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はじめての俳句づくり/辻桃子 著/感想レビュー・内容紹介など

 

この本は、俳句に興味があるけれど、どうやってつくったらよいのかわからない、という初心者のために、とりあえず最初の一句をつくるための手がかりとなればよい、と思って書きました。」 ー 辻桃子ー

 

このように俳句の雲の上にいるような人が、こうした下まで降りてきて解説してくれることはありがたいものです。

そして、私はやはり五感のなかでは、見たものに心情を重ねた句が好きですね。特に美しい風景はいいものです。

この本は名句に美しい写真が付いていて、ただ鑑賞するだけでも楽しめます

 

はじめての俳句づくり/辻桃子 著/日本文芸社

〔句作の基本からワンランク上の作品の仕上げ方〕

 

まず、春夏秋冬の初めに、〔俳句鑑賞のポイント〕という美しい写真付きの名句が挟み込んであります。これが素敵です。

今は秋なので、秋のところを見てみましょう。

 

 

なんだかこれだけ眺めていても、しみじみとしてきますね。

 

俳句の基本は、五・七・五の定型におさめることと、季語を入れるということです。

この二つさえ守られていれば、これは俳句といえます。

上手につくる必要はありません。

あなたが見たこと、思ったことを、あなたの言葉で詠んでみましょう

 

これはうれしい言葉です。

これだったら俳句を楽しめそうですね。私は最初のころは、やはり他人の評価が気になって、こんな句を詠んだら「才能ナシ」かな、「凡人」かな、なんて思って、あまり俳句を楽しめませんでしたね。

それが最近になって、ようやくそういうことが気にならなくなってきました。

すると俳句を詠むのが楽しくなりました。

 

俳句はつくりながら学んでいくことが大切です。

季語の意味や切れ字について知ることで、俳句も上達します。

 

これもそうですね。

やはり早く上達しようとあせってはダメですね。

階段を1段1段登っていくように、俳句の決まりごとや技術を1つ1つ知っていく、また1句1句詠んでいく、人の俳句も1句1句読んで味わっていくということが、遠回りのようですが結局は一番の近道のように思えてきました。

 

この本は第1章では、俳句づくりの心がけを、

第2章では、具体例をあげながら基本の決まりごとを、

第3章では、初心者の実作と添削の例を、

第4章では、より上達するための学び方を、

第5章では、発表の方法や句会についてなど、ポイントをあげながら丁寧に解説されています。

 

著者 辻桃子さん

1945年、横浜生まれ。大学1年のときに俳句入門。

楠本健吉、高柳重信、波多野爽波に学ぶ。

1987年、俳句誌『童子』を創刊、主宰。「桃子の俳句はがき絵塾」主宰。

NHK-BS「俳句王国」主宰。『NHK俳壇』俳句はばき絵連載。NHK文化センター俳句講師。俳人協会会員。現代俳句協会会員。

著書に句集『桃』『花』(ともに牧羊社)『童子』(角川書店)『ねむ』(ふらんす堂)『雪童子』(花神社)他多数。

 


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