2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧
台風で大洪水があった翌日、あふれたドブ川のそばのゴミ山で、ぼくは変な生き物を拾った。家に帰って洗ってみたら、そいつはカッパの子どもだった。 「おまえはじっぽだぞ、じっぽ。いいな」 そういったぼくを、カッパはまんまるい目で見あげて、 「くるっ」…
今週のお題「夏野菜」 子どもの頃には、トマトにお砂糖をかけておやつとして食べていました。それでずうっとトマトは、バナナやみかんやメロンと同じ果物だと思っていたんですね。 ところが大人になったある日・・・ スーパーで果物特売の日があって、くだも…
学生時代の夏休に、銀座のラーメン店でアルバイトをしました。 お客の注文をとって調理場に伝え、出来たら運んで提供するという仕事です。 お昼になるとあっという間に満席になり、すごく忙しくなります。 初日か2日目かのまだ慣れない頃、テーブル席に4人が…
人が住まなくなった民家を店に改築したのだろう。花のない庭には、支柱も鎖も赤く錆びついたブランコが置き忘れられていた。ドアの両側には棕櫚の木が番兵のように突っ立っている。 ドアを開けると中は、良く磨かれたダークブラウンの床に、きちんと揃えられ…
今年は小さなメダカの赤ちゃんがいっぱいです。 棒のようなもの、線のようなもの、点のようなものなど、ちょっと見にはゴミみたいに見えるんですが、みんなメダカです。 少し拡大してみましょう。 さらに、もっと大きくしてみます。 ヒメダカや白いメダカ、…
捨て猫がいるらしいという話を聞いたわたし(=作者)は、真夜中に探しにいきましたが、見つかりませんでした。 翌日も暑く、天気予報では最高気温が34度にもなるといっていました。 心配でたまらなくなり、わたしは再び公園に探しに行きました。 草むらは…
満員電車は辛いですが、じつは同じ満員電車でも天国と地獄があります。 特に夏は。 言うまでもないですが満員電車では、立ってる人は地獄(のように辛い)です。 足は疲れるし、冷房は効かないし、変な匂いがしたり、息苦しかったり、スリや痴漢に警戒もしな…
羽根ペンを買ったことは以前書きましたが、加えて今度はもう1本普通のつけペンを買いました。 やはり羽根ペンですと、だんだん羽根部分が摩耗しボロになってしまいそうなので、取り扱いに気を使います。そこでお気軽に使えそうなものを探したところ、ちょっ…
昨年の夏に散歩で出会った百日草に、いつもの園芸店に並んでいたので連れて帰ることにしました。黄色とオレンジです。 www.sakuradoo.com 百日草の原産地はメキシコです。向日葵と同じで、どちらも夏に強く太陽のような花ですね。 下からも小さきお日さま百…
観光地は、〈 舞浜・千葉県 〉で。 よく子供とディズニーランドへ行っていた時代がありました。 どの季節にも行ったはずなのですが、いつもそれは夏だったような気がしてます。 たくさんの楽しい思い出と、胸の奥にはひっそりと氷のような想いも・・・。 ひ…
蛙の短編を書こうかな、と思ったときに、 何気なくTVで観た創作和菓子職人のことがふとよぎりました。 その人は、6月の和菓子として季語の「芒種」という和菓子を作るために、わざわざ田んぼまで行って農家の人にお話を聞いたりして、イメージを膨らませてい…
「あんた、逮捕されたんじゃなかったのか」 「されたよ。だけど釈放された」 「釈放・・・」 「前にいっただろ。自白は証拠の王様だって。その王様がいなきゃ、奴らはどうしようもないんだ」 言葉がでなかった。今回もまた黙秘を続け、処罰を免れたというの…
乗るつもりだった電車に乗れずに、次の電車を首を長くして待っていると・・・ あ、来た来た、やっと来た‼ 遠くにぽつりと小さな電車の姿が見えます。 もはや遅刻か、それとも間に合うかのぎりぎりな感じです。 進むのやけにのろくないか、あの電車・・・ 電…
1770年創業の英国老舗ブランド・スポードのブルーイタリアンは、19世紀初期にデザインした古代ローマの伝統的な風景をモチーフにしています。 1806年にジョージ4世から、英国王室御用達として”ロイヤル・ウォラント(王室委任状)” の称号を授かりました。 …
黄昏横丁二丁目は、魔法使いたちの住む街だ。 普通の人たちが暮らしている世界と、ほんの少しだけずれた場所にあり、魔法使いたちはそれぞれ自分の魔法を活かしたお店を開いている。 十年屋。作り直し屋。いろどり屋。お天気屋。封印屋。 そして、桜さくら屋…
庭にクチナシの花が咲きました。 2年前にひとめぼれして(いつものやつですね)小さな鉢植えを買ってきて、花が終わったときに地植えをしたものです。 昨年は花を2つ、3つくらいつけただけでしたが、今年は蕾をたくさんつけてくれました。咲いてみて、八…