イギリスはもとより欧米諸国では、年齢は社会生活の中でそれほど重要な意味を持たないのです。
イギリスの履歴書に年齢を記載する習慣がなく、
親しくなっても彼らは決してこちらの年齢を聞いてこないのです。
それは気を使ってではなく、
情報源として、相手に年齢を聞くという感覚がないからです。
仕事と年齢にとらわれないイギリスの豊かな常識/井形慶子/大和書房
第3章 若さにしがみつく不安の本質
履歴書に書く個人情報は、住所、氏名、メールアドレス、電話番号と学歴、職歴です。
そもそもイギリスでは、履歴書はそれほど重要視されていません。
それよりもレファレンスと呼ばれる過去の雇用主からの推薦状が履歴書以上の重要性があるからです。
いかに名門の大学を卒業していた李、大企業に勤めていたとしても、この推薦状がないとほとんどの企業は採用を見合わせます。
もう一通は、友人、知人、大学の教授などからもらうパーソナル・レファレンスが必要になります。
履歴書に年齢も含めた個人情報を細かく記載する習慣がないのは、若さよりも「経験と能力」などの客観的事実をより重要に捉えているからだそうです。
アメリカやヨーロッパでは会社が社員に対する評価は、年齢ではなく、その人間が会社にとって価値があるかないかで決まるという実に合理的な基準です。
イギリス人が不思議に思うのは、仕事でもプライベートでも日本人から「いくつですか?」とよく聞かれることだといいます。
それまで気軽に話してくれた女性も、年上だとわかると急にかしこまった態度になるので困惑すると語っています。これは日本特有の習慣だと言っています。
これは私も、そうだと思います。
特にある年代以上の方は、私でも敏感だと感じます。
例えば、ケアマネとして初めてお会いしたご高齢者さんの私へ質問は、年齢です。はっきりと聞く人から遠回しに尋ねる人までさまざまですが。
すぐに答えないでいると、「干支は何?」って聞いてきます。干支は12年周期ですから、〇〇年生まれと言ったら、それで年齢を計算するのですね。
まあ、興味を持つのも、計算するのも、認知症予防になりますからいいですけどね(*´Д`)
逆にいろいろな場面で会った人に、「何歳に見える?」って聞かれることもあります。
これは難しい質問です。
だいたいは思った年齢から5歳くらい引いて応えています。
たまにそれでも実年齢よりも年上だっりして、がっかりした表情をするので、しまった!って思いますね。
年齢に拘らないお国柄だと、そういう気苦労もないわけです。
欧米の女性はいくつになっても、女性として扱われて、歳をとった方がきれいだと褒められる習慣があります。
ところが「若さ」が絶対的な日本社会の中で歳をとっていくことは、老いるプレッシャーや疎外感でみじめな思いをしてしまいます。
若づくりをしていれば「あの人は感覚が若いから、私たちの気もちがわかる」と年下から言われたり、「いつもエネルギッシュでかっこいい」と注目をあびることになるので、年齢による嫌な思いから目をそむけることができます。
そのため「これであなたは10歳若く見える!」という商品が、バカ売れするのです。
歳をとってからの方が楽しいと感じるイギリス人に対して、
年齢を重要視し、若さを信仰している日本では、歳をとっていくのはマイナスの意味でしかないようです。
あまり年齢を意識しないで、いつまでも楽しく人生を送りたいとYUYUは思っています。
みなさん、こんにちは💛
いつもご訪問をありがとうございます。
この本は私の好きな本なので、1章くらいずつ丁寧に感想を書いていこうかな
と思っています。
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