遊歩道・・・なんて魅力的な言葉でしょう。
車道の脇に造られた歩道でもなく、散歩道でもなく・・・
それは健康維持のために歩くのではなく、豊かな自然の中をゆっくりと歩く楽しみのためなのです。
ウォーキング大国のイギリスは、歩くことを日常生活に取り入れて、子供から老人までよく歩くようです。
仕事と年齢にとらわれないイギリスの豊かな常識/井形慶子/大和書房
第2章 いつまでも楽しみがつきない生き方の知恵
イギリスで歩行者は、法で手厚く保護されています。
日本と比べてはるかに歩く人の権利が守られているイギリスでは、町づくりや人々の暮らしに歩行者優先の考えがいたるところに見られます。
イギリスの都市では整備された幅広い歩道があり、地方の町や村には車と人がまったく別な道を通行できるように、遊歩道が車道とは別な場所にあります。
イギリス政府が発表した生活白書には、時には村を通り抜け牧草地や森までつづく遊歩道こそ、イギリス人が国を愛する1番の理由であると記されています。
それは人々のたゆみない工夫で、自然の景観を損なうことなく、牧草地から川沿いの緑地、住宅地、荒野や丘までの歩道が自然な形で出来あがっています。
日本では野趣にあふれた遊歩道を作ろうと、路地やちょっとした通路、木立ちにも街灯やイルミネーションで飾り立て、道にコンクリートを流し込んで人工の遊歩道が出来あがります。
ちょっと華やかでインスタ映えはしますが、それは生活者のためのものではなく、ましてや昔の日本人が愛した自然との調和からはほど遠い姿です。
日本では車道にそって歩道があったりなかったりします。散歩をしていると細い道では車やバイク、自転車等が脇をすり抜けていくので、一時も油断ができません。
でもよく探せば、日本でもゆっくりと散歩するところもないわけではありません。
私が住んでいるところでも、少し歩くと桜並木がつづく川があって、川沿いに散歩道があって隣の駅近くまでつづいていたりします。
この散歩道を歩いていると、気持ちがゆったりと落ち着いてきます。
ただそこの川べりに着くまではあまり散歩に適していないので、そこまでは自転車で行くことがよくあります。
イギリスでは町中いたるところに美しいルートがあるから、毎日散歩に出ても選択肢につきることがないといいます。
私たちの国も、ウォーキングを楽しむ人が増えてきていますので、良い散歩道がもっとたくさんあるといいなあとつくづく思ったりしますね。
第2章は他に、人生をエンジョイするためにワークシェアリングで自分の得意なことで働いている60代の女性の話や、
高齢になっても子供や若い人に寄りかからないで、杖をつきながらも生きる力が続く限り自立して普通の生活を続けている人たちの話が取り上げられています。
皆さん、背筋がピンとして美しく、是非見習いたいものだと思いました。
みなさん、こんにちは💛
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この本は私の好きな本なので、1章くらいずつ丁寧に感想を書いていこうかな
と思っています。
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