本書は「俳句研究」誌で連載された『恭二歳時記』を抜粋収録したものです。
と、あとがきにありました。さらに、こうも書かれています。
本書でとりあげた句のほとんどは、発表時話題となった作品です。
確かに出てくる句もすごい名句ばかりですし、俳人も雲の上のような人ばかりです。そのため感想よりも先に、読みきるのが大変でした。
同じ句でも、今までの自分の人生から読んだ句の内容と、小林恭二氏によって俳人の歩んできた重く深い人生からの考察とでは、雲泥の差を感じました。
この俳句がスゴい!/小林恭二 著/角川学芸出版
本書で取り上げられている俳人は、
高浜虚子、種田山頭火、尾崎放哉、久保田万次郎、西東三鬼、加藤楸邨、石田波郷、
森澄雄、金子兜太、飯田龍太
の10名の偉大な俳人です。
俳句も特に優れた名句が20~30句程度、小林恭二氏の読みが述べられています。
俳句もすごいですが、俳人の人生もすごいです。さらにいえば、時代背景もすごいのです。生活、戦争、病や死、偏見、抑圧などと戦いながら俳句と真摯に向き合ってきた人生がありました。
1冊でこれだけの俳人が語られているのですから、それぞれの俳人に割り振られた本のページ数はそれほど多くは無いのですが、とても深い内容なのでなかなか読み進められませんでした。
各々の俳人の人生が濃すぎるために、時には気が滅入ってしまうことも多々あるため本から離れては気分転換することもありました。
また中には深読みしすぎかなと思うところもありましたが、全体的にとても参考になりました。
著者・小林恭二氏
昭和32年、兵庫県生まれ。しぉうわ56年東京大学文学部卒業。
在学中は、東大俳句会に在籍。昭和59年、小説『電話男』が第3回海燕新人文学賞を受賞。昭和60年、『小説伝』が第94回芥川賞候補となる。平成10年『カブキの日』で第11回三島由紀夫賞を受賞。現在、専修大学文学部教授。
著書に『宇田川心中』『麻布怪談』ほかがある。俳句関連書に『俳句という愉しみー句会の醍醐味』『俳句という遊びー句会の空間』などがある。
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