ワタクシ、日本画家では、東山魁夷画伯の絵画が一番好きなんですね。
どうしてかっていうと、ずいぶん昔に「道」という絵を観て、
「あ~~、いいなあ」って惚れてしまったんですね。
ひとめぼれってやつです。
(お米の銘柄ではありませんよ)
ワタクシ、一目惚れが多いですね💦
それが本物の絵でもなく、リトグラフでもなく、複製画や画集でもなくて、ただの本だったんですね。
それもふつうの文芸書くらいの本で、絵はさらに小さかったのです。
こんな小さな印刷された絵に感動してしまったワタクシって・・・・。
たぶん文章も良かったし、そこに書かれていた東山魁夷画伯の歩んだ人生や絵に対する真摯な思いというものに共感したからかもしれません。
東山魁夷画伯が絵の道を歩こうと志したところとか・・・
東山魁夷画伯は、成功する一歩前に、ご家族を全て失っているのです。
絵でも確か出品した作品が落選して、失意の中、死の病に臥せっている弟を喜ばすために、1枚、1枚絵を描いて、見えるところに貼ったのだとか。
やがて残照という絵を描いて、日展に出品しました。この絵は戦争を経験して、命に対する熱い思いを描いたのだそうです。この残照が出世作になりました。
しかし、残照が日展で特選になって、政府買い上げとなったときに、一緒に喜んでくれる身内は誰もいなかったとか・・・。
「道」は、第6回日展に出品した作品でした。
たぶん、このようにすばらしい絵というものは、こんな小さな印刷された本の絵でも、人を感動させる力を持っているのではないのかと思われます。
でも、この本っていうのが悩ましいところで、
東山魁夷画伯といえば超有名ですから、本もたくさん出ていますし、カレンダーや絵はがき、リトグラフ、複製画はもとより、いろいろなグッズにも印刷されて出回っています。
そういうのを、こう、比べてみますと、色合いがみんな違うんですね。
本もそうだし、カレンダーも微妙に違います。
印刷の技術の差なんでしょうか・・・。
それで、最初に観ていいなと思った「道」が、本によっていろいろで(色なだけに)、
ちょっとショックでした。
絵画はやっぱり、実物を観なくちゃあと、
しみじみとあたり前なことを思ったワタクシ、
実は惚れていながら、東山魁夷画伯の本物の絵を観たことがなかったのでは・・・と、
ハタと気づきまして・・・ああ、これでは、
「♬あなたの幻を愛したの~~~♪」の歌ようになってしまう・・・と、
のこのこと、千葉県市川市に在る東山魁夷記念館に行ってまいりました。
(前置きが長いですが・・・・)
ココには、道の〈試作〉があるとのことで、期待でわくわくでしたが、今回は残念ながら展示されていませんでした。
試作とはいえ、あこがれはなかなかに遠いものです。
でも、いくつかの東山魁夷画伯の本物の絵を観られたので、満足いたしました。
記念館に併設されている〈8代葵カフェ〉で、
道のプリントされているカップでコーヒーを飲み(これなんかターコイズブルーだもんね)、大好きなオムライスをいただきました。
葵カフェからKAIIの森へ出て、写真を1枚。
同じく併設されているミュージアムショップで、絵はがきと一筆箋を購入しました。
ちなみに、当然ですが、記念館内は写真撮影ができませんので、ありません。
つぎは、長野県にある東山魁夷美術館に行きたいなあ ・・・
と夢をふくらませているのでした。
※施設案内
市川市東山魁夷記念館
〒272-0813
千葉県市川市中山1丁目16番2号
☎ 047-333-2011
開館時間 午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)
休館日 月曜日(祝祭日にあたる場合は開館し、翌平日が休館)
展示替え期間、年末年始
電車 ・京成電鉄「京成中山」駅から徒歩15分
・JR総武線「下総中山」駅から徒歩20分
バス ・JR下総中山駅から京成バスシステム柏井線「市営霊園」「保健医療福祉センター」行き8分、「北方」下車1分
車 ・京葉道路「市川インター」「原木インター」から約15分
・駐車場(無料)普通車約20台、大型、中型バス駐車可
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