日本では、どこで働いでいますか?(Where do you work?)と、まず会社名を聞かれますが、
イギリスでは、どんな仕事をしているんですか?(What do you do?)と、仕事の内容を聞かれます。
この違いは、面白いですね。
仕事と年齢にとらわれないイギリスの豊かな常識/井形慶子/大和書房
第4章 仕事ヌキの人生に価値はないか
日本の若者が一流大学に合格したことで、「これでぼくの一生は安泰です」と言ったことに、イギリス人教師は驚いたという。
イギリスでは世界最高峰のオックスフォードやケンブリッジを卒業しても、未来など分からないと考えているからです。
どこの会社に所属して、肩書きがどうのこうのというのは、結局、アウトラインに過ぎません。
弁護士がいきなりその仕事を廃業して大学に通い始めて小学校の先生をめざしたり、銀行マンが化粧品会社の事務員になったりするのは、日本だとランク落ちのイメージが漂うけれど、イギリスでは普通に起こる当たり前の出来事なのです。
仕事を失ったら、単に別の仕事を探せばいいくらいに考えているイギリス人にとって、リストラや倒産で自分の命まで断ってしまう日本人が理解できないという。
それは日本人が、プライベートなことまでも職場を中心にして組み立てているからといいます。
「日本人はほどほどの友達を職場で作る。だからこそ、倒産やリストラに直面したとき、会社を土台に作り上げた人間関係が、仕事を失うことによって消滅してしまう。
木が根こそぎ切り倒されるような絶望感を味わうのだ」と。
プライベートライフを職場と別に確立するイギリス人にとっては、たとえ突然解雇されようと、それは木の枝の一本を折られた程度のことでしかないのです。
イギリス人の人生において、仕事は最優先課題ではない。
彼らは自分の人生を第一に考え、仕事は生きていくために収入が得られればそれでいいといった考えなのです。
イギリスの大手サッカー用品メーカーは平日の昼間のW杯テレビ中継に備えて「ズル休みのための10の方法」をインターネット配信して話題になりました。
「ネコが目覚まし時計を落とした」から「今、誘拐されている。犯人との交渉がうまくいけば出社する」まで、そこにはあらゆる口実が羅列されていました。
これんな過熱ぶりにイギリス政府は、企業にW杯開催中は社内に観戦用テレビを用意し、従業員の勤務時間にフレキシブルにするよう呼びかけていたとか。
こんな政府の対応は、地に足のついた国民の生活実感を政府が共有しているからのように思われます。
現在の日本は年功序列や終身雇用も崩れてきていますし、大規模なリストラもあり、大企業に就職できれば一生安泰と考える人も少ないのではないでしょうか。
そして、人生を第一に考えようにも、生きていくだけの収入を得るのも難しくなってきているのも現実です。
それでもやはり、仕事だけに何もかもを集中してしまうことの危うさを感じます。
ときには趣味が仕事になったり、仕事が趣味になったりして、人生の選択肢はたくさんあった方が豊かな人生を送れるように思うのです。
仕事ヌキでは人生は送れませんが、仕事を抜いたら残りは0だったというのはあまりにも寂しい人生ですよね。
あなたの人生から仕事を抜いたら、何パーセントくらい残りますか?
みなさん、こんにちは💛
いつもご訪問をありがとうございます。
この本は私の好きな本なので、1章くらいずつ丁寧に感想を書いていこうかな
と思っています。
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