桜さくら堂

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ケアマネが考える サービス付き高齢者住宅の大事な メリット・デメリット5点

〇年老いた時に終の棲家として夢と希望を持って、住み慣れたご自宅から思いきってサービス付き高齢者住宅に移ったものの「こんなはずではなかった!」と後悔する人が多いと聞きます。施設や事業所では、良い点ばかりの説明ですからね。

そんなことにならないために、ケアマネージャーである私が、実際にサービス付き高齢者住宅で働いた経験をもとに、入居に際してのメリットとデメリットの主なもの5つをお伝えしたいと思います。

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  新しい場所に飛び込むのには、不安がつきものですよね。

  誰だって温かい家族に囲まれて、

  今のままの生活をずうっと続けていきたいものです。

 

  だけど歳をとって身体が思うように動かなくなってきて、

  家族もいなくなって、

  これから一人ぼっちでどうしようか……

  と決断をせまられたとき、あなたならどうしますか?

  あるいは大切なご家族だったら……?

  

  実際には

  どんなに大変でも、自宅で暮らすという人もいれば、

  また、色いろな事情があって、施設で暮らしたいという人もいます。

  どちらを選んでも大丈夫! 

  住み慣れた家を離れての施設暮らしでも、 

  

🌸 サービス付き高齢者住宅をよく理解して、

  上手に利用すれば、

  あなたの人生をさらに輝くものに出来ます。

 

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それではさっそく、考えてみましょう。

f:id:sakurado:20200623110458p:plain サービス付き高齢者住宅って?

・サービス付き高齢者住宅とは?

・どんな人が向いているの?

 「そもそもサービス付き高齢者住宅って、どんな施設なの?

 ふつうの老人ホームとどう違うの?

こんな疑問をお持ちの方も多いと思います。

これがよく分かっていないため、自分には合わない施設に入ってしまうケースがよくあります。

 

・サービス付き高齢者住宅は、正確には介護施設ではなく安否確認』と『生活相談サービス』がついた賃貸住宅になります。

  外観や設備は、ちょっと見た目にはふつうの介護施設と変わらないように見えます。バリアフリーになっているし、介護の人なんかもいて、食事の提供もあるし……。

 

・もともとサービス付き高齢者住宅は、わりとお元気な高齢者で『まだ介護の必要はないし、ある程度のことは自分でできますよ』という方に向けての住宅です。なので基準も甘くて、施設の職員も少人数で許可がおりています。

そのため、昼間は職員がたくさんいるように見えますが、夜間や早朝は手薄なところがほとんどです。

 

高齢者住宅に入居されるお年寄りの方は、夜間に倒れたり何かあった時が心配なので入居されてくる方が多いのですが、残念なことにサ高住(サービス付き高齢者住宅)では夜間の職員は1人態勢、もしくはいないところがほとんどで、実際私が働いていたところでも夜間は1人でした。

するとどういうことが起こるかというと、夜間に具合が悪い人や手間がかかる人が同時に出た場合に、十分な支援ができずに手遅れになってしまったり、起こらなくてもいい事故が起きてしまったりします。これではせっかく高いお金を出して入居してきた意味がありませんよね。

f:id:sakurado:20210325094737j:plain そこでサービス付き高齢者住宅を検討されている方のために、

メリットとデメリットの大事な点を5つあげてみようと思います。

これは他の施設との比較ではなく、まずは自宅で生活する場合とサ高住(サービス付き高齢者住宅)の生活を比較したものです。

〇 メリット

1・ 相談サービスを受けたり安否確認をしてもらえて安心。

2・ 介護や医療の支援がある。(有料)

3・ 食事・掃除・洗濯・買い物などをしてもらえる。(ない所もある)

4・ 寂しくない(話をする職員や友人ができるかも?)

5・ 施設の設備が拡充して安全。

 

〇 デメリット

1・お金がかかる。

2・自由度が少ない。

3・人間関係が難しい。

4・十分な介護を見込めない。

5・今までの人間関係がなくなる。

では、詳しくお話しますね。

〇 メリット   f:id:sakurado:20210210162601p:plain 

1.相談サービスを受けたり安否確認をしてもらえて安心。

  これはサ高住が登録されるための基準になっていて、

  「ケアの専門家」が日中の間は管内に常駐していることとあります。

   ケアの専門家とは、介護福祉士、ケアマネージャー、医師、看護師、

   社会福祉士、介護職員初任者研修課程の修了者(ヘルパー2級程度)、

   指定居宅サービス事業所などの職員です。

  ほとんどのサ高住では介護職員がいてくれるので、気軽に相談を受けたり、

  何かあった時に安心ですよね。

2.介護や医療の支援がある。(有料)

  サ高住では医師や看護師がいないところがほとんどなので、往診を依頼するか

  ご自分で決めた主治医の医院や病院へ通院することになります。薬局も同様。

  通院の際はご自身で行くか、ご家族などに同行してもらうことになります。

  職員が同行したり移動の支援をした場合にも、料金が発生します。

3.食事・掃除・洗濯・買い物などをしてもらえる。(ない所もある)

  これはサ高住によってまちまちで、食堂がある所では食事だけ希望者に提供する

  ところもあります。

  お部屋の掃除や洗濯、買い物のサービスは無いところがほとんどです。

  ただ介護保険で必要に応じて支援が受けられます。それ以外はオプションに

  なって1時間いくらとか料金が発生します。

4.寂しくない(話をする職員や友人ができるかも?)

  サ高住をちょっとだけ見た感じでは、職員を見かけるし入居しているのも

  自分と同じような年齢なので、きっと話ををしたりして楽しく過ごせるの

  ではないのだろうかと思いがちです。

  でも、実際は職員は仕事で手がいっぱいで、あいさつ程度にしか話をすることが

  できません。

  また、サ高住に入居されてくる方も皆さんいろいろな人生を歩いて来られたり、

  お身体や気持ちでも状態が違うため、なかなか気が合う人を見つけられないのが

  実情です。それどころか、私がいたサ高住では仲間外れやいやがらせがあったり、

  時としては暴力もありました。こういう場合の対応が、本当に大変でした。

  でも、穏やかで小さなことを気にしないような大らかな人柄の人は、楽しく

  暮らせるようです。

5.施設の設備が拡充して安全。

  高齢者住まい法という法律で、高齢者が安全で快適に暮らせるようにバリアフリー

  の構造になっています。お部屋や廊下、おトイレ、お風呂等に手すりも設置されて

  います。廊下や居室、エレベーターなども、車椅子で移動できるような十分な広さ

  が確保されています。

〇 デメリット  f:id:sakurado:20210210162440p:plain


1・お金がかかる。

  サービス付き高齢者住宅は、基本的にはアパートと同じに賃貸借契約です。

  なので有料老人ホームのような一時金はいりませんが、敷金が必要です。

  +毎月の家賃、管理費、食費、水道光熱費、生活サービスの提供費もいり

  ます。もしも、デイサービスや介護を必要とすればその費用も加算されます。

  こうしてみると、毎月かなりの費用が必要となってきます。

  費用はサ高住によって、ずいぶん違いますので問い合わせてみましょう。

2.自由度が少ない。

  これは老人ホームや特別養護老人ホーム等に比べれば自由度はあるのですが、

  食事の時間も決まっていますし、入浴も勝手気ままに利用できるわけでもなく

  やはり多くの人がひとつ屋根の下で暮らすのですから、それなりの制限があり

  ます。きれいで立派に見える外観でも、部屋の壁は意外とうすくて夜間の物音で

  トラブルになるケースもたくさんあります。

3.人間関係が難しい。

  施設はどこでもそうですが、サ高住での一番の悩みがこの人間関係です。

  細かいところでは、あの人と同じテーブルで食事をしたくないとか、

  あの人の家族はあまり来ないとかの噂話や、仲間外れやさまざまな人間関係の

  苦情が寄せられてきます。

  あるご老人がエレベーター内で高齢のご婦人を突き飛ばして転ばせるという

  こともありました。職員がいないところで起こるケースが多く、学校のイジメ

  と似通ったところがあります。

4.十分な介護が見込めない。

  サ高住はもともと介護を目的とした住まいで認可が下りたわけではないので、

  介護の面に関してはかなりゆるゆるです。特に夜間は希薄なところが多く、

  私がいたところでも、1人態勢でした。

  また入居した時にはお元気でも、だんだん足腰も衰えて介護が必要となって

  きます。認知症でも、気がつかないうちに発病してそれがだんだん悪化して

  しまうことも多く見受けられました。

  もちろん、介護を頼めますし、中にはお看取りまでするとうたっているサ高住

  もありますが、やはりふつうの老人ホームに比べれば手薄なことは否めません。

  十分な介護等の支援を受けたいのであれば、だいたい要介護3以上になったら

  特別養護老人ホームや有料老人ホームへ移ることをお勧めします。

5.今までの人間関係がなくなる。

  今お住まいの近くに気に入ったサービス付き高齢者住宅があれば良いのですが、

  たいがいは離れた所に移ることになります。そうすると、今まで仲良くしていた

  友人やご近所の人、周りの行きつけのお店や好きだった環境とお別れしなければ

  なりません。遠いのでケアマネージャーの変更やかかりつけの医院も変えなければ

  ならなかったりもします。これがなかなか辛いことでもあります。

  そうして移った場所が期待通りでなかったりすると、ダブルパンチです。

  若かったらがんばれますが、ご高齢になるとダメージが大きくて、それが原因で

  認知症が発症したり病気が悪化することもあるかもしれませんね。

  f:id:sakurado:20210325092714j:plain だけど、そんなに心配はいりません。

なにしろサービス付き高齢者住宅は、賃貸借契約なのですから。

もし、入ってみて自分に合わないと思ったら、

出ればいいんです。

それだけです。

そうしてまた、良いところを探せばいいのです。

あるいはそのままご自宅で介護サービスを受けながら生活する

という選択肢もありだと思います。

 

ただ、そのためには、

今まで住んでいたご自宅を急いで処分しないことです。

ダメだったらもどってくる場所を確保しておくことが大事かな

って、ケアマネとして多くの人を見てきて改めて思いました。

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