友人はもともとは仙台の人なのですが、都内にお住まいになっていた頃に親交がありました。故郷へ戻られたのは、震災がある前でした。
運良く彼女の家は、それほど被害が無かったと聞きました。こぎん刺しを始めたのは、その後だったと思います。
あれからずうっとこつこつとこぎん刺しを続けていて、その作品が日展に入選したのは昨年の秋のことです。
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の”ケンタウル祭”から着想を得たとのことでした。
その作品が、こちらです。
2023年 第10回日本美術展覧会 入選作品 こぎん刺し 星祭りの夜 梅澤優子さん作
日展に友の作品こぎん刺し
にってんにとものさくひんこぎんさし
美術展〖秋の季語・時候〗二科展・院展・日展・美術展
秋には「二科展」、「日展」、「院展」と美術公募展が続けて開催され、そのそれぞれが季語となっています。
美術館では魅力的な企画展が数多く、出かけてひと時を過ごすのも秋を満喫する方法の一つ。
「星祭の夜」は、縦115㎝ × 横86㎝ の作品。
「手間がかかるので、1年に1作つくるのがやっと」だそうです。
今年は、「風の又三郎」と向き合うつもりとのこと。
きっと今年も入選すると確信していますので、(連絡よりも)先に観に行って、こちらから連絡をしてみようかなと思ったりもしています。これも秋の楽しみの、ひとつ。
※ こぎん刺しは、青い麻布に白い木綿糸で刺す青森県津軽に伝わる伝統的な刺し子の技法です。
寒冷な津軽地方では木綿の栽培が出来ず綿製品は高価なうえ、かつて農民は普段着は木綿の使用が禁止され寒い紺麻布を着衣としていました。そのため農家の女性は、麻布に木綿の糸で刺繡をして麻布地の目を埋めることで暖かい空気をため込んだのでした。
2024年 第11回日展
国立新美術館
東京都六本木7-22-2
玲和6年11月1日(金)~11月24日(日) 休館日 : 火曜日
午前 10:00 ~ 午後 6:00(入場 午後5:30まで)
いつもありがとうございます。