桜さくら堂

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人混みの遅日銀座の純喫茶〖季語・遅日〗カフェー・パウリスタ 銀座本店

連休初日はいつもの合評会があるので、銀座に行きました。

相変わらずのインバウンドで海外からの旅行客で混んでいましたが、「喫茶おじさん」にある純喫茶に行ってみました。

「ここは銀座の老舗も老舗、日本で最も古い喫茶店の一つと言ってもいい店だ」

という「カフェー・パウリスタ」です。

 

 銀座駅から徒歩5分。中央通りに面しています。

近くには GINZA SIX に、ヤマハ銀座ビル(小さなホールがある)、Montblanc なんかが建ち並んでいます。

 

混んでいて、外まで人が並んでいます。

,喫茶おじさんが寄ったのは平日で、「待たずに席に座れた。楽隠居の老人が多いようだ」と書いてありましたが、休日はどちらかというと家族連れや若い人も多く、ひとりの人もちらほらいて、待たないと座れないようです。

 

このまま待っていたら合評会に間に合わなくなってしまいそうなので、いったん諦めて、帰りに寄ることにしました。

やはり帰りも混んでいて、少し待ちました。

さて、喫茶おじさんは、軽く片手を上げてこういいます。

 

「まずは森のコーヒーをください」

 

 

人混みの遅日銀座の純喫茶

ひとごみのちじつぎんざのじゅんきっさ

 

遅日〖春の季語・時候〗遅き日・暮れ遅し・暮れかかる・夕永し・春日遅々・暮かぬ

春日遅々として暮れかねること。日永と同じだが、遅日は日暮れの遅くなることに重点が置かれます。

句は、混んでいるので休日か連休。さらに、遅日は晩春の頃なので、ゴールデンウィーク辺りを匂わせています。コーヒーなだけに(笑)

 

森のコーヒーは、カフェー・パウリスタの代表作のような珈琲で、無農薬栽培なのだそうです。甘味があり、香り豊かで後味がさわやかなマイルドコーヒーです。

 

芥川龍之介がパウリタのブラジルコーヒーを愛用したことはよく知られています。

「侏儒の言葉」の中で、「今日の民衆はブラジルコーヒーを愛しています。即ちブラジル珈琲は善いものに違いありません」と書いて、パウリスタのブラジルコーヒーを賛美しています。

ちなみにCaféはブラジル(ポルトガル語)でコーヒー、パウリスタ(Paulista)は「サンパウロっ子」及び「サンパウロの」という意味ですね。

ブラジルからコーヒー豆の輸入から始め、明治43年に合資会社のカフェーパウリスタを設立し、銀座喫茶店は翌44年に開店し、その後、日東珈琲株式会社と改称したとか。日本の文化にコーヒーを広めた先駆けとなったところですね。

大正時代のパウリスタは、水上滝太郎、吉井勇、菊池寛、久米正雄、徳田秋声、正宗白秋、宇野浩二、芥川龍之介、久保田万太郎、広津和郎、佐藤春夫、獅子文六、小島政二郎などの名だたる文学者が常連だった名店ですね。

 

カフェーパウリスタは芥川龍之介の小説、「饒舌」「点心」の中に登場します。

私は童話の「魔術」を銀座で友人に披露した話のモデルも、カフェーパウリスタではないだろうかと、密かに思っています。

どうなんでしょうか?

 

「 カツフェの壁に嵌められた鏡は無数の彼自身を映していた。冷え冷えと何かを脅かすように……」

 

「或阿呆の一生」という芥川龍之介の第三十九章「鏡」の中に、カフェーパウリスタが登場します。

しかし、旧パウリスタは関東大震災で焼失し、昭和45年に創業店と同様に壁面を鏡と布面を交互に配置し、布面はコーヒー農場で働く農夫を画いたコロンビア製の銅盤を飾ったとあるので、同じものではないのですが当時の雰囲気はありますね。

 

ということで、私も 森のコーヒーを ! 

それから、キッシュを♡

 


喫茶おじさんは、キッシュとケーキのセットと森のコーヒーを頼んだようですが、私はキッシュのセットです。周りの人はケーキを食べている人が多いような感じでした。

 

「おいしいなあ」

 周りにグリーンサラダが添えられていて、フレンチドレッシングがかかっている。

シンプルだけれど、量もある。チーズと卵でこってりとした口に、酸味のあるコーヒーを入れると口の中を洗い流してくれるようだ。下のタルトの生地もさくさくしていて、さすが老舗、なんでもきちんと作ってるな、と思う。

 

このように喫茶おじさんは語っていますが、全くその通りで異論はありません。

森のコーヒーを飲みながら、喫茶おじさんは、わが身と引き比べて落ち込みます。

 

――銀座の一等地でなあ……。

 喫茶店巡りを趣味にしている者としては嬉しいが、どこか敗北感さえ感じる。

 

喫茶おじさん、実は早期退職でもらった退職金を投入して、喫茶店を始めたけれど半年で潰してしまうという過去があります。

しかし、読者からすれば、退職金をもとに思いつきで始めたような喫茶店と、こういうブラジル豆の輸入から始めた本気の老舗と比べることが、そもそも違うのでは・・・と思ってしまいます。

もしかして作者は、「何にも分かってないんだなあ」って、読者にも言わせたいのでしょうか???

まぁ、私もそれほどは分かってないんですけどね( ´∀` )(笑)

 

ちなみに喫茶おじさんが頼んだケーキのセットは、このつぎに来た時の楽しみしようと思います。色いろありますね。

あなたはどれがいいですか?

私は、そうね、右上のモンブランがいいなあ・・・

 

 

 

 みなさん、こんにちは💛

いつもご訪問をありがとうございます。

 

プレバトのお題「連休の混雑」と、純喫茶で一句です。

銀座老舗の純喫茶は、もう1軒行きましたがここも並んでいました。

でも並んでいたのは、ほとんど日本人だったように思います。

最近、都内の純喫茶が海外の人に人気があるようですが、ここではそうでもないようです。銀座では海外の人は、どちらかというとブランドの品のお店に行っているようですね。円安ですし。

 

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