菩提寺での法事のあと、精進落としで行くいつものお店が閉店してしまいました。
少し離れたお店も検討しましたが、ご高齢の方も多いのでお寺でのケータリングとなりました。
料理はただ提供するだけではなく、それぞれの食事の進み具合に応じて次々と料理を出したり、下げたり、皆さんのお吸い物のふたをそっとあけてまわったりと……
シックな装いの給仕の人の軽やかで静かな物腰と手際の良さに、
「さすが、プロだわ」と思ったものでした。
菊の香をまとひて給仕しづかなる
きくのかをまといてきゅうじしずかなる
菊〖秋の季語・植物〗菊の花・白菊・黄菊・大菊・小菊・初菊・厚物咲・懸崖菊・菊畑
キク科の多年草で、春の桜と並び称される日本の代表的な花です。
古代に中国から渡来したといわれています。菊には延命長寿の滋液が含まれるという伝説があり、平安時代に宮廷で菊酒を賜る行事が行われました。
園芸用の多彩な品種が栽培されるようになったのは、江戸時代中期以降。豪華な懸崖菊などが菊花展で競われています。
日本でよく見かける”ひな菊”や”野菊”などは「和菊」といわれ、品種改良されて切り花や鉢植えに用いられているものは「洋菊」といわれます。
ほかに食用菊もあり、あまりのおいしさに「もってのほか」と名付けられた紫色の菊もあります。
ケータリングを調べてみたら、
「一般的に指定会場のテーブルセッティングから後片付けまでを担い、サービススタッフが常駐して、一番おいしい状態で料理を提供してくれるサービスのこと」
だそうです。
句の、給仕さんのことをよく観察していた理由は、
最初は、給仕さんのお値段が〇万円とのことでしたので、ただ配膳だけでそんなにするのなら、自分でやって節約しようかなと思ったからでした。
でも、あの礼儀作法に則ったお料理を出す手際の良さと、物腰の静かさは、
「あ、やっぱり、私じゃ無理」と思ったのでした。(笑)( ´∀` )
いつもありがとうございます。