聞き上手のコツは、素直に聞くことです。
では、素直に聞くとは、どういう聞き方でしょうか?
「28歳、独身、女性、黒いワンピースに黄色いパンプスをはいています。胸に、バラのコサージュをつけています」
あなたは、この女性をどのようにイメージしましたか?
東山紘久著 創元社
この質問を100名以上にしたところ、
7割の男性が、この女性は髪が長いと答えました。
8割の女性は、この人とは友達になりたくないと答えました。
6割の男女が、彼女は美人だろうと思いました。
6割の人はバラの色は赤、3割が白、1割の人は黄色と答えました。
この問いに正答はありません。
あえて正解を言うなら、「わからない」です。これで、
人がいかに自分の想像で、人や物を見ているかがわかるでしょう。
素直に聞くというのは、とても難しいことなのです。
しかし、相手に素直であるのと、
自分に素直であることを区別する訓練さえすれば、
そんなに難しいことではありません。
相手のことは、相手の思いのままに聞き、自分の思いは相手が聞くまで胸にしまっているだけです。相手が聞かない以上話す必要はありません。
素直に聞くことは、素直に話すこととは違います。
「今度の課長、いやなやつだろう」
と、あなたの同僚が言いました。しかし、あなたはそうは思っていません。
あなたは、どのように聞きますか?
「そうか」「そうなの」「ふーん」と、素直に聞けますか?
いや、そのように言えば、あなたが課長はいやなやつだと言っているとうわさを流すかもしれない、と不安になりますか?
それとも注意してやらないと、彼はますます孤立すると心配になりますか?
相づちを打つと、嘘をいうことになると感じますか?
どうでしょう?
すでに聞く立場を離れて、「自分を守る立場」「説教する立場」「言う立場」に自分を置いているのではありませんか?
他人が言った意見を素直に聞くのと、自分がそれを言うのとはまったく違います。
素直に聞くのと、同調するのとは違います。
「へーそうなの? どこがいやなの? 何かされたの?」のように、たずねたり質問したりするのとは違います。
素直に聞くことは、聞くことなのです。
聞くときはListenするだけで、Askしないのです。
反抗期の子供が、
「うちの学校の教師はアホなやつばっかりだ」
と言ったとしましょう。
あなたは素直に聞けますか?
「へえ、おまえのところの教師はアホばっかりか?」
と、子供の気持ちを「素直に」聞いてあげてください。
「おまえがそう思っているのだから、おまえにとってはそうだろう」
と心のなかで思っていればいいのですから。
「そう思うか?」と突っ込まれたら、
「そら、そうだ」と「素直に」答えればいいのです。
この場合は、自分の気持ちを聞いてほしいだけで、あなたの意見を聞きたいと思っているわけではないのです。
「素直に」聞けないのは、自分の感情が話し手のそれに混合してしまうからです。
話し手の意見は相手の意見であり、あなたの意見ではありません。
あなたの意見を聞きたいときは、子供は直接それをたずねます。
しっかり聞いていると、質問なのか、聞いてほしいだけなのか区別がつくようになります。
素直に聞くというのは、簡単そうで難しそうですよね。
東山氏が言うように、訓練(練習)しないとなかなか身につかないかもしれませんね。
朝顔の絵ができたので、近くアップしますね。
絵を描いていると、楽しく集中できてストレスが解消されます。
ただ最近、集中できる時間がどんどん短くなってきているような気がします。
エネルギー不足でしょうか・・・・。
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