取るって言ったよね?

朝五時の 場所取りは父 運動会 

 父は場所取りに行きますが、じゃあ母は、お弁当作るんじゃないか、とか、何してんのかなと、ちょっとだけ膨らむでしょ。

 

【第5位】 錣山矩幸 才能ナシ 10点

 

ドローンから もみじと思えば 運動会

 

「ドローンって、高い所から映る……

運動会だと、レジャーシートとか、パラソルとか、それで子供達の帽子とか、

そういう物が動いていると、紅葉が風に揺れているような……」

 

夏井いつき

上から見てるという映像を書いとけば、ドローンからって説明する必要、全くありません。

諸悪の根源は、この真ん中 『もみじと思えば』だから、山に赤い何かあって、紅葉かなと思ったんだな、と思ったら、いきなり『運動会』が出てくる。

ここで読み手は、奈落の底に突き落とされる。いったい何を思えばいいんだ、私たちは。

今聞いて、書きたいことは全部分かりました。運動会の帽子とかが、紅葉みたいに色とりどりって、こんな感じでいいですか? そうであれば、運動会の上五字余りでも良いです。

運動会の 帽子もパラソルも カラフル

そうすると、帽子やパラソルの色を眺めて、色とりどりでカラフルだなぁと。

でも、まあ、ドローンの視点を求めたことは、決して悪くないです。

 

特待生昇格試験

 

ミッツ・マングローブ    特待生3級

 

上がりたいですね。行きたいですね

 

秋声に 褪する石灰 最終種目

 

 「運動会で1番印象的なのって、石灰のラインっていうんですか。それがやっぱり最後のリレーぐらいになると、いろんな人の足で色が褪せちゃったりするっていう、運動会の終盤を」

 

 

   評価のポイント : 下五「最終種目」      

 

1ランク昇格!   特待生級に 

 

夏井いつき

昇格の理由  「 言葉の経済効率が良い 」 

非常に運動会としては、味わいが大人でした。

ちょっと意表を突かれたというのが正直な気持ちです。

『秋声』どういう意味かというと、水の音、鳥の声、全てにしみじみとしたもの寂しい気持ちを感じると。その秋声にあわせているものがある。それが石灰。

石灰石とか石灰岩とか、秋の風景を詠んでいるのかなと、ここまでは一瞬思いました。

それが最後に、最終種目と出た瞬間に、あ、これは石灰のラインなんだということが、一発でひっくる返るように分かるわけですね。

そうすると、秋の声という秋声にという逆にここからの意味が読み手の中に流れ込んでくるんですね、この1単語だけで。

最後の種目、運動会もいよいよ終わる。私はね、今年で定年退職する校長先生とか、そういうしみじみとした感じを受け止めたんです。

すごい展開だな、流石ミッツさんだなと。しみじみと褒めたいと思います。

 

永世名人への道

 

 フルーツポンチ 村上健志      名人10段★★

正直、出したくてしょうがなかったんですよ、早い段階から。

俺の俳句だけで、1時間スペシャルいける!!

 

リレーバトン 空のケースに いぼむしり

 

※ いぼむしり : カマキリの古名(秋の季語)

「あのっ、ほんと運動会のこと考えてたら、リレーバトンは思いつくじゃないですか。

ケースは言ってたよなってのを思いついて、それで嬉しくなっちゃって……。

ケースがあって空ってことは、バトンが使われているってことですから、もしかしたら、運動会の練習かもしれないし、本番かもしれないけど、その時点で、言ってないのにリレーをしている熱気がありありと浮かんでくると。

普通だったら『秋の日差し』とか言いたくなるんですけど、あえてのカマキリ。」

 

      評価のポイント : 「 空の 」       

 

 1つ後退    名人10段

 

夏井なつき

後退の理由:「空の」はいらない。

発想初めて、やはり流石だとは思いますよ。

これはね、「空の」とか、こんなこと言う必要ないんですよ。

リレーの練習をしている所を先に描いて、あと、バトンケースにいぼむしりがいますと言うだけで「空の」って言う必要ないでしょ?

絶対、いらないですよ。

むしろ、今、大事なことば、自分で言ったでしょ?

リレーの何をやってるか、練習してるんでしょ。リレーの練習で切ります。ここで光景も切れます。

リレー練習 バトンケースに いぼむしり

どう違うかっていうと、まずリレー練習の映像、その映像がずーっと手前の方にくると、空っぽのバトンケースが放り出してある。その中に、かすかな影が見えて、

あれ? って思うと、カマキリが顔を出す。そうすると最後、このいぼむしりに焦点がぐーっとアップになって一句が終わる方が、遠近感のおかげで季語が効果的に見えてくるじゃないですか。せっかくこの面白い光景見つけてるのに、「空の」なんていらんこと言う事で、星を自分がドブに捨てたというケース

 

YUYUの勝って気ままな感想

ミッツ・マングローブさんの句は、いいですね。

石灰のラインって、最近はどうか知らないけれど、高学年の体育委員の生徒とかが、先生と一緒になって運動会の前日とかに引いて準備しているんですよね。私も引いたことがありました。その時の事を思い出しました。

運動会の合間やお昼休みなんかも、かすれた線を引き直していたりして、けっこう忙しかったりしてね。

じつは現実的には、最終種目っていう皆が注目する種目の前には、ラインって引き直して結構きれいになっていましたけどね、っていうか、競技の合間合間に、ラインって引き直されているので、かすれっぱなしってほとんど無いような気はしますけどね。

でも、この句の気分はいいなって思いました。

現実のリアリティと、句のリアリティって、ズレがありますからね。

学校によっても違うのかな?