桜さくら堂

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雪のかえりみち/絵本・童話/感想・レビュー・あらすじなど

ぼくが1年生だったときの冬は

とくべつでした。

そのときのことをおもいだすと、

うちの人がみんなニコニコしだすのです。

お母さんなんか、

ぼくのおでこをゆびでピンとはねたりします。

 

雪のかえりみち/藤原一枝❄作/はたこうしろう❄絵/岩崎書店

 

朝は少しだけ降っていた雨が、学校にいるうちに大雪になります。

初めは友達と雪合戦をしてうれしかったのですが、

ひとりで学校から帰る道は、なかなかバスが来なくて心細くなってきました。

 

手のさきと足のさきがジンジンしてきました。

手ぶくろはないし、くつは雪がしみこんでいます。

雪はぼくをめがけて、あとからあとからふってきます。

 

まわりにはぼくのような子供はいないし、おじさんやおばさんが、「バスがきませんねー」といいながら、身体をちぢめています。

ぼくは前にお留守番をして、すごく寂しかぅたことを思い出して、ますますつらくなってきて、とうとうクスンクスンと泣き出してしまいます。

そうしたら、

 

せのたかいおにいさんが、

「ぼうやー、さむいねー。カバンもってあげようか」とはなしかけてきました。

「うたをうたおうか」といって、「雪のふるまちを」をうたってくれました。

 

やっと来たバスは混んでいたので、ぼくが立っていると、おばさんが、

 

「まあ、つめたそう。この手ぶくろをしなさい」といってぼくのそばにきました。

そして、ぼくがことわったのに、

「あとですててもいいから」と、むりやり手ぶくろをはめてしまいました。

 

かじかむ手で家のドアをあけたら、お兄ちゃんが飛び出してきて……

 

天気予報では明日から急に寒くなって、雪がふったり北風がふいたりする真冬のような寒さになるそうです。

この『雪のかえりみち』という絵本は、とくに大きな出来事や事件が起こるわけではありません。誰でも経験したことがあるような雪の日の、ちょっとした非日常を描いたものです。

でも、読みおわったとき、心がホカホカと温かくなってきました。

 

子供でも大人になってからでも、上手くいかないことってよく起こってきます。

そんなとき、ぼくが凍えた気持ちで「雪はあとからあとからふってきます」って思ったように、「嫌な出来事はつぎからつぎにやってきます」って思ったりしませんか。

そして、そう思うことで、「不幸なのは自分だけなんだ」って考えて、ますます自分を追い込んでしまったりして……。

 

夕がたに、あわてて仕事から帰ってきたお母さんが、「やさしい人がいっぱいいてよかったね」と言います。

うたをうたってくれたせのたかいおにいさん、

手ぶくろをはめてくれたおばさん、

ぼくが家についたとき、ホットミルクをつくってくれたおにいちゃん……

 

『雪のかえりみち」を読んでいると、

まっ白く降り積もった雪の美しさや楽しさや、スキーに行った日のこと、雪合戦をした日のこと、冷たくてかじかんだこと、雪かきで大変だったこと、ぬかるみで足を取られて転んだことなど、次からつぎへと思い出がよみがえってきます。

 

また冷たく辛いような人生でも、やさしい人はいっぱいいたんだと気づかされます。

そんなおにいさんやおばさんのような人に出会えたらいいな、

そして、それよりも、なれたらいいなと思ったのでした。

 

作者・藤原一枝さん

1945年愛媛県松山市生まれ。小中学校を北海道留萌市で育ち、大学時代図書館で絵本の読み聞かせをする。

1971年小児科医になり、都立墨東病院で小児脳神経外科医として25年間勤務する。

1989年から音楽・講演・アニメを楽しむ「ホモ・ルーデンスの会」を主宰。

『おしゃべりな診察室』(講談社)『医者も驚く病気の話』(平凡社)『カイワレはこうして犯人にされた』(悠飛社)など。

 


雪のかえりみち (えほん・ハートランド) [ 藤原一枝 ]

 

 

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