地域包括センター主催の民生委員さんとの交流会がありました。
ケアマネという職業にもかかわらず、私はわりと人が苦手なんですね。特にいっぱい人が集まる所なんかは、すご~く苦手です。
そういう自分の苦手を克服しようとがんばっていた頃もあるのですが、最近は避けていますね。さけるというか、よけている……、こう、困難に真正面からばあ~んとぶち当たったりとか、乗り越えたりとかじゃないですね。
それでも目的地に着けばいいんじゃないのかな、っていうように最近はゆるくなっています。斉藤一人さんの影響ですかね?
この交流会は、どうしても出なくちゃならないっていうのでもないんですね。それでも出席した理由は、興味があったからです。 興味 〉 苦手 っていう。民生委員さんって、実は今一つよくわからないのですね、お恥ずかしながら。
出席してわかったことは、民生委員の方は無報酬のボランティアなんですね。にもかかわらず厚生労働大臣から委嘱されているようです。
今回、私と同じグループになった方は、かなりのお歳で既往症があるのに、いつでも対応出来るように枕もとに携帯を置いて寝ているのだそうです。実際、夜中に病院からいなくなった人をさがして、その方の自宅まで見に行ったというのです。その病院からいなくなった人は、自宅にいたそうです。なんだか頭が下がりますね。
他に児童委員さんも同じような感じらしいです。地味だけれど、日本を下から支えているのがこういう民生委員や児童委員なんですね。
*** 民生委員とは? ***
簡単にいうと、福祉のことを知っているご近所さんです。
担当する地域に住んでいる身近な相談相手として、地域住民から生活上の心配ごとや困りごとの相談にのってくれます。しかも民生委員には、守秘義務がありますから相談内容が外にもれる事はありませんよ。無責任なご近所さんとは違うので、安心して相談ができますよね。さらに、その問題や課題が解決できるように、必要な支援へのつなぎをしてくれます。
*** どんな相談ができるの? ***
💛 生活や健康の不安
・ひとり暮らしでさみしい。
・高齢者の2人暮らしで、何かあった時が不安。
・健康や認知症、うつ等が心配。
💛 お金のこと
・生活費が足りない
・子供の進学費や病院の入院費がない
・定年退職後の生活費が不安
💛 福祉サービスのこと
・困っているけど、どこに相談したらいいのか分からない
・介護保険はどうやって使うか分からない
・配色サービスを利用したい
💛 子育てのこと
・子育てがうまくいかないけど、どこに相談したらいいのか分からない
・子供をたたいてしまいそう
・子供が学校へ行かなくなった
自分のこと以外でも、ご近所で気になることで、たとえば……
・最近、ご近所の〇〇さんの姿を見かけない
・〇〇さんの家に、何日も新聞がたまっている
・〇〇さんが送りつけ商法の被害にあっているみたい
・〇〇さん家の怒鳴り声と子供の泣き声がすごい
・〇〇さんの年金が、同居の親族に使い込まれているみたい
など、気になるけど、どこに相談したらいいのか分からない時に民生委員の人が、それにふさわしい所につなげてくれるそうですよ。
ケアマネはそういう所を、社会資源っていうのですが、社会福祉協議会、自治会町内会、地域包括支援センター、子育て支援センター、保健所、医療機関、警察消防、福祉施設、保健所、幼稚園、学校、児童相談所、福祉事務所、市区町村役場、その他ボランティア団体や有料無料の公共団体などたくさんあります。
今回、私の数少ない在宅のご利用者さんが、「裏のお宅におばあさんがいるはずなんだけど、電気がいつも消えていてどうしたのか心配で」というお話を伺っていたのです。それが偶然なんですが、同じグループにそのご利用者さんを担当している民生委員の方がいたので訪ねてみると、「そのおばあさんは、老人ホームの入ったみたいですよ」という情報をいただくことができました。それ以外にもご利用者さんを含めていろいろな情報をいただいたので、出席して良かったなあと思いました。
皆さんも、困ったことがあったら民生委員の方に相談してみてはいかがでしょうか? 今は困っていなくても、とりあえず民生委員さんのお名前と連絡先を知っておくと何かの時にいいかもしれませんね。