桜さくら堂

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仕事と年齢にとらわれないイギリスの豊かな常識/感想レビュー・要約【第7章】

高齢の女性がレストランで1人で食事をしていたら・・・

多くの日本人は、「1人で外食するなんて、家族がいないのかな。可哀そう」という目で見るでしょう。

イギリス人だと、「おしゃれで、カッコいい」と誉めちぎります。

イギリスの町を歩く高齢者の表情がとても落ち着いて見えるのは、そのせいでしょうか・・・。

 

仕事と年齢にとらわれないイギリスの豊かな常識/井形慶子/大和書房

 

第7章 人生の幸せは勝ち負けでは決まらない

 

老後の自分の姿を漠然と想像するとき、多くの日本人は、「寝たきりになったら見捨てないでくれよ」と、子供や孫に釘をさします。

実際、日本には寝たきり高齢者がたくさんいて、アメリカやイギリスなど、他の先進国の7倍もの数字になっています。

ある学会で海外の「寝たきり高齢者」の実情を聞こうと欧米諸国に医師に説明を求めると、彼らは「寝たきり高齢者」の意味がわからないと言ったそうです。

そこで説明したところ、イギリス、オーストラリア、スウェーデンの医師らは、「私達の国にはあてはまる状況がない」と言って驚いたのです。

 

日本が世界の中で圧倒的に「寝たきり」を増やしているのは、日本特有の狭い住宅や医療や介護システムによる違いというものよりも、高齢者の意識の違いによるものといえそうです。

その背景には、歳をとって身体が老化すれば、あらゆる行動が制約されるという思い込みが日本人の中に深く固定化されているからだという。

つまり、そこには歳をとったら周りに迷惑をかけず、感謝しながら面倒をみてもらい、じたばたせずに最後の日を迎える・・・という日本人の生き方があらわれています。

これは歳をとってもしたいことを追求して、自分の人生を貫くイギリス人と対極の考えになっています。

私達が老いることに大きな不安を感じる最大の理由の1つは、ここにあるのかもしれません。

 

かつてクィーン・マザーは、歳を誇りに突き進み自らの生を愛し、

「人生に歳は関係ない。自らの人生を楽しみなさい」と、

国民に偉大なメッセージを送り続けて、当時の高齢者は自らの人生を見つめ直したという。

 

若さがなくても、学歴や誇れる仕事がなくても、歩き続けた人生をふり返ったとき、そこには他の誰のものでもない、その人だけの道のりができあがっている。

それこそが、誰もが作り出せるかけがえのない実績なのだ。

Proud of your age!

 

なんて愛がある言葉なのでしょうか。

私がこの本「仕事と年齢にとらわれないイギリスの豊かな常識」を好きな理由が、ここにあります。

 

著者:井形慶子さん

長崎県生まれ。大学在学中よりインテリア雑誌にあアルバイトとして勤め、編集者になる。26歳で外国人向け情報誌「HIRAGANA TIMES」編集長となり、その後、暮らし・結婚をテーマにした月刊誌「ミスター・パートナー」を創刊。

19歳の時に初めて訪れたイギリスの街並みに魅せられ、渡英は50回を超える。

著書に、ベストセラーとなった『古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家』『お金とモノから解放されるイギリスの知恵』(共に小社刊)のほか、『イギリス式お金をかけず楽しく生きる』(講談社)『イギリス流つぎはぎ英語で大丈夫!』(幻冬舎)『ときどきイギリス暮らし』(ちくま文庫)など多数。

 

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