桜さくら堂

みなさま、こんにちは!🌸本の感想や俳句、猫ちゃん、植物のことなどを中心に、カフェやお出かけの情報など楽しんでいただければと思います。(*˘︶˘*)読者登録をお願いします💛

桜づくしのお家カフェで、開運アクションをしました。

お天気がイマイチなので、

ルピシアの桜プレミアムティーを桜のティーカップに注いで、

ドトールの桜バームクーヘンでお家カフェをしました。

 

f:id:sakurado:20220326155548j:plain 桜のティーカップと桜ティーです。

紅茶は特に何も入れません。

 

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ルピシアの紅茶セットは、いただきものです。

ありがとうございます。

 

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こちらのバームクーヘンもいただきものです。

3個入っていたので、みんなで分け合っていただきました。

ありがとうございます。

最近、いただきものが多いワタクシです。

 

さて、3月26日は1年に1度の最強開運日ということで、いろいろ考えてみました。

1つ浮かんだことは、レジンのことです。

2年くらい前にレジンに挑戦しておきながら、途中でいつの間にか遠ざかっていたあのレジンのことです。

 

最近、けむこさんの『夢見るけむこ、レジン作家になりたいブログ』というブログを訪問しているうちに、けむこさんの情熱がうつってまいりました。

なんだか、すてき(⋈◍>◡<◍)。✧♡

ワタクシもけむこさんと同じく、キラキラしたものが大好きなのでした。

また、作ってみようかな・・・。

 

・・・とゆうことで、これから時どき、ワタクシのレジン作品もブログに登場することになるでしょう。どうぞお楽しみに。

ワタクシの雑記ブログも、これ以上間口を広げてどうするの?

とも思うのですが、まあ、そのうちだんだん方向性が出てくるかもしれません・・・たぶん。

 

みなさんも、何か開運アクションしましたか?

まだ2週間OKだそうなので、これからゆっくり考えても大丈夫だそうですよ。

みんなで楽しく、開運しましょう!!

 

 

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アリッサムとの出会い(⋈◍>◡<◍)。✧♡

散歩をしていて、

色とりどりの小さな花をたくさんつけているかわいい花に出会いました。

「うちに来る?」ってきいたら、

「うん」とにっこりしたので連れて帰りました。

ちょっとだけ、机に置いてみました。すると、さっそく・・・

 

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「このお花、すご~~くいい香り~~♥」

うさぎさんがやってきました。

 

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「アリッサムっていうんだよ」

フラットさんも、ふらっと登場です。

「ふうん、おしゃれな名前なんだね」

「もともとは中央~南ヨーロッパ、西南~中央アジア、北アフリカの花なんだ。

狂犬病の治療にも用いられていて、ギリシア語の「狂気しない」からきてるんだ」

「あらっ、こんなにかわいいのに、意外なのね~~」

 

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花言葉は、『美しさを超えた価値』『奥ゆかしい美しさ』『飛躍』。

 

美しさを超えた価値は、春先にさまざまな色の小さな花が絨毯を敷いたように広がって、甘い香りを放つことから。

奥ゆかしい美しさは、小さな花の色や、良い香りをイメージして。

飛躍は、暖かくなる時期に花が一気に咲き広がるところから。

 

風水では、小さな花が集まって咲くところから、人間関係をアップさせてくれるといわれています。

白い花は浄化作用があるとか。

 

 

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白木蓮(ハクモクレン)が満開です(*'▽')

花言葉は、「気高さ」「高潔な心」「慈悲」など・・・

イギリス王宮植物園の園長・ジョセフ=バンクス卿が、

枝先にユリの花がついている木」と評したことから、この花言葉になったとか。

 

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ワタクシには、小さな白い鳥が枝にたくさんとまって、風に揺れているようにも見えました。

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モクレン科モクレン属の落葉高木です。

図書館の裏庭に咲いていました。

春を告げる花とも言われているそうです。

2~3日ほど咲いて、すぐに枯れてしまうのだとか・・・・

ワタクシ、図書館に行くのは2週間に1度くらいなので、満開のハクモクレンに出会えたのはラッキーでした。

 

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こちらは枝先に向かって、蕾から徐々に開いていくところです。

 

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何でもない日常に、幸せと恵みと祝福を感じます。

あなたのところにも、豊かな春が訪れますように💓

 

 

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福島県・宮城県などの地震被害の皆さま、お見舞い申し上げます。

夜間の大地震、びっくりしましたね!!

みなさまは、大丈夫でしたか?

 

被害にあわれた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

 

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大きな横揺れを感じながら、

ふと11年前の東日本大震災の日のことを思い出しました。

 

あの日、ワタクシは勤務中でした。

当時は知的障碍者の施設の正職員だったため、シフトに入っており、遅番勤務でした。わりと重度の方も多いところでした。

 

地震があった時には、入浴介助をしていました。

いつもの入浴の介助は、中で身体を洗う職員が2名と、外で着脱の介助をする職員が1名の合計3名で行っていましたが、その時は中介助が1名と外介助が1名の2名で行っていました。

そして、ワタクシは外の介助でした。

 

脱ぐことが出来ない利用者さんの服を脱いで、つぎつぎと中へと入れていた時に、大きな揺れがありました。

すぐに浴室を見ると、浴槽のお湯がどっぷん、どっぷんと、天井まで届くほど波立っていて、その中で利用者さんが溺れそうになっていました。

 

服のまま浴槽に入って、急いで利用者さんを出して、みんなに服を着せて、もう1人の職員と共にみんなを安全な所へ連れていきました。

それから施設じゅうの部屋やいろいろな場所にいる利用者さんも、みんな安全な場所へ移動させました。

なにしろ重度な知的障害者さんというのは、移動させるのがものすごく大変な仕事なのです。たとえば自閉症の方などは強い拘りがあって、なかなか今いる場所をがんとしてふんばって動こうとしないのです。

なんとか連れていってTVを観ると、近くの関東地方のようすが映っていました。東北は大変な被害とのことですが、まだ肝心の震源地の映像はまだ放送されていませんでした。

 

それから日誌を書きました。日誌は何かあった度にすぐ書かないと、次から次へといろいろな事が起こるので、後でまとめて書こうとすると、どうしても書き漏れが出てしまうからです。

そうやって日誌を書いている時に、2度目の強い揺れがありました。

と同時に、施設長が駆けつけてきました。

 

「だいじょうぶか」

と真剣な顔で聞いてきましたが、全員無事でケガもなく、施設も特に壊れた所もないと報告すると、表情がゆるんで、今度は男子の棟の方へ駆けて行きました。

 

ワタクシの勤務は、夜の10時が交替になります。

9時過ぎに夜勤の人が来ると、施設長が「もう帰っていいから」というので、帰路につきました。

まあ、帰りも車で遠方なので、いろいろ大変だったのですが、裏道から裏道へとたどってゆくと渋滞にも巻き込まれないで家にたどり着くことができました。

 

自分としては、まあ、役目は果たせたかなあって思うのですが、

こんなふうに出来たのは、理由があります。

それは地震の直後に、家族から、

「こっちは、大丈夫」という一報が、メールで入っていたからなのです。

ワタクシも、こっちも大丈夫だというメールを送りました。

そして、その直後から、一切のメールが届かなくなりました。

 

でも、一番気がかりなこと「家族は心配ない」ということがわかっていたから、

安心して、冷静に勤務を果たすことができたのだと思います。

もし、それがわからなかったら、気もそぞろで、どうなっていたかわかりません。

 

災害時に大事なことは、まず情報だなと、その時思いました。

今も、そう思っています。

 

 

 

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きいろい ばけつ/森山 京・作/幼年童話/感想・レビュー・あらすじ

きつねの こが まるきばしの たもとで、

きいろい ばけつを みつけました。

「だれのだろう。」

きつねの こは、 ばけつを まうえから みおろしました。

なかに、ほんの すこし みずが はいっていました。

 

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きいろいばけつ/森山 京・作 土田 義晴・絵/あかね書房

お題「我が家の本棚」

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あらすじ

 

きつねの子は、こんな黄色いバケツが、前から欲しかったのです。

黄色いバケツはまだ新しく、名前は書いてありませんでした。そこで誰のバケツだろうと、みんなに聞いてまわりました。

 

うさぎの子は赤いバケツを、くまの子は青いバケツを持っていました。

たぬきは黒で、ぶたは緑色のバケツです。結局、黄色いバケツの本当の持ち主がだれなのか、わかりませんでした。

「もし、1週間誰も取りに来なくて、置きっぱなしだったら、きつねくんのにしたら」

と、くまの子とうさぎの子が言いました。

 

きつねの子は、そうしようと思いました。

そこで黄色いバケツをもとあった丸木橋のたもとに置いて、翌日の朝早くから暗くなるまで、バケツをながめて過ごしました。

きつねの子は、バケツの横に丸くなってうたたねをしたり、バケツをさげて丸木橋を渡ってみたり、バケツを川の水できれいにゆすいでみたりしました。

 

きつねの子は毎日、黄色いバケツを見に行きました。

そうして、川べりに座って魚を釣ってバケツに入れるしぐさをしたり、リンゴの木に水をかけてやったりしました。

リンゴが実ったら、バケツにリンゴの実を入れて、みんなに配ろうと思ったりもしました。

だんだん自分のものになる日が近づいてくると、棒切れでバケツに自分の名前を書くマネをしたりして、楽しみにしていました。

 

いよいよ明日で1週間めになるという晩に、

「だいじょうぶ。あしたは ぜったい きみの ものだよ」

と、くまの子とうさぎの子が言うのでした。

その夜に、きつねの子は黄色いバケツの夢を見ました。

 

朝になって目覚めると、きつねの子は、すぐに黄色いバケツを見に行ってみました。すると・・・

 

f:id:sakurado:20220314110503j:plain 感想

 

お話は、きつねの子が、大好きな黄色いバケツと出会った所からはじまります。

黄色くて、ちょうどいい大きさで、きつねの子はこんなバケツが欲しかったのです。

こういうことは、よくありますね。ワタクシも子供の頃、隣の席の子が持っていた12色のサインペンがキラキラして見えて、すご~~く欲しかったのを覚えています。

う~~ん、こうして考えてみれば、ワタクシって子供の頃から、文具が好きだったようです。

 

なかに、ほんの すこし みずが はいっていました。

とあるので、誰かがちょっとだけ使っていたのです。それがこの黄色いバケツの、本当の持ち主なのでしょう。

だけど、置きっぱなしで、名前すら書いてありません。

 

そこで1週間も置きっぱなしだったら、きつねの子のものにしてもいいっていうことにしようとしました。で、楽しみに待つわけです。マイルールなんですが・・・

黄色いバケツを見つけたのが月曜日で、次の月曜日まで、1日ごとにきつねの子が黄色いバケツを見ながら、待つようすが書いてあります。

 

「げつようびには、ぼくの もの 

きいろい ばけつは ぼくの もの。」

きつねの こは、でたらめの ふしを つけて うたいながら、 ばけつの まわりを ぐるぐる まわりました。

 

こんなふうに、きつねの子が黄色いバケツに想いを寄せているようすが、日を追うごとに書いてあります。読んでいると、だんだんきつねの子の気持ちになってきて、月曜日にバケツはあるんだろうか?

きつねの子がこんなに黄色いバケツのことを思っているんだから、バケツがあってほしいと思うのではないでしょうか。

本当はきつねの子のバケツじゃないのに、置きっぱなしにした方が悪いんじゃないのかしら・・・って思うかもしれませんね。

 

さて、では、月曜日に黄色いバケツはあったのでしょうか?

それとも、無かったのでしょうか?

その答えは、本を読んでいただくとして、

きつねの子は、じつは日曜日の夜に、黄色いバケツの夢を見るのです。

強い風が吹いてきて、黄色いバケツが月に向かって、飛んでいってしまう夢でした。

 

このことについて、作者の森山京さんは、あとがきでこう書いています。

 

きつねの子の記憶の中では、いつまでもぴかぴかで、まっ黄色の、自分のバケツであり続けることでしょう。

 

たった1週間でしたが、きつねの子は、いっしょに過ごした感動と喜びを持つことができました。そのため、

 

「いいんだよ、もう。」

きつねの こは、きっぱり いうと、かおを あげて、そらを みました。

 

と、あります。

これだけの心境には、大人でもなかなかなれません。

この黄色いバケツの所に、別の何かの言葉を入れてみれば、それがわかることでしょう。

家族、恋人、友人の名前、あるいは仕事とか、スポーツや趣味の何かとか、人生で人は大好きな何かと出会って、そうして、それはひと時あなたと一緒にいて、いつかすべて去っていきます。

その時、ワタクシはこのきつねの子のように、

「いいんだよ、もう」

と、顔を上げて空を見ることができるでしょうか。

 

 

森山 京(もりやま みやこ)さん

 

1929年、東京に生まれる。

「きいろいばけつ」「つりばしゆらゆら」などの『きつねのこシリーズ』(あかね書房)で路傍の石幼少年文学賞、「あしたもよかった」(小峰書店)で小学館文学賞、「まねやのオイラ旅ねこ道中」(講談社)で野間児童文芸賞、「パンやのくまちゃん」(あかね書房)でひろすけ童話賞を受賞。

ほかに「てんぐちゃん」(理論社)、「クー」(ポプラ社)などがある。


きいろいばけつ (あかね幼年どうわ) [ 森山京 ]

 

 

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ワタクシは時どき、本の中の文章をそのまま書き写していますが、

やはり作者の思いは、文章そのものに宿るように思うからです。

同じような意味でも、どういう語彙を使って、どう句読点を打つかなど、それらがあいまって作者の個性ある作品になるので、そこを要約してしまうと、どうも作者の息づかいが薄れてしまうように感じるからです。

また、作者の文章をそのまま書くことで、文章の勉強になるということもあります。

そういうわけで、ワタクシは特に心に響いた文章は、そのまま書いています。

 

 

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春の麗かな陽気にさそわれて、元綾瀬川を散歩したら・・・👟・👟

川沿いに梅が満開で、ほっこり(⌒∇⌒)・・・しました💓

春の淡い空と白い梅の花です。

 

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梅花の先に目をやれば・・・

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鴨が楽しそうに泳いでいます。

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すご~~くたくさんの鴨が、あっちへ行ったり、こっちへ来たり、もぐったり、飛び立って岸へ上がったり、岸から水に飛び込んだり・・・って、はしゃいでしる感じです。

「待って、まって~~っ」

って、追いかけっこをしているような鴨もいたりして。

 

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水仙や小花が咲いているベンチに座って、ひと休み。

ああ、のどかだな~~。

今度、コーヒーでも持ってこようかな~~。

平和な時代の日本に生まれて良かった!!

と、しみじみ。

仲がよい2羽の鴨さんがいました!

親子? 夫婦? 友だち?

 

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仲良きことは、美しきことかな。

 

と 言ったのは、誰でしたっけ?

すべての幸いと豊かさは、仲が良いところにあるんだな。

としみじみと思った麗らかな春の散歩びよりでした。

 

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黄色いポストの郵便配達 斉藤洋/児童文学/感想・レビュー

春の夜、家のそばの公園に大きな桜の木が満開に咲いていました。

しかも、すべり台がある砂場の中に、根をはって立っているのです。

不審に思って、「市役所に連絡する」とつぶやくと、

翌日には、ぶらんこの横に立っているのでした。

 

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黄色いポストの郵便配達 斉藤洋/理論社

お題「我が家の本棚」

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まもなく桜の木はこつ然と姿を消してしまいましたが、翌年から春になると日本中のあちこちから、桜の木からの絵葉書が届くようになりました。

 

あらすじ

 

梅雨の晴れ間に、紅茶を飲みながら手紙を書いていると、いきなり郵便配達のマンボウが現れた。そのマンボウは紅茶が好きで、紅茶をごちそうしてくれたら手紙を届けてくれるという。

しかも、このマンボウは切手がない動物のための黄色いポストの配達人だというのだった。しかも、その黄色いポストは、庭の夏みかんのとなりにいつの間に置いてあるのだった。

マンボウは手紙を受け取ると、空を飛んでいってしまった。

 

つぎにマンボウがやってくると、ウミガメの話をしてくれた。

ウミガメは、のんびりするためにマンボウになろうとしたり、大きなクジラになろうとしたけど、みんな上手くいかなかった。つぎはカッコ良く飛ぶトビウオのまねをしているけど、まだ飛べていないと話す。

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そこでマンボウに、あなたの友だちのウミガメさんは飛べるようにならなかったのに、どうしてあなたは飛べるんですか?と尋ねると・・・

 

「ウミガメはね、トビウオになりきって、トビウオみたいに飛ぼうとしているから、飛べないんですよ。それは、ウミガメだってわかっているはずです。

ウミガメはウミガメのままで飛ぼうとすれば、そんなに練習しなくても、すぐ飛べるようになります。

ぼくのまねをしてのんびりしようとせず、ウミガメのままでのんびりするなら、のんびりするくらい、練習しなくてもできるはずです。それとおなじですよ。

ウミガメがそうしないで、トビウオになりきって飛ぼうとするところが、まさに修行なんですよ。

ぼくは、マンボウの気分のままで飛ぶわけですから、かんたんに飛べるのです」

 

と言って、マンボウは夏の空に向かって飛んでいってしまう。

そこでわたしが、人間の気分のままで跳ねてみたけれど、体が宙に浮くなんてことは起こらなかった。

 

そして、このマンボウもじつは、自分のシッポが気に入らなくて、カジキマグロのしっぽを探しながら、黄色いポストの郵便配達をしているという。

 

さて、この主人公は引越しを何度かしますが、そしてそこが都心の十階建てマンションの最上階でも、ちゃんとやってきて郵便物の集配をして、行方がわからない友人の所へも探して行ってくれるのですが、

この友人が入った迷路というのが、これまた不思議な迷路で・・・。

 

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感想など

主人公のわたしの独白でつづっていく『黄色いポストの郵便配達』は、

なんともファンタスティックな桜の木からのエピソードで始まります。でも、じつは桜の木の話ではなくて、マンボウが郵便配達人という設定です。手紙を持っていくこともしますから、集配ですね。

マンボウの郵便配達人は、なんと空を飛んで郵便物を集配します。これが鳩でもなくコウノトリでもなく、ペリカンでもないという意外性がミソですね。あまりにも意外なので、そうなのかという即時に納得させられてしまうパワーがあります(笑)( ´∀` )。

 

普通の赤いポストが切手を貼って出すのに対して、黄色いポストは切手がない動物のためのポストだというのです。

そうだったのかと思い海外を探したら黄色いポストがありました。しかし、これは切手を貼って出すポストですね(笑)。

桜の木といい、ウミガメといい、みんな個性豊かなキャストなんですが、

後半のわたしの友人の行方というのが、また別の意味での不思議な内容になっています。

前半が右脳的感覚的なファンタジーならば、後半の遊園地で迷路に迷って出てこれなくなってしまうこのエピソードはどちらかというと左脳的なファンタジーのようです。

左脳的というのはやや理屈っぽく、村上春樹さんのファンタジー『ふしぎな図書館』と似た構図になっています。

たとえば村上春樹のふしぎな図書館で出てきた美少女と新月の関係と、黄色いポストの郵便配達の迷路での観覧車と太陽の関係など、それぞれが何かの象徴として描かれている点などです。

 

ただ全体的には、こういう配達人がいたら面白いだろうなと思います。

それで、つい紅茶を入れて誰かに手紙を書いてみようかなという気分になりますね。

もちろん出すのは赤いポストなんですが( ´∀` )、なんとなく黄色いポストの郵便配達人が来ないかな、なんてちょっぴり思ったりもして。

日常生活の夢がありますね。

やって来るのはマンボウでなくても、別の何かでもいいんですけれど。

そういえば、マンボウは近く配置転換があるそうだと書いてありました。

今度は、どんな配達人が来るのでしょう?

楽しみですね。

 

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斉藤 洋(さいとう ひろし)さん

1952年東京都生まれ。亜細亜大学教授。

1986年『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞を受賞。

1988年『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞を受賞。

1991年「路傍の石」幼少年文学賞を受賞。

作品に、『ドルオーテ』『シュレミールと小さな潜水艦』(以上は講談社)

『ベンガル虎の少年は…』(あかね書房)『ジーク』『白狐魔記』(偕成社)など多数。

 

 


【中古】 黄色いポストの郵便配達 理論社ライブラリー/斉藤洋(著者),森田みちよ 【中古】afb

 

 

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