桜さくら堂

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ねこの看護師ラディ/童話・絵本/感想レビュー・あらすじなど

その こねこの 名前は ラディ

きずだらけで

やせほそって

からだの 毛も ぬけおちています

 

ラディがアニマル・シェルター(動物保護施設)に連れてこられた時、獣医師がつぶやきました。

 

「ここに 来るのが もうすこし はやかったらなあ・・・」

 

ねこの看護師ラディ/渕上サトリーノ・文 上杉忠弘・絵/講談社

 

ただ死を待つだけのように見えたラディでしたが、一生懸命生きようとして、ついに3か月後、奇跡のように回復します。

その後、ラディが窓辺でうたたねをしていると、次から次へと傷ついたり病気で弱った動物がやってきます。

車にはねられた白い大きな犬、火傷をしたヘラジカ、木から落ちて飛べなくなったフクロウ、足を折ってしまったリス・・・・

ラディがのぞきこむと、車にはねられた犬はぶるぶると苦しそうに震えていました。

それを見たラディは・・・

 

だれも いなくなると

ラディは その 大きな いぬに

そっと ちかづいていきました。

 

そして いぬを こわがるどころか

そっと よりそって

からだを なでつけると

ぴったりと いぬを だきしめたのです

 

その日からラディは毎日診察室へ行って、そっと寄り添います。

するとどの動物も安心したように、すやすやと眠り始めるのでした。

唸り声をあげて牙をむいてきたシェパードでさえも、ラディの瞳を見つめるとすっと静かになりました。

 

ラディは ふしぎな ねこです

病気を なおせるわけでは ありません

でも そこに いるだけで

おだやかな 空気が 動物たちを つつむのです

 

ラディはどうしてそのような行動をとるようになったのでしょう。

死ぬような境遇に置かれながら、ラディはそれを恨まずに純粋な愛の行動をしていまが、この話は作り話ではなくて、実話なのです。

 

2,014年11月、ポーランド北部のブィドゴシュチュという町で保護されてアニマルシェルターに連れてこられた黒い子猫が、ラデメネスという名前でこのお話のもとになっています。

ラデメネスはこのお話のように死にかけましたが、必死で生きようとしました。

そして、元気になるとラデメネスは、どんな大きな動物がやってきても、怖がることなく近づいて、抱きしめて、苦しむ動物が回復するまで、やさしくいたわるようになったのです。

 

著者・渕上サトリーノさん

1974年生まれ。映像・デザインディレクター。書籍の編集・執筆も手がけ、犬を題材にした『白いソニア』(自由国民社)はベストセラーになった。

 

絵・上杉忠弘さん

1966年、宮崎県生まれ。イラストレーター。セツ・モードセミナー卒業。

映画「コララインとボタンの魔女」のコンセプトアートで、第37回アニー賞最優秀美術賞を日本人として初めて受賞。

ディズニー映画「ベイマックス」でもコンセプトアートを担当し、物語の舞台づくりを手がけた。

 

 

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