千葉県 お題 小湊鉄道 〖敬称略〗
俳人 夏井いつき選
MC:浜田雅功/アシスタント:清水麻椰(MBSアナウンサー)
第6位 千葉ロッテマリーンズ 山口航輝(千葉県出身)
風光る五分着まであの子待つ
添削:あと一本(便)あの子を待てば風光る
第5位 ぼる塾 田辺智加(千葉県出身)
春日傘少女のような祖母の顔
添削:春日傘振って少女のような祖母
第4位 小倉優子(千葉県出身)
春風の房総地磁気逆転の跡
添削:春風や地磁気逆転せし地層
第3位 皆藤愛子(千葉県出身)
春日和チャー弁膝に水平に
添削:チャー弁は膝に二人の春日和
第2位 フルーツポンチ 村上健志(茨城県出身)
てふてふの過るトロッコ列車かな
添削:蝶よぎりゆく吹き抜けの展望車
👑第1位 立川志らく(東京都出身)
忘れ物を探しに菜の花を行く
京都府 お題 春の三条大橋
5位 篠田麻里子(福岡県出身)
天然の若鮎群れて遡上中
添削:若鮎を都の水はよろこびて
第4位 中田喜子(東京都出身)
ひそと待つ花街のひと花衣
添削:ひそと待つ日々花街の花衣
第3位 FUJIWARA 藤本敏史(大阪府出身)
春色の洛中馴染みなく緩歩
添削:春色の洛中そぞろなる緩歩
第2位 森口瑤子(東京都出身)
ささくれた橋へ零るるさくらかな
添削:ささくれし橋へ零るるさくらかな
👑第1位 千原ジュニア(京都府出身)
初蝶の止まる擬宝珠の刀傷
添削:初蝶のきて擬宝珠の刀傷
三条大橋・擬宝珠の刀傷
元治元年6月5日、三条木屋町(三条小橋)の旅館「池田屋」に潜伏した長州藩・土佐藩等の尊王攘夷派志士を、京都守護職配下の新選組が襲撃した池田谷騒動の時についた刀傷との伝承がある。
三条大橋の南北の欄干、西から2つめの擬宝珠。袖の小さい物も含めると3つめ。
YUYUの気ままな感想コ~ナ~です~~(((o(*゚▽゚*)o)))
立川志らくさんの句は希望のある春らしい句ですね。この句から、
谷川俊太郎さんの二十億光年の孤独のなかの「かなしみ」という詩が浮かんできました。こんな詩です。
かなしみ
あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
何かとんでもないおとし物を
僕はしてきてしまったらしい
透明な過去の駅で
遺失物係の前に立ったら
僕は余計に悲しくなってしまった
心にいつまでも残る詩です。
谷川俊太郎さんの青い空辺りでなくしてしまったものを、
立川志らくさんの菜の花の中へ見つけにいく・・・
のような感じで、希望があっていいですね。菜の花の黄色は、希望の色ですから。
千原ジュニアさんの初蝶と擬宝珠の刀傷の句も、とてもロマンがあってカッコいい素敵な句だなぁと感心しました。流石です。
「初蝶の止まる」が出来過ぎているというご指摘があり、「初蝶のきて」の方がより自然だということでした。
なるほど確かにそうかもしれません。きての方が、動きも出てきますし。
ただ擬宝珠の刀傷といういわくつきのものとなると、どうでしょう。
蝶や蛍などの美しく儚いイメージのあるものに、人は亡くなった人の魂を重ねることがよくあります。
仮に池田谷騒動の新選組かあるいは誰かの魂を、蝶に重ねてみたとしたら、「止まる」もアリなのかなという感じもします。
ここまでくると好みの問題になるのでしょうが、ならば私としては・・・
蝶はオオムラサキがいいなぁ.。o○
あっ、そこ⁈ (⇐いつものやつ、ツッコミです)
今回は俳句を作るのではなく、「鑑賞」してみました。
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