暖かな緑の風が吹いてきました。
春風です。
すると、風に乗って庭先から、誰かの話し声が聞こえてきました。
「おいしそうな芽だねぇ~~💓
これって、もしかしてニンジンの芽かな?」
「あら、ニンジンの芽はそんな丸っこくないわ」
「じゃあ、ほうれん草だよ。ぼく、ほうれん草も好きなんだ」
薄茶色のうさぎさんが、そろっと手をのばします。
「こらっ、ダメよ。それはチューリップよ!!」
「きっと、ここの家の人が育てているんだわ」
「ホントかなあ。だって人間だったら、もっとまっすぐに、ちゃんと植えるはずだよ。
だからねぇ、これは自然に生えたんだよ。つまり、ぼくらが食べてもいいってことなんだ」
「人間だって、いろいろなのよ。きちんとまっすぐに植える人もいれば、こんなふうに適当な人もいるの。うさぎと一緒よ。
それにチューリップはかわいい花が咲くんだから、食べちゃダメなのよ」
「ふう~~ん、じゃあ、テキトーなその人って、きっとぼくみたいなんだね」
すると、今後は裏の方から・・・
「ねえ、見てみて。長い~~い草が生えてるよ」
「あっ、リスさん。
それは水仙よ。もうすぐ、黄色い花をつけるようになるの」
「ふ~~ん・・・」
「ねえ、君。その草、食べちゃだめなんだって」
「だいじょうぶだよ。
ボクは花の草を食べたりなんかしないよ。ボクが好きなのは、木の実なんだ。
チューリップと水仙の花、咲くのが楽しみだねぇ」
平和で麗らかな春の日の庭での、小さな出来事でした。
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