たとえばお気に入りの店で、
うれしいことがあって行き、悲しいことがあって行き、料理を食べながら夢を語ったり、悩みを聞いたり、衝撃の告白があったり・・・そんなお店、あなたにもありませんか。
その店は、戦後間もなくから何十年もやっていたと聞きます。
よく子供と一緒に行き、子供の成長と共に思い出を作ってきたようなお店です。
時にはドレッシングを買ってきたりして・・・
知らぬ間に閉店の紙走馬灯
走馬灯〖夏の季語:生活〗回り灯籠
影絵仕掛けの回り灯籠のこと。二層になった灯籠の外側に紙や布を張り、内側に人馬などの絵を切り抜いて張りつけ、軸の上に風車をつけたものです。
中のロウソクに火を灯すと、風が生じて、内側の筒が回転して影絵が走るように見えます。
新型コロナがあって、しばらく足が遠ざかっていました。が、ある日、行ってみたら閉店の張り紙があったと子供から聞きました。
ショックでした。
あのお店はずうっと昔からあって、これからもずうっとあるものだと思っていました。
でも、それは幻想、この世に変わりなくずうっと続くものなんてありはしないのだから……。
ただ、もう少し早く知っていたら、せめてもう1回だけでも行って、お礼とお別れの言葉を言いたかったと思いました。
仕方がない、ここで言いましょう。
「長い間、美味しい料理と素敵な場所を提供してくれて、ありがとうございました。
お疲れさまでした。どうぞお幸せに」
句は閉店の張り紙の『紙』と走馬灯に使っている『紙』の2つの紙を意識して使いました。そして、どちらの紙も「お別れ」の意味合いがあります。
想い出が走馬灯のように蘇ってくるとは、まさにこのことでしょう。
走馬灯の季語もいいのですが、後でよく考えたら、食べ物屋さん感が出ないのかなとも思いました。でも、「行きつけの店」という兼題で、行きつけの店は飲食店だけとは限らないので、「ま、いっか」とも思いましたが、詠んだのは飲食店なので季語を変えてみました。
それがこれです↓↓↓
季語〖甘酒〗一夜酒
柔らかく炊いた飯または粥に米麹を加え、発酵させてつくる飲み物です。
薄幸に6~7時間かけることから一夜酒ともいいますが、アルコールはほとんどありません。かつては暑気払いによく飲まれました。
句は一夜という言葉に想いを託してみました。
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