わが家からほど近い交差点の向こうのアパートに、腰が曲がったおじいさんが住んでいて、アパートの駐車場の片隅に小さな花壇をつくっていいました。
そこはよく車が通り人通りも多いところに面していて、そこにしゃがんで草を抜いたり、植え替えをしたり、お水をやったりするおじいさんの姿をたびたび見かけました。
春はスミレにジュリアンにベゴニアに、夏は朝顔にマリーゴールド、秋はコスモスに冬はシクラメン、あと名も知らない小さな花々が、いつもきれいに咲いていたものです。
特に朝顔の花は、毎年どこよりも早くどこよりもたくさんの花を見ごとにつけて道行く人を楽しませてくれたものでした。
それが今年の夏ごろから、姿を見かけなくなりました。そして、日を追うごとに花の姿も勢いがなくなり枯れていきました。
とうとう最後の花も枯れて、いつしかそこには美しい花に変わって雑草が生えてくるようになりました。そして、今年の夏には、朝顔の花は咲くこともありませんでした。
あのおじいさんはどうしたのだろうと思いましたが、尋ねる人もいません。
それが今頃になって、勝手に生えたと思われる朝顔のつるに花が咲きました。
とても小さな花が、1つ、2つ……
それを見つけたとき、なんとなくおじいさんは大丈夫なんじゃないかと、ふと思いました。
細ぼそと朝顔が咲く二つ咲く
朝顔〖秋の季語・植物〗牽牛花・蕣
熱帯アジア原産の一年生蔓草の花です。
『万葉集』(巻8)にある山上憶良の「秋の野の花を詠む二首」によって、朝顔は秋の七草の花の一つとされました。
俳句では、この『万葉集』以来の伝統として、秋の季語としています。
そもそも朝顔は奈良時代に唐から薬用として渡来し、その花の美しさに魅せられ、いつしか観賞用の花となりました。
句は『・・・朝顔が咲く二つ咲く』とリフレインして、咲くを強調して思いを重ねてみました。花も2つで、咲くも2つです。
プレバトの「~だった~だった」の技法の変形で使ってみました。
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