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仕事の量も期日も変えられないけど、体感時間は変えられる/感想レビューなど

大人になるほど、「1年が過ぎるのが早いな…」と感じていませんか?

その日に片づけようと思っているタスクが、いつも間に合わない。

「毎日もっと余裕があったらいいのに…」って思っていませんか?

その悩み、『時間学』研究者の一川誠教授が解決します。

 

仕事の量も期日も変えられないけど、体感時間は変えられる/一川誠/青春出版社

 

・時間には、「物理的な時間」と「心理的な時間」があり、大人になるほど1年が早く過ぎると感じるのは、この2つの要素がかかわっていると一川教授はいいます。

 

物理的な時間というのは、世界標準時間通りに規則正しく進む時間です。

 

これに人間の代謝がかかわってきます。

身体の代謝が激しいときには、「心理的な時計」は早く進みます。速くなった心理的な時計の進み方に対して、物理的な時間は変わらずに進むので、「物理的な時計」の進み方は相対的に遅くなることになります。

このようなズレがある状態では、「時間がゆっくりと進んでいるように感じられること」ことになります。

老人よりも子供の方が新陳代謝が激しく活発で動作も速いので、時間が過ぎるのがゆっくりと感じられるようになります。

 

もう1つの要因は、「体験する出来事の数」ともかかわってきます。

子供は「生まれて初めて」体験する出来事が大人より圧倒的に多く、それがみんな記憶に残るため時間が長く感じられます。

ところが大人は、「前にもやったことがある」「前にも見たことがある」事がらのルーティンが多いという日常を送っています。

「あとで思い出される出来事」が少ないと、その期間は特別なこともなく、ただ淡々と過ぎていった期間として記憶されることになります。すると、思い出される出来事がほとんどない期間であるため、あっという間に過ぎてしまったように感じるられます。

 

その対応策としては、

・ハレの日(特別なことをする日)をつくること。

・1日の振り返りをして、その日あった出来事を記憶に残すようにする。

の2つをあげています。

 

なるほど。そうかもしれません。これはすごく参考になりました。

これからはもっと、ハレの日を作って新しい体験をするように心がけましょう。

特別な体験は難しく考えなくても、たとえば新しい調理法を試してみる、服を新調してみる、新しい趣味を始めてみる、サークルに入ってみるなど、簡単にできるものがたくさんあります。

特に子供の頃は何もしなくても新しい出会いがたくさんありましたが、歳をとるにしたがって出会いが少なくなってしまいます。自ら進んで新しい出会いの場に出かける努力が必要になりますね。

 

あとは毎日、一日をふり返って記憶を定着させることです。

……これはやっています。今年から「いいこと日記」をつけ始めましたから。しかも、これは楽しい時間になっています。

 

それともう1つ、時間が足りない問題です。

このことについては、「パーキンソンの第1の法則」という興味深い法則を語っています。それによると、

 

「仕事の量は、与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」

 

という法則です。

「締め切りが1週間後であろうと、1か月後であろうと、結局、あなたの仕事の仕上がりは変わらない」

これは子供の夏休みの宿題から、官僚の時間や予算の使い方まで当てはまるといいます。これは心理学的には、人間ならだれしもそういうものだそうです。

 

やっぱりそうだったか……の感は否めませんね。(笑)( ´∀` )

これを打開するには、

1.「締め切りに合わせて仕事をしない」

2.中間目標を設定する

が有効だとか。

 

また、「人間はつい「理想の自分」の力量をベースにスケジュールを組んでしまう

ので、自分の作業スピードを過信しないことも大切だそうです。

人間には一般的に「自分の力量を過信する」という認知バイアスが働くので、その影響だそうです。

 

私もそうでした。この本を読んで、みんなそうだったのかと思って、ちょっと安心しました。そこで最近では、1日のタスクを、3つに絞ってみました。

今までは毎日、1つ、2つは達成できずに自分を責めがちでしたが、今は全部達成できるようになったので、自己評価が上がってきました。

 

他には、身体自身が持つ1日周期のリズムにあった効率的な生活の仕方の解説や、各個人のクロノタイプ(強い朝型、朝型、中間型、夜型、強い夜型)の診断票も付いています。ちなみに私は強い朝型でした。

自分のタイプが分かると、さらに時間を効率的に使っていけようです。

と同時に、時間の使い方について、こんな逸話も載っていて、考えさせられました。

 

「漁師とコンサルタント」という小話です。

 

 あるところに、魚釣りが好きな漁師がいました。

 漁師は好きな時間に起きて、釣りをして、子どもや友だちと遊んで楽しく暮らしていました。

 そこにMBAを取得したあるビジネスマンが近づいてきて、「今日は何時間くらい、釣りをしていたの?」とたずねます。漁師が「そんなに長い時間じゃないよ」と答えると、ビジネスマンは、なぜもっと働かないのか、余った時間にいったい何をするっていうんだ?とたずねます。

 すると漁師は、「家に戻ったら子どもと遊んで、女房とシェスタして、夜になったら友だちと一杯やって、ギターを弾いて歌をうたって。これで一日が終わりだね」と言います。

 ビジネスマンはそれに対して、こう言います。

「いいかい。きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだよ。そして部下を雇って、売り上げが上がったらボートを買おう。さらに売り上げが上がったら、もう中介人に魚を売るのはやめて、自前の水産加工会社をつくってビジネスを大きくするんだ。そしたら村を出て、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していけるだろう。きみはマンハッタンのオフィスビルから、企業の指揮をとるんだ。そうすれば老後にはお金ができるよ」

 

漁師は言います。「へえ、それからどうなるの?」すると、ビジネスマンは言います。

「そしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシェスタして過ごしたり、夜になったら友だちと一杯やって、ギターを弾いて歌をうたって過ごすんだ。どうだい? すばらしいだろう!」

※ちなみにこの話は、ネットでもたくさん紹介されていると本書に書かれていました。

 

著者 一川誠 教授。

千葉大学大学院人文科学研究院教授。博士(文学)。

1965年宮崎県生まれ。大阪市立大学文学研究科博士課程修了後、カナダYork大学研究員、山口大学工学部感性デザイン工学科講師・助教授、千葉大学文学部助教授・准教授を経て、2013年より現職。専門は実験心理学。

2000年、「時間学」に興味を持ち「時間学研究所」に携わる。実験的手法により人間が体験する時間や空間の特性、知覚、認知、感性における規則性の研究に従事。現在は特に、視覚や聴覚に対して与えられた時空間情報の知覚認知処理の特性の検討を行っている。

著書に『「時間の使い方」を科学する』(PHP新書)、『時計の時間、心の時間ー退屈な時間はナゼ長くなるのか?』(教育評論社)、『大人の時間はなぜ短いのか』(集英社新書)など多数。

 

 


仕事の量も期日も変えられないけど、「体感時間」は変えられる [ 一川誠 ]

 

 

 みなさん、こんにちは💛

いつもご訪問をありがとうございます。

 

この本は私にとって、とても参考になる本で有意義でした。

今年はたくさん新しいイベントを入れて、(記憶から)消えてしまう時間を減らしたいと思いました。

またタスクについても、自分の力を増し増ししないで、楽勝かなというくらいで丁度いいことに気がつきました。

あなたにとっても、何かお役に立つ内容があったら、私にとっても感想や簡単な要約を書いた甲斐があります。

もっと詳しくお知りになりたい方は、本書を読まれることをおススメいたします。

 

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