俳人 夏井いつき 選
≪ 敬称略 ≫
MC 浜田雅功
アシスタント 玉巻映美
👑 優秀句 30句 👑
花粉来て 獺の祭りのごと ちり紙 梅沢冨美男
水やりは シジミ蝶 起こさぬように 梅沢冨美男
鯉やはらか 喜雨に水輪の 十重二十重 梅沢冨美男
花束の 出来る工程 春深し 梅沢冨美男
紅葉ふる コントラバスを 弾くはやさ NONSTYLE 石田明
喧騒の 溽暑走り抜け 潮騒 NONSTYLE 石田明
あじさいや 三日続けて 昼は蕎麦 武田鉄矢
色変えぬ 松や 渋沢栄一像 立川志らく
紅葉燃ゆ 石見銀山 処刑場 東国原英夫
春深し 象舎の壁の 罅長く 東国原英夫
信号の 点滅は稲妻への 合図 東国原英夫
1DK 八重桜まで 徒歩二分 FUJIWARA 藤本敏史
給茶機の 上の軋めく 扇風機 フルーツポンチ 村上健志
サイフォンに 潰れる炎 花の雨 フルーツポンチ 村上健志
抜型を 重ねて 仕事納めかな フルーツポンチ 村上健志
観覧車の 列に春ショールの 教師 フルーツポンチ 村上健志
許されて 寺の笹切る 星祭り kis-My-Ft2 横尾渉
籐椅子の 脚もとにある 水平線 Kis-My-Ft2 横尾渉
ひまわりや 廃線沿いの ラーメン屋 Kis-My-Ft2 横尾渉
黒き地の 正体は海 揚花火 Kis-My-Ft2 千賀健永
光束ねるごと 日焼子ら 光る 中田喜子
「とき」発車 旅憂わしき 花追風 中田喜子
出席の 葉書投函 秋日和 千原ジュニア
ヘビメタの 担ぐギターと 破魔矢かな 千原ジュニア
向日葵の 波に逆らひ 兄逝きぬ 筒井真理子
6の次 7の菜の花 漕ぐペダル 藤井隆
山笑う 赤ちゃん象に 哺乳瓶 松岡充
吊り革の師走 遠心力に耐へ ミッツマングローブ
町会長 犬を預かる 盆踊り 三遊亭円楽
手袋を 外して撫でる 猫の喉 Kis-My-Ft2 北山宏光
👑 秀逸句 15句 👑
包丁始 都心は 計画運休 Kis-My-Ft2 横尾渉
雪原や 星を指す 大樹の骸 Kis-My-Ft2 千賀健永
もてなしの 豆腐ぶら下げ 風の盆 柴田理恵
野良犬の 吠える沼尻 花筏 東国原英夫
凍蠅よ 生産性の 我にあるや 東国原英夫
まるでシンバル 移り来し町 余寒 東国原英夫
テーブルに 君の丸みの マスクかな フルーツポンチ村上健志
行間に 次頁の影 夕立晴 フルーツポンチ村上健志
羊群の 最後はすすき 持つ少年 FUJIWARA 藤本敏史
セイウチの 麻酔の効き目 夏の空 FUJIWARA 藤本敏史
旱星 ラジオは余震 しらせおり 梅沢冨美男
廃村の ポストに小鳥 来て夜明け 梅沢冨美男
道化師の ギャロップのごと 牧開 鈴木光
万緑に 提げて遺品の 紙袋 春風亭昇吉
連覇のさきぶれ 沸き立つ初電車 中田喜子
✨ 才能が開花しそうな逸材 ✨
職質を するもされるも 着膨れて 的場浩司
雑煮の香 雨の銀座の 生中継 鈴木亮平
竹内涼真
👑 人 👑
エルメスの 騎士像 翳りゆき驟雨 フルーツポンチ 村上健志
マンモスの 滅んだ理由 ソーダ水 FUJIWARA 藤本敏史
右肩に 枯野の冷気 7号車 皆藤愛子
👑 地 👑
銀盤の 弧の凍りゆく 明けの星 梅沢冨美男
👑 天 👑
花震ふ 富士山 火山性微動 東国原英夫
(*^^*) YUYUの気ままな感想コーナー
すごいですね~~、一言で言うならば、
圧巻です!!
これだけ名句が勢ぞろいしますと、
とても勉強になりますね~~。
1時間で足早に過ぎ去ってしまったのは、
もったいなかった気がしましたね。
でも、こうして記録して、
後でゆっくりと1句1句味わうのもいいものです。
夏井いつき先生は、バランス良く選ばれていますね。
っていうか、作品の良し悪しは、私には
(*´ω`*)💦 わかりません。
未熟なのでという意味ですよ。
私が選べるのは、好きな句ですね。
それをいくつか。
雪原や 星を指す 大樹の骸 Kis-My-Ft2 千賀健永
廃村の ポストに小鳥 来て夜明け 梅沢冨美男
銀盤の 弧の凍りゆく 明けの星 梅沢冨美男
エルメスの 騎士像 翳りゆき驟雨 フルーツポンチ 村上健志
サイフォンに 潰れる炎 花の雨 フルーツポンチ 村上健志
落葉ふる コントラバスを 弾くはやさ NONSTYLE 石田明
名句ですね~~(*^^*)
こうして自分の好きな句を並べてみると、
ああ、自分はこういう人間なんだなっていうのがわかるような気がします。
きっと、皆さんもそれぞれ、好きな句って違うんだろうな。
以前この番組で、俳句甲子園っていうのを観ました。
対戦する2人が、それぞれお題の句を出して、
選者が旗をあげる。そして、
その旗が多くあがった方が勝ちになります。
ルールはいたって簡単ですね。
で、私も自分なりに選んでみて楽しんでいました。
勝ちが微妙なものもあれば、
勝敗がはっきりしているものもありました。
あれは確か、立川志らくさんの句だったと思います。
大多数の選者が、相手の方の句が、良しとしていました。
わたしもそうでした。
でも、1人だけ、
立川志らくさんに旗をあげた選者がいました。
その時、しみじみと人の感性はそれぞれ なんだなと
思いましたね。
この選ばれた50句も、選者が違えば、
また違う結果になるのでしょう。
もし、立川志らくさんにあげたあの選者が選んだとしたら、
どんな句を選ぶのかな?
なんて思ってみるのも、また一興です。もちろん、
この50句がすばらしいってことに、異存はありませんよ、
念のため。
ただ、俳句甲子園を観ていて、
こういう感性に、勝ち負けってあるんだろうか?
って思ったのを覚えています。私が、
花震ふ 富士山 火山性微動
を選ばなかったのは、不安になってしまうからなんですね。
まあ、それをねらっていたのかもしれませんが。
完全に好みですね。私の好みっていうのは、
まるで親友のような、ペットのような、家族のような……
愛すべき句ですね。
いつも身近において何度も復唱したくなるような句ですね。
くり返しくり返し詠んで、情景を味わいたくなるような句、
が私の好みなんですね。特に桜さくら堂としては、
足もとを揺らすような不安を
桜の花に背負わせたくないんですね。
桜には震えてほしくない
っていう、勝手気ままな思いです。
多くの人が良しとするのがいいのか……
じつは選ばれなかった句にも、いい句があったりして。
宮沢賢治はその時代には評価されず、そういう
後世によって評価された芸術家は数知れず
な~んてことも思ったりして。
まあ、それはともかく、
誰がなんと言っても、自分の句は最高!!
って思っていいのじゃないのかな。
俳句だけじゃなく、なんでも、
最高のファンは、自分!!
うん、
これがいいですね、
これでいきましょう(*^^*)
今日も、ご訪問いただきありがとうございます。m(__)m