最近、眠れないことはありませんか?
朝、なかなか目覚められないとか、
あるいはちゃんと寝たはずなのに昼間、眠くてしかたがない・・・
そんなあなたはもしかして、周りの人を優先していませんか?
いつも自分のことを後回しにして、
誰かのために一生懸命やっているのではありませんか?
そうしてしまうのはあなたが弱いのではなくて、たぶん・・・
あなたが優しすぎる人だから。
今回、ぶたぶたシリーズの「ぶたぶたカフェ」は、
そんなあなたのような心やさしい人が主人公です。
それと、ぶたぶたのモーニングカフェのおいしい料理が盛沢山出てきますよ。
登場人物もワケアリで面白い人たちばかりです。
それではどうぞリラックスして
自分探しと美味しいドラマをお楽しみくださいね。
光文社 書き下ろし
🏡 こむぎ ダイニングバー兼モーニングカフェ
アメリカ南部にあるような家のミニチュアのような明るい雰囲気の店。
ちょっとレトロで煤けた木製のインテリアが、アメリカ西部の寂れた酒場のような雰囲気を醸し出している。
朝~昼下がりまでは、山崎ぶたぶたがモーニングカフェを開いていた。夜は主人公の目黒泰隆の先輩である綿貫がダイニングバーをやっている。
目黒泰隆 主人公。25歳くらいの青年。
山崎ぶたぶた
【外見】桜色をしたバレーボールくらいの大きさで、右耳がそっくり返っている。
黒ビーズの点目と突き出た鼻が愛らしい。
手先の先には、濃いピンク色の布がひずめのように張られている。
【中身】中年の男性・・・つまり、おじさん。
渋くてとてもいい声をしている。
目黒泰隆は「いい子」「優等生」と言われていたが、どこか冷めていた。
実の父親は一流企業のサラリーマンだったが、自分勝手な性格で浮気グセがあっていつも母親を泣かせていた。
両親の離婚が成立して、母親と2人だけの生活になったときに、泰隆は小学3年せいだったが、「もう母を泣かさない」と決めたのだった。
それまでは勉強が嫌いだったが、努力していい成績を取り、運動もがんばった。委員会や生徒会も積極的にやって、いわゆる世間的な優等生になった。
学費を浮かすために公立の進学校へ入れるように本気でがんばって、有名大学から一流会社に入って3年が経とうとしていた。
母親と付き合い始めた惣田英治郎から、高校のころ、
「無理してるんじゃないの?」
と言われたことがあった。
反抗期もなかった泰隆を見ぬいていたのだった。
泰隆は打ちこめるものが無かった。
大学時代の先輩の綿貫からは、「クールな完璧くん」と言われていた。
今の会社に入ったのも、母親が喜びそうだからという理由だった。
「優等生」のまま仕事をつづけた。本音を言える友人はいなかった。
仮面の自分に本当の友達はいなかった。
そろそろ「優等生」の仮面をはずしたくなっていた。
泰隆自身もそういう生活に限界がきていた。不眠症にかかっていたのだ。
母親が惣田と再婚して、2人でヨーロッパへの新婚旅行に旅立った日に、泰隆は会社を辞めた。
母親には言わずに・・・。
ちょうどその折、大学の先輩である綿貫がダイニングバーのバイトを探していたので泰隆がそこで働くことになった。
山崎ぶたぶたの登場は、今回はこの後からだ。
ダイニングバーが終わるころ・・・
4時過ぎに裏口が突然開いたので、泰隆はあわててそっちを見る。
誰もいない。
足元を見ると、ぶたのぬいぐるみが立ってしゃべっている。
しかも、綿貫もぶたぶたさんも、久しぶりと言うので、泰隆は混乱して、どう反応して意か分からない状態になってしまう。
ここからぶたぶたカフェでの交流が始まるのだが、今回はぶたぶたは泰隆と母親とのことに深くかかわってはこない。あくまでも解決するのは泰隆自身なのだ。
つまり縦軸が泰隆と母親とのことで、横軸にぶたぶたとぶたぶたカフェが交差しているという感じになる。
ぶたぶたがモーニングカフェを始めるきっかけになった遥という小説家も泰隆にからんで、そんな不思議な交流が泰隆の疲れた心を癒していく。
やがて会社を辞めたことがわかると、母親の怒りが爆発する。
「どうしてそんなことができるの⁈ 苦労して入った会社なのに」
ここで泰隆は、自分探しなんていうのは甘かったかと思う。
が最後は、物語の定番のすったもんだのあげく、やがて母親も泰隆の気持ちを理解してくれるようになる。
ぶたぶたカフェで家族そろってランチを食べて、メデタシメデタシの大団円となるのだが、あくまでもぶたぶたは脇役で、陰で料理を作って出すだけだ。
しかし、ぶたぶたは多くを語らないけれど、ぶたぶたの料理は多くを語っている。
薄くて小さめだがほんわりふっくらときつね色に焼けたパンケーキは、サクッとした歯ごたえでバターの香りが広がる。メープルシロップは、サラサラで甘さ控えめでたくさんかけてもしつこくならない。
鉄板の上でステーキのようにじゅうじゅうと音を立てて熱々で出されるフレンチトーストと自家製ソーセージに野菜のスープ・・・
作者の矢崎在美氏は、中学高校のころ、「いつかおいしい料理を書けるようになりたい」と思ったのだとか。
じゅうぶん、その願いは叶っているかもです。
なぜなら、ぶたぶたカフェに行って、その料理を食べてみたいなあ・・・
なあんて読んでいて何度思ったことか。
ラスはこんな感じです。
いつの間にか泰隆はぶたぶたをじーっと見つめていた。
「ん、なに?」
「いや、ぶたぶたさんみたいな人になりたいなあ、と」
「えーっ、ぬいぐるみになりたいの?」
「そうじゃなくて……」
完璧な部分と、著しく世間の常識からズレている部分を持っている人。
自分が、とても大きな存在だと思わせてくれる人。
やりたいことが見つかったかもしれない。
まだまだ漠然としているし、何をすればいいのか戸惑うばかりだけど、どこを目指せばいいのかはわかった。
面白かったなあ・・・
もしかして私は、ぶたぶた中毒かもしれない。
ぶたぶたシリーズを読んでいると、疲れてトゲトゲだった気持ちがやわらかくなってくるのがわかります。
いいお話に出会って良かったなあ・・・。
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最近、私は文句、愚痴、悪口、不平不満、泣き言などの地獄言葉を口にすることが少なくなってきました。
今まで、そのほとんどが政治に対してのものだったので、それをやめたらほとんど言わなくて済むようになりました。
政治に対しての不平不満や文句がなくなったわけではありません。
ただ、言うことをやめただけです。
その代わりに、選挙で意思を表現しようと思うようになりました。
また、愛してます、ついてる、うれしい、楽しい、感謝してます、幸せ、ありがとう、許しますという天国言葉を毎日言っています。
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