桜さくら堂

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椅子のあるエレベーターに居待月〖兼題:エレベーター/季語:居待月〗俳句

片隅に小さな椅子が据え付けてあるエレベーターがあります。

足腰が弱った人や病気やケガをした人などが座るためでしょうか。

狭いなかでも、弱者のための心遣いのある空間があるのを見ると、心がなごみます。

また非常時のものが入っている椅子もありますね。

 

 

椅子のあるエレベーターに居待月

 

居待月〖秋の季語:天文〗居待

名月を過ぎると出が徐々に遅くなり、姿も少しずつ欠けていく月を惜しみ、一夜ごとに名を変えて愛でます。

「立待月」は、月の出を立って待つという意から。

「居待月」は、旧暦八月十八の夜の月。立待月よりも出がさらに遅いので、座して待つという意。

 

句は、座って月が昇るのを待つ居待月と、座ってエレベーターで昇っていくのを重ねてみました。

 

「椅子のあるエレベーター」とかけて、「居待月」ととく。

そのココロは…

どちらも、(見ると)明るい気持ちになるでしょう。

 

 

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