≪敬称略≫
MC 浜田雅功
アシスタント 玉巻映美
俳人 夏井いつき 選
第1位 山之内すず 才能アリ 71点
風薫る 初のマニュキュア 百円
中学生の頃、地元に百均があって、そこで人生で初めてマニュキュアを買ってうれしい気持ちでお店を出た時の初夏の風が気持ち良かったのを思い出して書きました。
夏井先生の添削:リアルな体験を書いている所が良い。
第2位 加藤諒 才能アリ 70点
この店も この町の景 風薫る
東京より郊外にロケに行った時、昔からあるお店が並んでいる所に100円ショップがぽつんと一軒だけあったんですよね。けっこう最近のお店なので浮いていたんですよね。この町は100円ショップも含めて、この町の風景なんだっていうのを……。
夏井先生の添削:作り方が手馴れている。
第3位 武田真治 凡人 52点
夕立を 逃れ百均 相傘へ
急に降ってきた雨を逃れるように百円ショップに入ったら、相合傘をして帰れたと。
100円ショップというのをちゃんとワードに入れたかったんです。百均という言葉を入れるとあまり美しくないかもしれないんですけど、百均を入れたかったのはこだわりなんです。
夏井先生の添削:いろんな事(時間の幅)を入れようとし過ぎた。
百均の傘は 夕立の 相合傘
添削の感想 :すごく赤が入って、もう別物ですね。
第4位 松原智恵子 凡人 50点
目に楽し ここは大人の 夜店かな
百円ショップって色んな物がありますでしょ。だから入るとすごく楽しいんですよね。でも季語を入れなくちゃいけないから、夜店だとしたら100円ショップだって分かってくれるかな?
夏井先生の添削:正直な言い方が良い。
百均は 大人の夜店 目に楽し
第5位 ゆりやんリトリバー 才能ナシ 30点
百円商店 店主が出づる 冷麦と
地元の自宅でやっているお店にお昼時に行くと、奥の台所から家族でそうめん食べてた感じで店主のおっちゃんがもぐもぐしながら出てくれるんですね。そういう想いです。
夏井先生の添削:中七、下五が、あまりにも変。
昼は冷麦か 店主の もぐもぐ来
永世名人 冨美男のお手本
シンクの西日 カップ焼きそばの 「ボコン」
事務所の近くに百円ショップがあるんですよ。カップ麺が置いてあったんですよ。
「100円ショップにカップ麺も置いてあるのか」と思った時、私が苦労した時の時代を思い出したんです。17歳の頃でした。私が1人で住んでいて、お風呂も無ければ何もないんですよ。カップ焼きそばを作ってたんです。お湯を流すと「ボコン」って音がしますよね。自分の体験談を俳句に……。
句集に 掲載決定 OR ボツ
結果 ボツ!
理由 不要な言葉がある。
シンクとボコンが離れているから、誤解を招く。
湯捨つれば 西日のシンク 鳴る「ボコン」
(*´ω`*) YUYUの気ままな感想&勝手に参加コーナー
(⋈◍>◡<◍)。✧♡ 山之内すずさんの句はいいですね~~💛
と同時に、嫌な過去を思い出しました~~(*´Д`)
小学3年の頃、友だちとマニュキュアをつけて、ただ単に
きれい~~って喜んでいたら、母親に叱られたっていう……。
あれは悲惨でぢた。
その後しばらく爪を噛むくせが……。
ところで最近、夏井先生は百円に拘りますね~~(。´・ω・)?
私も百円ショップで、勝手に一句。
夏の草 百均ぽつんと シャッター街
かつては繁盛していたであろう店先にも雑草が生えたままの寂れたシャッター街で、
1店だけ開いていると近づいてみれば、百均のお店で……。近頃の日本でよく見られるシャッター街で百均のお店だけが生き残っている、あるいは百均のお店だけが栄えているという現代風景をそのまま詠んだ句になります。
最初は 夏草や としたのですが、もうちょっと控えめにしました。
芭蕉の有名な句は、もっと茫漠として勢いのある草のような感じだと思うんですよね。栄枯盛衰でも、シャッター街っていうのはまた微妙に違う侘寂しさなのかな (。´・ω・)?