桜さくら堂

いらっしゃいませ! 今日もあなたのために、とっておきのお話をご用意しました。

自分の使命に出会うには?

「こんには~~♬」 f:id:sakurado:20200823071310j:plain 

「あ、久しぶりですね、♭ (フラット)さん」

「コロナ自粛していたからね。

 家にこもって、ボクは自分の使命について考えてみたんだ」

「使命……ですか。

 それで見つかったんですか?」

「まあね。見つかったっていうか、

 向こうからやって来るみたいなんだ」

「で、お飲み物は、いつもので?」

 フラットさんは、軽くうなずいた。

「ただし、それには条件があってね」

「なんか難しそうですね」

「簡単か、難しいか、それは人によると思うよ」

「で、どんな条件なんです?」

 私はキリマンジャロのコーヒーを淹れながらたずねた。

「3か月の間……、

ぐち、悪口、文句、泣き言、不平不満を一切口に出さない

ってことなんだ」

「へえ~~、そりゃ大変だ!!」

「思うことはいいんだ、口に出しさえしなければ」

「それなら、出来そうですね。

 で、どうだったんです?」

「それがね、me(ミイ)がいるだろ、

つい、言ってしまうんだよ。

うるさいって。

気がついたら、言ってる」

「そうなんですか」

 淹れたてのキリマンジャロを、

 そっとカウンターに置いた。

「1つでも言ったとたん、リセットされて、

最初からやり直しってわけさ。

修行だと思って、なんとか頑張ってさ、

今日でやっと達成ってわけなんだ。けど……

じつは、ついさっき言ってしまったんだ」

 フラットさんはコーヒーをすすりながら、

ふうっと、一つ、ため息をついた。

「それで、もし達成できたら、どうなるんです?」

「それが面白いんだ。

小林正観さんという人が言うのにはね、

頼まれごとが来る

って言うんだ。

その頼まれごとをやっていると、

また次の頼まれごとがやってくる。

それを素直にやっていくうちに、

自分の使命につながっていくようになる

っていうのさ」

「……頼まれごとねえ……」

「斉藤一人さんという人も同じことを言っているんだ。

最初は、ほんのささいなことらしいんだ。

斎藤一人さんも、小さな頼まれごとを1つ1つやっていくうちに、

億万長者になったそうなんだよ。

しかも、それが多くの人のためになって、

使命だったってわかったそうなんだ」

「へえ~~、それは面白そうですね。

やってみようかな。

私には、いったいどんな頼まれごとがくるんだろう?

しかも、それが自分の使命につながるなんて、

すごいことじゃないですか!!」

「まあね……」

「フラットさん、もう1度、

 いっしょにやりましょう」

 フラットさんはカップを置くと、

 小さく笑った。

 ドアを開けるフラットさんの背中に向かって、

「フラットさん、また来てくださいよ、

 そうして、また

 面白いお話を聞かせてくださいね」

と、私は頼んだ。