どんな年齢、どんな立場の人でも、幸せに生きる権利があるというよりも、
幸せになる義務があるっていうふうにも思います。
高齢になっていろいろな障害が出てきたら、
それをどのようにして乗り越えて、あるいは排除、共存しながら、
幸せに生きていったら良いのでしょうか?
今回も引き続き、
ショートスティ短期生活介護について考えてみたいと思います。
本人がショートスティを利用したい理由
1.病院から退院直後で、体調がもどるまで。
2.入所施設が決まっていない。
3.特別養護老人ホームの入所待ち。
4.介護施設に慣れたい。
5.施設に入りたくはないが、時どきはゆっくりしたい。
6.金銭的なゆとりがない。
7.その他特殊な事情。
3.特別養護老人ホームへの入所待ち
4.介護施設に慣れたい
この3と4は、よくあるケースです。
ショートスティ専用施設は、もちろん全てのお部屋が基本的に短期でご利用される方が対象になっていますが、
特別養護老人ホームや一部の有料老人ホームでのショートスティの場合は、空きがあった一般のお部屋を次の入居者が入るまで、一時的にショートで利用しているケースが多いです。
そのため、支援の内容も一般の方と同じようにするので、その施設の普段のようすが肌感覚でわかったりします。
サービス付き高齢者住宅に入居されていた80代前半の女性は、要支援2で認知症もなく歩行器で歩くことができました。食事や着替えや排泄も自立されて、受け答えもしっかりしていました。デイサービスに週2回ほど通所されて、お風呂はデイサービスで入っていました。それ以外の日には、お部屋で新聞などを読んだりして過ごされていました。
ところが自室で転倒をされてから、車椅子になってしまいました。それと同時に、排泄の失敗が多くなり認知症の兆候もみられて、急激にいろいろなことが出来なくなってしまいました。再度、介護保険の認定調査をしたところ、要介護3でした。
ちょうどこの女性の息子さんが特別養護老人ホームの送迎をやっていて、そこに申し込みたいとのことでした。
サービス付き高齢者住宅では、介護がじゅうぶんに出来ないと思うし、これから利用したい特別養護老人ホームのショートに入れて、施設に慣れさせたいとのことでした。
それに息子さんも毎日その施設の送迎をしているので、ちょこちょこ顔を見られるので安心とのことでした。
5.施設に入りたくはないが、時どきはゆっくりしたい。
6.金銭的なゆとりがない。
5 は自宅で生活を続けたいと考えている方です。
ご自宅での日常の生活が身体的な理由や認知面などで、いろいろな事ができなくなってくると、ご家族も大変ですが、あれやこれややるのは本人もしんどくなってきます。
だからといって、まだまだ施設には入る決心がつかないという人も多いものです。
そんな時に、ちょっとだけ施設に入って食事や買物や入浴などの心配をしないでゆっくり過ごして、元気を取りもどしていくことにショートは利用できます。
ご自宅とショートをうまく組み合わせながら生活していくのも、1つの選択肢かなと思います。
6 本当は施設に入りたいけれど、金銭的な余裕がないから必要最小限だけ施設を利用したいという場合です。
70歳後半の男性は1人暮らしで、妻とは離婚し子供とも音信不通とのこと。
借家に住んでいましたが、隣家とのトラブルで警察が入り、その後、隣の市に住んでいる実兄が毎朝面倒を見に来るようになっていました。
本人は年金を受給されていましたが、借金の返済もあり生活や介護で使える費用はあまりなく、最初は施設に入ることも検討しましたが金銭的に無理とのことで、支援を受けながら自宅での生活をつづけることになりました。
介護保険は要介護2でおりましたが、その後、いろいろな病気を抱えていることが判り(本人・兄が隠していた。別のルートから知る)、また排泄も出来ないことが後で分かった。これも隠しており、トイレ、部屋、下着類が頻繁に汚染していることや、デイサービスからの相談等で判明した。その後、認知症の疑いも見られた。
この方の場合は、平日はデイサービスや訪問介護を利用することにした。
そして、デイサービスが休みになったり介護職員が手薄になる週末を、安心して生活できるショートを利用することになった。
7.その他特殊な事情。
・家族からのシェルター
夫や息子さん等ご家族から、DVを受けての一時的な場所として利用される。
お茶の先生をされていた女性が失業した夫からのDVから逃れてきたケースや、
80-50問題で息子さんから離れようと出てきたケースがありました。
・身元不明者
道で倒れていて警察が保護⇒記憶喪失で病院⇒ショートスティ⇒施設
あるいは、重度の認知症で身元が判明しないことも。
この方は2回TVで公開捜索になったけれど、結局わかりませんでした。
3回目のTV局からの打診で拒否。
・ショートスティ(短期生活介護利用)のメリット・デメリット
🌸 メリット
・1日単位で利用できるので、さまざまな都合にあわせて利用ができる。
本人のメリット
・病院から退院直後で、体調がもどるまで。
・入所施設が決まっていない。
・特別養護老人ホームの入所待ち。
・介護施設に慣れたい。
・施設に入りたくはないが、時どきはゆっくりしたい。
・金銭的なゆとりがない。
家族のメリット
・介護疲れ
・体調不良や入院等
・冠婚葬祭など
・お泊りの勤務がある
・仕事での出張や旅行での外出
🌸 デメリット
・予約が取りづらい。
特に多くの人が利用する土・日・祭日やゴールデンウィーク、お盆、年末年始など。
・利用可の日数の制限がある。
・馴染みにくい。
時どきの利用なので、施設や他の利用者さん、職員になかなかなじめない。
読者の皆さま、こんにちは💛
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