桜さくら堂

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立ち来る里の香や梔子の花〖季語:梔子の花〗愛しの植物さん歩。👟。👟

毎年、今頃の季節になると故郷の庭石の隅に2つ、3つ、ひっそりと咲いていた小さな白い花は、梔子(くちなし)の花でした。

「梔子の花が好き」だと言っていた母は、石楠花の花も好きだとも。

歌が上手くて賑やかで、ご近所の人気者だった母は、くちなしの花よりもむしろ華やかな石楠花(しゃくなげ)が似合っていたように思います。

 

でも散歩で、とある園芸店の店先でふと見かけた梔子の白い花を観ていたら、

母が懐かしくなってつい連れて帰ってしまいました。

とゆうことで一句。

 

 

立ち来る里の香や梔子の花

 

梔子の花 くちなしのはな〖夏の季語:植物〗花梔子

アカネ科の常緑低木で、多くは庭木として植栽されます。

花は直径5~6㎝の白色一重または八重で、6~7月に強い芳香をはなって咲きます。

くちなしという花の名は、実が熟しても口を開かないところから名付けられました。

クチナシ属は世界の熱帯や亜熱帯では60種も知られていますが、日本産は梔子ただ一種だけです。

梔子の実、または梔子だけでは、秋の季語になります。

〖鑑賞句〗

薄月夜花くちなしの匂いけり  正岡子規

梔子の花言葉 「喜びを運ぶ」「私は幸せです」

喜びを運ぶは、その甘い香りが、初夏の夏の風に運ばれるようすから。

私は幸せですは、アメリカでは女性をダンスに誘うときに、クチナシの花を贈る習慣から、誘われた女性の気持ちをあらわしているといわれています。

 

 

句は破調の5・5・7で、

立ち来る 里の香や 梔子の花 たちきたる さとのかや くちなしのはな

としてみました。

 

 

 

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