施設での夜間勤務は難しくて大変です。
介護士の人数が少ないうえに、
転倒事故だったり、急病だったり、利用者間のトラブル(わかりやすく言うと、ケンカですね)、
あと認知症の利用者さんが離設(これはこっそりと無断でどこかへ行ってしまったりです)
などなど、例をあげたらきりがないほどですが、
こういうイレギュラーなことは、だいたい夜間に起こるからです。
しかも、重なって・・・・。
なので夜勤は誰でも任せられる仕事ではありません。
ところがです、
フィリピンから来たというYOUは、安心して任せられる数少ない1人です。
しかも、施設内の利用者さんの間では、人気ナンバー1なのです。
言葉がイマイチなこと以外は・・・。
そして、YOUは介護福祉士ではありません。
その前の資格だったかと・・・。
「今日の夜勤はだれなの?」
これが利用者さんの間での、1番の関心事なのですが、
「今日はYOUよ」と答えると、嬉しそうな笑顔をされるのです。
介護福祉士や、なんちゃらかんちゃらという資格をいっぱい持っている日本人の介護士をさしおいて、です。
YOUはすご~く明るくていい笑顔をされます。
それから、本当に親身になって利用者さんの話を聞いて、いっしょうけんめい介護をされるのです。
だから、夜勤にYOUと話をしたいという利用者さんが多くて、よくナースコールが鳴るそうです。
ほとんどが何でもない理由で、YOUを呼びます。
それはYOUの笑顔を見たり、YOUとちょっとでもお話がしたい高齢者が多いからなのです。
だけど、そんなことで呼びつけられても、YOUは嫌な顔一つしないで行かれます。
たまに朝になって、ワタクシが利用者さんの所へ行くと、
YOUが「こう言ったんだけど、どういう意味かしら?」って聞かれることがあります。
そう、YOUは時どき、英語で言うらしいのです。
わかる時には、こう言ったのよ と利用者さんに言いますが、
どうも英語を利用者さんの頭の中でテキトーに変換してから、ワタクシに伝えるので、伝言ゲームのようになって、
「う~~ん、なんだろうね」って首をひねることになるのです。
利用者さんは、英語がしゃべれたらと残念そうなお顔をされます。
最近の日本では、一般的にYOUの介護の方がぐ~~んと増えてきたように感じます。
以前は日本語が達者なYOUが多かったのですが、最近はそうでもありません。
日本人の出生率がずう~~と減り続けて、こういう介護の現場だけでなく、日本中いたるところでYOUが働いています。
日本政府は日本人の人口が減っているのを穴埋めするように、密かに(?)外国人の労働者を増やしつづけてきたそうです。
それはあながち噂ではなく、本当なのでしょう。
今までのご高齢者は、英語がしゃべれませんで通すこともできそうですが、
やがてワタクシ達がそうなった時、周りの介護人は日本語が話せないYOUばかりというのも、なんだか現実味を帯びてきました。
これからの日本で生きていく上では、もはや、「ワタクシ、英語が話せません」は通用しなくなっていくのかもしれませんね。
そこで、ワタクシ・・・こう思いました。
「そうだ!!英語をやろう!!」
まだ、頑張ればなんとかなるうちに。
目標はやっぱり・・・こんな感じかな・・・。
皆様、こんにちは💛
いつもご訪問をありがとうございます。
やがて介護の現場は、YOUとロボットばかり・・・かも?
な~~んてね。。。
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