桜さくら堂

みなさま、こんにちは!🌸本の感想や俳句、猫ちゃん、植物のことなどを中心に、カフェやお出かけの情報など楽しんでいただければと思います。(*˘︶˘*)読者登録をお願いします💛

世界一わかりやすい俳句の授業/夏井いつき著/感想レビュー・要約

俳句をこよなく愛する夏井いつき先生の俳句入門書になります。

編集者のKさんを生徒役にして、対話形式で俳句の授業が進んでいきます。

俳句経験ゼロの方から、復習や落穂ひろいをしたい方などに向いています。

 

世界一わかりやすい俳句の授業/夏井いつき著/PHP研究所

 

1時間目の「自分の俳号を考えよう」については、なんと俳号は、

ペンとメモ用紙は特に何でも良いのですが、俳号もルールは一切ないとのことです。

「🎵」「★」「♥」などの記号やアルファベットを使っても、OK! 何でもありです。

これは楽しそうで、すぐに俳人になった気分になれますね。

 

2時間目は、俳句の音の数え方についてですが、これは決まった法則の通りに数えればいいだけです。

拗音(きゃ・きゅ・きょ等)、小さい「ぁぃぅぇぉ」が入る(ふぁ・ふぃ・ふぅ等)は、前の字と合わせて一音と数えます。

長音(あー・いー・うー等)、促音(かっ・きっ・くっ等)は、それ自体で一音と数えます。

例:「チュ ー リッ プ」で5音と数えます。

俳句の書き方は、縦一行に続けて書きます。

俳句は大きく分けて

・一物仕立て(季語のことだけで俳句を作ること)と、

・取り合わせ(季語以外の要素も入れて俳句を作ること)

の2つに分けられます。

 

3時間目は、俳句の最もやさしい型を覚えて、簡単に俳句をつくるHow to~の授業です。

俳句は、「五・七・五」の十七音でできています。

それそれ上から「上五・かみご」「中七・なかしち」「下五・しもご」よ呼びます。

・下五の五音の普通名詞と、下五を描写する中七の七音を作って、それに上五の五音の季語を取り合わせて、俳句をつくります。

例:蝉しぐれ 時の止まった 腕時計

 

以降、4時間目から8時間目までは、推敲について、切れ字(や・かな・けり)、季語についてなど、俳句をさらに良くするための方法が解説してあります。

「季語の『本意(ほい)』をつかむでは、季語がもともと持っている情報のことで、季語の力を信じて、季語に想いを託すことの大切さを語っています。

俳句では自分の感情をそのまま言葉にしないで、季語を通して表現するとのこと。

 

そして、最後の授業では、発表の場や句会についての説明をして、にわか俳人編集者さんの「秘英知」さんの卒業のはなむけとされていました。

 

さて、本書「世界一わかりやすい俳句の授業」は、俳句の最もやさしい俳句の本かと思って読み進めていたのですが、

どうやらこの本の前に「俳句前夜本」というものがあるらしいことが、あとがきに書かれてありました。

 

俳句は感情をそのまま他者にぶつけないで、季語を通して語ることでろ過されて、文学という芸術に昇華されて輝きを放ちます。

たった十七音しかない短い詩なのに、しみじみと感動を呼ぶ句もたくさんありますね。

夏井いつき氏は2時間目の一物仕立てのところで、

「類想類句」を避けて、「おっ!」と思わせる句を作るためには、

  • 観察力
  • 根気
  • 描写力

が必要だと語られています。

 

本書「世界一わかりやすい俳句の授業」は、いつもTVプレバトランキングで「才能ナシ」という評価のお顔とは違った一面があって、

そこも面白いところなのかなとも思いました。

基本のきのきから俳句を始めてみたいという方に、おススメの俳句入門書です。

 

 

 

著者・夏井いつき氏

1957年、愛媛県生まれ。8年間の中学校国語教諭経験を経て俳人に転身。

俳句集団「いつき組」組長。創作執筆に加え、句会ライブなど「俳句のタネまき」活動を積極的に行う。

2015年から俳都松山大使を務める。

 

 


夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業 [ 夏井 いつき ]

 

f:id:sakurado:20210326161259p:plain みなさん、こんにちは💛

いつもご訪問をありがとうございます。

 

 
いつもクリックありがとうございます💛^^
↓ ↓ ↓ 
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村