桜さくら堂

いらっしゃいませ! 今日もあなたのために、とっておきのお話をご用意しました。

花園のはずれに痩せた夏薊

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 茨城県のフラワーパークのバラ園も、青い花ラプソディ・イン・ブルーエスカペート、歌麿、ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズなど……。まるで中世貴族のダンスホール(想像ですが)のような華やかさでした。きっと毎日、専門の人が肥料をやったり、水をかけたり、雑草をぬいたり、それこそ丹精込めて育てた花達なんだろうなと思いました。それもそれで美しくて良かったのですが、

ふと見るとバラ園の端の大樹の陰に、ひょろっと細い薊が咲いていました。そこは大事に育てられている花たちとは違って、日陰で雑草が生い茂っている痩せた土地でした。そんな所に、誰にも見向きをされずにほったらかしにされた薊が、精いっぱい咲いていました。

 それはまるで逆境で一生懸命生きているあなたであり、私でもあり、ひたむきに頑張っている名も知らぬ誰かのようにも見えました。そんな痩せた薊を見て、応援を込めて、一句。