桜さくら堂

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プレバト・ランキング 俳句 ≪2020年1月23日 木≫

お題 /  冬の新宿駅

                       ≪  敬称略  ≫

 

  MC     浜田雅功

  アシスタント 玉巻映美

  俳人     夏井いつき 

 

【第1位】 的場浩司  才能アリ    72点

 

   職質を するもされるも 着膨れて

 

着膨れ : 冬の季語

映画の撮影とか稽古の時に、

帰りに新宿でほぼ7割ぐらいの確率で職質を受けていて、

その時のスタイルが寒かったんで、

僕も着膨れて、お巡りさんも制服の上にジャンパー着てて

2人で寒そうにしながら、

「お前何なんだ?」

「役者です」

「ウソつけ!」

みたいなことをやっていたっていう……

 

【第2位】 早見あかり  才能アリ    71点

 

   オーディション 帰りの車窓 波の花

 

波の花 : 冬の季語

岩礁に冬の高波が押し寄せ砕け散る時にできる白い泡を花にたとえた言葉

数えきれないくらいオーディションに落ちたんです。

毎回毎回行く度に、

「どうせ落ちたんだろうな」

って思う帰りの埼京線での気持ちと、

波しぶきが重なって見える。

実際は見えていないんですけど……

 

 

【第3位】 小倉優子   才能アリ    70点

 

   「モノレール」に 「ルール」と返す 冬すばる

 

冬すばる : 冬の季語

冬のおうし座にある銀河星団プレアデス

 子供と山手線に乗っている時に"しりとり"

"モノレール"って息子が言うんですけど、

大人げなく"ルール"と返すんです。

モノレー ルー 冬すば です。

 

夏井いつき : 「モノレール」 「ルール」冬すばるの しりとり

 

【第4位】 平井理央  凡人  60点 

 

       寒烏 眠気行き交う アルタ前

 

局アナ時代に夜のニュース・スポーツ番組と

いいとも!の両方をレギュラーさせていただいた時があって、

翌朝の9時半のアルタ入りが

特に冬の朝は眠くて仕方がなかったんですけど、

そんな時にアルタ前でふと周りを見ると

オール明けっぽい人とか、これから出勤の方とかって、

烏なんかもいて、みんな眠くても頑張ってるんだなって……

 

夏井いつき : アルタ前 寒の烏も 眠そうな

        アルタ前 眠そうな人 行き交う冬

 

【第5位】 村田琳  才能ナシ   30点

 

      待ちに待つ 暖かくなる 春先を

 

冬が寒くて嫌いなので……

早く春が来ないかな……

 

夏井いつき : 待ちに待つ 春……

特待生昇格試験

         名人3段  中田喜子

 

        誘導鈴 風花ひかる 改札へ

 

 風花 : 冬の季語

     晴れた空を 雪がひとひらずつ舞い落ちてくること

 誘導鈴(盲導鈴):目の不自由な人を安全に誘導 するための音声誘導装置

そのチャイムが誘導するように

新宿の南口の改札へ誘導されているという句

風花が光っているようだ

 

   昇格試験のポイント :   下五の助詞「へ」

 

結果  1ランク昇格   ⇒  名人4段

 

昇格の理由 : 動詞がリアルに再生されている

 

永世名人への道

     名人10段★★  フルーツポンチ 村上健志

 

     風花や 額縁買って 帰る午後

 

 新宿と聞いて、ボクは世界堂を思い出したんです。

額縁って、基本的に変なものを飾ることはないじゃないですか。

飾りたい絵とか、賞状とか、そういうものがある。

額縁の持っている言葉のパワーがハッピー

それを冬の寒い中だけど、

青空が出ているとこに雪がちらついているっていう光景のなか

額縁を買って帰る午後

寒いけど、冬って悪くねえじゃんっていうさ

 

    評価のポイント  :  上五 「や」の是非   

 

   結果  :  1つ後退!  名人10段 

 

  後退の理由 : 季語と時間の長さが合っていない   

 

夏井いつき : 風花を 帰る額縁 買った午後

 

 YUYUの気ままな感想コーナー

 

中田喜子さんの句は美しいですね~~。

風花 季語の豊かさと繊細さに、

   四季のある日本のすばらしさをしみじみと思います。

それにしても、添削はどの程度までが良しとするのだろうかと

いつも疑問に思っています。

同じ人の句でも、先生によって感覚も違い評価も違います。

先生の助言を受けて、

本人がその助言で作り直すものならば、

それは本人の句になります。

しかし、

本人が思いもしないような言葉を持ってきて先生が詠んだ場合、

内容は同じで、すばらしくなったとしても、

それはいったい誰が詠んだ句になるのでしょうか?

本人らしさとか、

個性とか、

微妙な感性のようなものが、

たとえその句が未熟であっても、

本人が作ったものの方が出ているなぁとよく思います。

    秋の蝶 1グラム足す 風の重さ   秋吉久美子

添削: 秋蝶撓う 風のおもさの 1グラム

これなんかは、本人の句の方が良さが出ていると思うし、

比重は1グラムというところよりも、

たった1グラムの重さの方に重心をおいていて

微妙に違うような気がしちゃうんです。

    貴方には もうあきました 衣替え  西川史子

添削  貴方には もうあきました 秋の蝶

たしかに添削した句はいい句になっているけれど、

やっぱり夏井先生っぽい匂いがするなって思います。

もし、違う先生が添削したら、

また違ったふうになるんだろうな。

でも、第3者としては、

本人には悪いけれど、とても勉強になっていいんですけどね。

 新宿といえば、学生時代に

新宿西口のカレー店でアルバイトしたのを思い出しました。

先輩のお姉さんはお年寄りの方が来店すると、

必ず一番いい席に案内していたこととか、

デシャップのおっちゃんが働き者で

昼間はカレー店で働いて、夜は自分の店をやってるんだとか。

軽井沢に別荘を持ってるって言ってたことなんか

思い出しますね。