桜さくら堂

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つきよのふたり/絵本/感想レビューなど

つきよに ふたり。

セミ ジッジッと ないた。

だいぶつさま わらった。

 

つきよのふたり/井上洋介 文・絵/小峰書店

 

まるで子供が描いたようなのびのびとして夢が広がるような絵が、大きな絵本いっぱいに描いてあります。

そして、仲良しのふたりの名前がすみっこに、ひらがなで短く書いてあります。

たとえば、

つきよに

てっきょうポンポンじょうき

なかよし。。。と。

それから、

チョウチョウせんろ。

 だいぶつさまセミ

そんなふうに、月夜に仲良しのふたりをならべています。

なかよしのふたりは、ほとんどが物だったり虫だったりします。

そのふたりの距離感が絶妙で、たとえば、コウモリガサとものほしはなるほどなと思います。

でも、チョウチョウせんろは、なんでかな。

だいぶつさまセミも、今一つ、分かるようで分からない微妙な距離感です。

でも絵が温かいので、分かったり分からなかったりしながらページを繰っていくと・・・

 

つきよに ダンゴムシぶらんこ なかよし。

 

ここまできて、はっとしました。

これは子供なら、確かにそうなのです。

ダンゴムシもブランコも、子供が小さいころに大好きでよく遊んだものでした。

たぶん、大人には『なんでこのふたりが仲良しなの』と思うようなふたりでも、子供ならたぶん分かるのです。

なぜなら子供は、心の目で見るのですから。

 

つきよに ネコと とうろう なかよし。

とあります。

これは猫好きなら、分かる・・・かな。

最後のページには、ぼくとなかよしなのが書いてあります。

なるほどな、と思いました。

 

お日さまのもとでは形を目でみますが、月夜には心で見るのです。

月夜には物の本当の姿が見えるのかもしれませんね。

大人もこの絵本を心で見たら、きっとお似合いのふたりだと思うでしょう。

そして、この「つきよでふたり」の絵本が、

つきよに あなたとえほん なかよし になるかもしれませんね。

 

 

文と絵 井上洋介

1931年東京生まれ。第37回小学館絵画賞、第6回日本絵本大賞受賞。

画集に『木版東京百画府』(京都書院)、『電車画府』(パルコ出版)など。

絵本に『まがればまがりみち』『あじのひらき』(福音館書店)、『でんしゃえほん』(ビリケン出版)、『あなぼこえほん』(フレーベル館)、『ほうし』(イースト・プレス)、『ぶらぶらどうぶつえん』『わっ』『やまのばんさんかい』(小峰書店)など多数。

 

 


つきよのふたり (にじいろえほん) [ 井上洋介 ]

 

 

 

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