桜さくら堂

いらっしゃいませ! 今日もあなたのために、とっておきのお話をご用意しました。

豊かな人は、本をたくさん読む。

今週のお題「読書感想文」

🔔彡 カランカラン 🔔~~♬

 

「こんにちは」 f:id:sakurado:20200829113529j:plain

 「(^^♪ いらっしゃいませ、フラットさん 💛

「いつもの、お願いします。あまり熱くない感じでね」

 そう言うと、フラットさんはカウンターの隅の席に座ると、

文庫本を読み始めた。

 フラットさん、今日は静かに過ごしたいいんだなと察して、

私は淹れたてのキリマンジャロを、そっと置いた。

「ありがとう」

 フラットさんが言った。ステキな笑顔だ。どうやったら、こんないい笑顔が出来るんだろうって、いつも思う。

 しばらく経つと、フラットさんは本をぱたんと閉じて顔を上げた。

「ねえ、マスター。今週のお題は、読書感想文らしいね」

「そうなんですよ」

 私は、苦笑いをした。

「読書感想文か、なつかしいね。最近、本、読んでる?」

「それが、なかなか……時間がなくて」

「ボクもそうなんだ。昔はよく読んでたんだけどね。現実がひどかったんで、

ボクは本の世界に逃げてたんだよ。今でいう仮想空間さ。

次から次と、本を読んでたんだ。

図書館から借りてきた分厚い本もあれば、雑誌もあったし、マンガも読んだよ。

活字があれば手当たり次第にさ。

……だけど、感想文は嫌だったな。感想文っていうより、作文がね。

ボクが小2の時、先生がボクの作文に赤いインクで修正を入れたんだ。

たとえば、「行きました」っていうのを、

ゆきました」って書いたんだ。

そこ全部、「いきました」って赤で直してあった。

まあ、似たような感じで、

他にもいろいろあったけど、とにかく

ボクの作文は真っ赤っかで戻ってきた。

ショックだったね。それ以来、ボクは作文は苦手になったんだ。

でもね、最近、けっこう有名な作家が、

ゆきました」って書いてあるのを見つけたんだ。

これが、文豪なんだ。

笑っちゃうよ、それで、ボクは時どき、

自分の書くものにも、どこどこへゆきましたって書いてる。

確信犯だよ」

「へえ~~、そんなことが」

「ボクも忙しいけど、本は読むようにしてる。

そういえばーストラリアで、面白い統計をとったんだ。

貧乏な人とお金持ちの人とには、

生活習慣にどんな違いがあるのかって。

それによると、大きく5つの違いがあるらしいんだ。

そのうちの1つに、

お金持ちの人はたくさん本を読む

っていうのがあるそうですよ」

「それは面白そうですね。

他にどんな違いがあるんです?」

 「貧乏な人はテレビが大好き。お金持ちの人はテレビを観ない」

「ヤバいですね、つい、テレビって、だらだらと観てしまうんですよ」

「それで時間が奪われて、

忙しくなるのかもしれないですね」

「なるほど……じゃあ、テレビを観る時間を読書に充てれば、

一石二鳥ですね」

「それは名案だ。ボクもそうしよう」

「他には?」

「貧乏な人は運動をしない。

お金持ちの人は、週3~4回運動やトレーニングをする。

貧乏な人はジャンクフードが好き。お金持ちの人は、良質な食事を摂る

かな」

「 (´゚д゚`)💦 」

「そして5つ目は、お金持ちの人は、両親や祖父母の誕生日には、

電話をしてお祝いを言う。

親って子供の声を聞くだけでうれしいもんですからね。

オレオレ詐欺に気づかないくらい

うれしいのでしょうね。」

 

「あっ」

 

私は急に大事な用事を思い出して、

スマホを手に取った。