介護でなによりもつらいのは、ストレスの蓄積とお金の問題ですよね。
体力も時間もお金もふんだんにかけられるのは、
一部のすごく恵まれた人だけでしょう。
愛情がないからお金をかけないのではなくて、
かけたくてもかけられないのが実情ではないでしょうか?
もう無理! って、何もかも投げ出してしまう前に、
ちょっとだけでも介護費用を安くできる方法を
ケアアマネージャーの経験からいくつか提案しますね。
訪問介護を安く使う(無駄をはぶく)
まず基本的なことを知っておくのが大切です。
知らないで受け身でいると、介護費用はどんどんかさんでいってしまいます。
かといって節約のために切ってしまうにしても、
どの介護が必要で、どれがいらないのかを知っておくことが大事です。
訪問介護はヘルパーや介護福祉士などがご自宅(サービス付き高齢者住宅、住宅型有料老人ホーム含む)を訪問して、身体介護や生活援助、通院のための乗車・降車の介助などを行うサービスです。
但し利用できるのは、利用者本人が行うのが困難で、家族等の支援が望めない場合に限られます。
・家族が障害や高齢で介助が難しい場合や日中や夜間仕事でいない等、周りの支援が望めない場合は利用できます。
身体介護
着替えや洗面等の介助、排泄の介助、入浴の介助や清拭、食事や服薬の介助、体位をかえる、移乗や移動の介助、通院の付き添い、痰の吸引、経管栄養など
生活援助
利用者の居室の掃除や洗濯、シーツ交換やふとん干し、調理や食事の後片付け、買物、薬の受け取りなど
〔注〕利用者以外の家族のための家事や日常でない大掃除などや生活に支障のないことは支援対象になりません。医療行為や療養のケアもできません。
通院等のための乗車・降車の介助
訪問介護員が運転する車への乗車・降車の介助、乗車前・乗車後の移動の介助、通院先での受診の手続きなど
1.生活援助を節約する
生活援助は45分未満までと、45分以上では料金が異なります。
2021年4月~、45分未満は183単位(1,830円)、45分以上は225単位(2,250円)になります。所要時間20分から起算して、25分増すごとに67単位(670円)増えます。
利用者(あなた)は負担割に応じて、1割~3割のお支払いになります。
訪問介護の事業所では、生活援助を60分とか50分で算定している所がほとんどです。5分~15分の違いで、高く算定しています。
そのわずかな時間を短縮するだけで、あなたの支払う金額が違ってきます。
1回だと少額でも、何か月も何年もだと、積もり積もると大きな金額になってしまいます。
たとえば、洗濯機のスイッチだけ入れて回すだけ利用者や家族が行って、ヘルパーには干すのだけしてもらうとか、
前もって買物するリストを渡して(連絡)おいて、来る途中に買ってきてもらい時間を短縮するなど、いろいろ工夫すれば5分~15分程度はなんとかなるでしょう。
生活援助を利用している人は、何をどの位の時間利用しているのか、ほんとうにその時間が必要なのかを検討してみてください。
中にはおしゃべりだけで長い時間を使っているヘルパーさんもいるので、注意が必要です。
また、生活の機能訓練の面でも、なるべく出来ることはご自分でされた方が良いので、何が出来て何が出来ないのかを費用面も含めて、担当のケアマネージャーさんに相談してみてはいかがでしょうか?
2.身体介助を節約する
身体介助は食事や排泄や入浴などの生きていく上でとても大事な部分なので、ほとんどが必要不可欠な支援です。
身体介護も2021年4月~改正がありました。
20分未満が167単位(1,670円)、20~30分未満が250単位(2,500円)、30分以上1時間未満が396単位(3,960円)、1時間以上が579単位(5,970)に30分増すごとに84単位(840円)増えていきます。
そして、訪問介護でも大きな金額で負担が大きいのも、この身体介護の部分になります。
生活援助もそうですが、身体介護は時間帯が夜間や早朝の利用も多く、この時間帯は加算が生じます。
夜間:午後6時~10時 夜間加算 125%
早朝:午前6時~8時 早朝加算 125%
深夜:午後10時~午前6時 深夜加算 150%
基本の時間帯:午前8時~午後6時まで
但し、加算はサービスが開始された時間で決まります。
朝は8時以降にサービスを開始すれば加算がありません。
夜は6時前にサービスを開始すれば加算がありません。
もし、この時間帯に近ければ、加算が無い時間帯に変更できるかケアマネージャーに相談してみましょう。
また、どうしても夜間や深夜、早朝でなければならないかも検討してみてはいかがでしょうか?
3.通院等のための乗車・降車の介助を節約する
これも健康のために、必要不可欠な支援になりますね。
通院等乗降介助も、2021年4月~改正されて、
1回につき99単位(990円)になりました。
また、ご自宅が始点または終点となる場合には、病院から病院への移送、通所系サービスや短期入所系サービスの事業所からの移送などの乗降介助もできるようになって、便利になりました。
〔注〕介護タクシーは、介護保険が適用になる事業所と適用されていない事業所があるので注意が必要です。
介護保険の基本料金は同一ですが、事業所によっては加算があったり、運賃が微妙に違ったりしますので前もって確認が大切です。
市区町村によっては、「外出支援サービス」や通院チケットなどのサービスがある場合もありますので、問い合わせてみましょう。
4.その他の加算を節約する
その他にも、さまざまな加算や減算があります。
加算や減算は下記のようなものがあり、
事業所ごと、地域ごと、サービス内容によって違いがあります。
これらは利用者(あなた)も、負担することになりますので、
どの事業所を選んだら良いのかは、費用だけでなくサービス内容を含めて
担当のケアマネージャーによく聞いて選びましょう。
・特定事業所加算
・離島や山間地などの地域加算
・2級訪問介護員を責任者として配置している減算
・事業所を同一建物に居住する利用者にサービスを行う場合の減産
・緊急時訪問介護加算
・初回加算
・処遇改善加算
・2人の訪問ア介護員による場合の加算
・身体介護を20分以上利用し、引き続き生活援助を利用した場合の加算
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